東京時間トレードの必須知識!仲値を徹底解説

  • 更新日: 2019/07/31

FXを始めると、様々な言葉を耳にします。中でも、東京時間に取引していると、「仲値」という言葉を耳にすることがあります。初心者にとっては聞きなれない言葉なので、「仲値がいったい何のことなのか分からない」という人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、

  • 「仲値が何なのか分からない
  • 「仲値前後で、何に気を付けるべきか知りたい

という人に、仲値と仲値によって発生する値動きなどの説明をします。

東京時間は初心者トレーダーにとって取引しやすい時間帯です。なぜなら、ロンドンやニューヨークに比べ、値動きが比較的穏やかだからです。

つまり、東京時間の値動きはロンドンやニューヨークに比べて小さいことが多い、ということになります。事実、東京時間の値動きは比較的ゆっくりしており、短時間での激しい値動きは、ロンドンやニューヨークほど発生しません。

しかし、そんな東京時間でも、値動きが活発になる時間帯があります。それが「仲値」です。正確に言うと、仲値に活発になるというより、仲値を中心に、その前後の値動きが活発になります。

この仲値は、東京時間をメインにトレードする人にとっては非常に重要な時間帯で、仲値前後を狙ってトレードする人も多いのです。

今回は、そんな仲値について解説します。
「東京時間で利益を出したい」と考えている人は、仲値に注目してトレードしてみてはいかがでしょうか。

仲値について

東京時間をメインにトレードしているトレーダーにとって、仲値は非常に重要な時間帯であると言われていますが、仲値とは一体どんなものなのでしょうか。ここでは、仲値がどのようなものなのか解説します。

仲値とは何か

為替レートというと、FXトレーダーの多くが、FX会社が出すBidとAskをイメージするのではないでしょうか。これらのレートは各FX会社のレートであるため、会社によって微妙に違うことも珍しくありません。

なぜなら、FXは相対取引だからです。FXトレーダーは、各FX会社のレートを基に売買します。また、くりっく365を取引する場合は、東京金融取引所のマーケットメーカーが出すレートを基に取引します。

今挙げた例は、あくまでFXをする際の話です。しかし、例えば会社で外貨が必要になった場合はどうでしょうか。

海外から商品を買う場合の支払いは、円ではなく、ドルやユーロなど、相手が指定した通貨で行う必要があります。会社の規模によっては大量の外貨が必要になるのです。

日本には、数多くの輸出業者と輸入業者があります。例えばトヨタやソニーなどの世界的にも有名なメーカーは、輸出企業です。そのため、円安がメリットとなります。

一方、輸入企業は、水産、紙パルプや電力・ガス、空運などの会社…例えば、東京電力や全日空、王子製紙などの会社が挙げられます。また、サイゼリヤやニトリなどの会社も海外から材料を輸入している関係で、円高がメリットとなります。

今挙げた企業は、どこも東証一部上場の大手企業ですが、中小の輸出企業・輸入企業もたくさんあります。

会社の規模に関わらず、輸入企業は支払いのために円を外貨に両替しなければならず、また、輸出企業は受け取った外貨を両替する必要があります。

これら企業の取引はFXのように必ず反対決済しなければならない取引ではなく、売りか買いのどちらか一方を行う取引です。

これら輸出入業者による為替取引を、為替市場では「実需」と呼び、この実需による外国為替取引を行う者を実需筋と呼びます。この実需筋の取引は、先ほど書いたようにどちらか一方の取引になるため、ポジションに偏りが出ます。

実需筋からの大量の注文は、銀行が受けることになります。そのため、銀行と実需筋との相対取引を行います。輸出企業は円安がメリットとなりますが、円高はデメリットとなるため、為替予約をするケースが多くみられます。

というのも、上場企業の場合、会社は通期業績を予想し、それを公開します。売上高、営業利益、経常利益、純利益、そして1株当たりの配当額を投資家向けにアナウンスするのですが、その金額は、為替前提をいくらと決めた上で算出します。

その時のレートよりも円安に進めば、会社業績が上振れることになりますが、円高に進んでしまうと、当初の予想を下振れることになってしまいます。

円高によって予定した収益が減るのを防ぐため、為替予約を行うのです。もちろん、輸出企業は、上場企業でなくても円高によって会社の収益が縮小することを避けるために、為替予約を行います。

例えば、現在のレートが1ドル105円であるとします。輸出企業の取引先である外国の企業が1ヶ月後に米ドルで支払いをする場合、輸出企業は米ドルで代金を受け取ることになります。

