“枚数”って何?FX特有の用語とその重要性を徹底解説します!

  • 更新日: 2019/07/02

FXをやっていると、「枚数」という初心者には聞き慣れない言葉に出会うと思います。要は取引単位を示す言葉なんですが、取引を行っていくうえでは非常に大事な言葉でもあったりします。

「枚数」って、そもそも何なの……?
正直言うと、枚数はわりと適当に決めちゃってますね。
どのぐらいの枚数で取引したらいいか教えてください!

こんな感じで、「枚数」という言葉の意味を知りたい人もいると思いますし、取引において枚数をどう決めたらいいか迷っている人も多いでしょう。

そんな人の疑問を解決すべく、今回はFXの枚数まわりについて丁寧に解説します。

枚数についての正しい知識はFXをやっていくうえで欠かせません。この記事を通じて、そんなFXに欠かせない知識をぜひ身につけていってください。

FXにおける枚数が持つ意味

まずはじめに、「枚数」という言葉自体の説明からやっていきましょう。「言葉の意味は分かってるよ」という人は、この章を飛ばして次の章から読んでいただいても大丈夫です!

1枚とは1万通貨のこと

FXにおける枚数というのは、取引をする通貨の量のことを指しています。取引する単位が枚となっていることも多く、1枚、10枚、100枚……というふうに表現されます。このとき、1枚というのは1万通貨を指すことが一般的です。

例えば米ドル/円を1枚ロングするというのは、1万米ドル(=1万通貨)を円で購入するということです。

ユーロ/米ドルを1枚ショートするというのは、1万ユーロ(=1万通貨)を米ドルで売却するということになります。

ちなみに、FX会社では取引量をロット(Lot)という単位で表現することも多くあります。そして、この1ロットというのは1万通貨を指していたり、1000通貨を指していたり、FX会社によって異なっているのが現状です。

自分が取引をするFX会社のロットが何通貨を指しているのかは、あらかじめチェックしておくことをおすすめします。

イメージしていた取引量の10倍も注文を出してしまった、なんていうことにならないように注意しましょう。

1枚の取引に必要な資金量

ところで、1枚(1万通貨)というのはどのぐらいのボリュームの取引で、それに必要な資金はだいたいどのぐらいなんでしょうか?

自分の取引がどういうものかを正確に理解するうえで、1枚