しかし現在相場は円高方向に進んでいるとします。そのため、受け取った時にはさらに円高が進み、1ドル100円程度になっている可能性があります。

輸出業者は、1ヶ月後に受け取る代金を、できれば現在のレートで両替したいと考えます。この時に役に立つのが為替予約です。

為替予約は、これから先の決まった時期に、あらかじめ決めておいたレートで外貨を円貨に交換する、という仕組みです。

そうすることで、仮に1ヶ月後、1ドル100円、あるいはさらに円高が進んで98円、95円などといったレートになっていた場合でも、1ドル105円でドルを交換し、円貨を受け取ることができるのです。

輸出企業の場合は、このような為替予約を行うケースが多いですが、そのタイミングは企業によって異なります。また、場合によっては、現在より為替レートが有利になった場合のために、通貨オプションや通貨スワップを利用するケースもあります。

一方、輸入企業の場合も為替予約や通貨オプション、通貨スワップを利用するケースもありますが、仲値決済を利用するケースも多くみられます。仲値決済とは、銀行が決めた対顧客取引レートで決済することです。

仲値はTTMと呼ばれ、この仲値を基にTTB、TTSが決められます。なお、日本における仲値は、三菱東京UFJ銀行の仲値を指すことが多いです。

仲値は、東京時間では朝の9時55分に公示されます。そして、この時決まった仲値を基に、その日は取引されるのです。

仲値での決済は、すでに書いたとおり主に輸入業者が利用します。つまり、外貨を買う動きが強いということになり、銀行は輸入企業からの外貨買いに応じるため、為替市場から外貨を買い集めておかなくてはなりません。

そのため、仲値公示の9時55分にかけて、円安ドル高になることが多いです。また、タイミングとして、五十日(ごとうび)と呼ばれる、5の倍数日にこの傾向がみられます。

なぜなら、商取引の慣行で、5の倍数日に大口決済をする企業が多いからです。

仲値が決まる時間帯はロンドン時間でもある。

さきほど仲値について説明しましたが、仲値は日本における銀行の対顧客取引レートです。そのため、東京時間に仲値が決まり、仲値に向けた特徴的な値動きが起こる傾向にあります。

しかし、仲値のような対顧客レートを決めるものは、海外市場でもあります。例えば、ロンドン時間に行われるロンドンフィックスがそうです。ロンドンフィックスは、夏時間の場合は日本時間の午前0時、冬時間の場合は午前1時に行われます。

ロンドンフィックスは日本の仲値とは違い、実需はもちろん、オプションや投資信託などの大型のポジションの売買が活発に行われ、非常にボリュームのある取引がされます。

しかし、値動きが激しく、相場が荒れる傾向にあります。そのため、この時間帯にうかつに手を出すのはやめた方が良いでしょう。

仲値後の値動きはどうなるのか

すでに書いたように、五十日(ごとうび)の仲値前は、銀行によるドル買いが入るケースがよくみられます。そのような時は、仲値前から円安ドル高になる傾向があります。

しかし、仲値の後も、そのまま上昇トレンドが続くかというと、そうとも限りません。

仲値を過ぎると、銀行のドル買いが収束します。そして、仲値前の上昇に乗ってドル円の買いポジションを持っていた投機筋や個人投資家などの市場参加者による、利益確定の反対売買が起こります。

このような動きから、仲値後には、ドル円がいったん下がるパターンが多くみられます。

とはいえ、仲値後にドル円が下がった後、そのまま下がり続けるのかというと、そうとは限りません。仲値後にもドル買いの勢いが続くこともあります。

もちろん、この場合、ずっと上がりっぱなしというわけではなく、途中で一時的な下落を挟みつつ、そのまま円安ドル高トレンドが続きます。

このような動きになるのは、例えば、日経平均株価が上昇したことを受けて、為替が円安方向に進んだ場合や、米長期金利が上昇しているなどのケースです。

仲値後も、円売り・ドル買いが継続する要素があると、そのまま円安が続きます。

反対に、日経平均株価が下落したり、円買いが起こるような不安要素が政治などであると、仲値前の上昇から、一転して下降トレンドになります。

このことから分かるように、仲値後に上昇するのか、それとも下落するのかは、その時の相場の状況次第であると言えます。そのため、仲値後のトレードについては、どのような流れになるのかしっかり見極めた上で行う必要があります。

仲値トレードは勝てるのか

ここまで、仲値について説明しましたが、仲値にトレードをして、勝つことはできるのでしょうか。
ここからは、仲値でトレードを行う際のポイントを紹介します。

仲値トレードのポイント

すでに書いたように、仲値前の動きには傾向があります。もちろん、必ずこの傾向になるというわけではなく、仲値前から買いポジションを持ったのに、上がらずに下落してしまうこともあります。

そのため、仲値前にドル円の買いポジションを持てば、利益が出るわけではない、ということに注意が必要です。

仲値前の動きを狙って取引する場合は、そのタイミングの動きだけを見て取引すれば良いというものではありません。仲値前後の動きを捉えるには、前日のニューヨーク市場やオセアニア市場からの、ドル円の流れを確かめる必要があります。

前日のニューヨーク時間から円安傾向にあり、オセアニア時間になってもその流れが続いている場合は、そのまま東京時間でも円安傾向が続き、仲値にかけて上昇する傾向があります。

また、この時に日経平均株価も上昇傾向となると、円安傾向がそのまま続くこともあります。しかし、前日のニューヨーク市場で円高傾向にあり、オセアニア時間でも円高の流れが続くと、仲値前に上昇しないこともあります。

そのため、仲値前の上昇を狙う場合は、前日のニューヨーク市場とその後のオセアニア市場でのドル円の動きを見極めた上で取引した方が良いでしょう。

また、仲値後の下落は、一時的な下落にとどまるケースもよくあります。このように、仲値前も仲値後も、セオリー通りに動かないことがあるため、仲値前は前日のニューヨーク市場とその後のオセアニア市場の流れを見極めた上で行う必要があります。

そして、仲値後の値下がりを狙う場合も、なかなか下落しなかったり、下落が弱い場合もあることに留意しましょう。特にレンジが続く場合は、少ししか下落しなかったり、反対に上昇してしまうこともあるので、注意が必要です。

仲値前後の動きを狙ったトレードで勝率を上げるためには、トレードするポイントを絞って行う必要があります。毎日仲値を狙ってエントリーしても、損失を抱えてしまうこともあります。

仲値までの値動きを狙って取引する場合、慣れるまでは、先ほど挙げた条件を満たしている場合にのみトレードするなど、ポイントを絞ってトレードした方が良いでしょう。

仲値のトレード手法

では、仲値前後に、どのようにトレードを行うのでしょうか。ここでは、仲値前後の動きを狙ったトレード手法を紹介します。

仲値のトレード手法例1

ここでは、仲値前の値動きを狙ったトレード手法を紹介します。使用するのは、5分のローソク足と、1時間のローソク足、そして、5日移動平均線です。5日移動平均線は、5分足に表示させます。

先ほど紹介したとおり、仲値前の値動きを狙う場合は、前日のニューヨーク市場から、その次のオセアニア市場におけるドル円の動きを把握する必要があります。そのため、1時間足の方で、どのような流れになっているか確認しましょう。

1時間足の方で上昇トレンドになっていたら、買いでエントリーします。エントリーのタイミングは5分のローソク足を使用して計ります。5日移動平均線を5分足が下から上に抜けたタイミングで買いエントリーします。

そのまま5分の移動平均線が上向きのままであれば、ポジションをキープします。そして、5分の移動平均線が下向きになったら、それが仲値前であってもポジションクローズします。

仲値のトレード手法例2

次に、仲値後の値動きを狙ったトレード手法を紹介します。使うのは、5分のローソク足と、1時間のローソク足、そして、5日移動平均線です。5日移動平均線は、5分足に表示させます。また、1時間足と5分足それぞれにトレンドラインを引きます。

仲値後は、上昇トレンドにあっても、一時的に下落することがよくあります。

そのため、1時間足で見た時に、ニューヨーク、オセアニアと上昇トレンドが続いている場合は、仲値後の下落は一時的なものにとどまる可能性が高いです。その場合、早めの手仕舞いが必要になることに気を付けましょう。

1時間足で上昇トレンドにあるとします。そして、5分足の5日移動平均線を確認し、仲値近辺の時間で移動平均線が下向きになった時に売りでエントリーします。

その後、下落したとしても、一時的なものにとどまる可能性が非常に高いので、もしも5分足のトレンドライン付近まで下落したら、いったんそこで手仕舞いします。

反対に、1時間足で下降トレンドにある場合も、5分足の5日移動平均線を確認し、仲値近辺の時間で移動平均線が下向きになった時に売りでエントリーします。

この場合は、5分足の5日移動平均線が、横ばいか上向きになったら、そこで手仕舞いします。

まとめ

今回は、仲値について解説を行いました。FX取引を始めたばかりの人の中には、東京時間で取引する人も多いのではないでしょうか。東京時間をメインに取引している人にとって、仲値は非常に重要な時間となります。

「仲値を狙って取引しても、利益が出ない」「損失ばかり増えてしまう」という意見も聞きますが、仲値の特徴を把握しきれていないだけかもしれません。

今回紹介した仲値の特徴をしっかり理解すれば、トレードポイントが見えてくるかもしれません。

また、仲値前後のトレード例を紹介しましたが、そちらを参考に、自分にとって取引しやすいようカスタマイズして、仲値のトレードにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

FXは24時間動いていますが、いつでも利益を出せるわけではありません。仲値前後の値動きは、初心者にとっても利益を出しやすいタイミングですので、しっかり特徴を理解し、仲値前後の動きを捉えましょう。

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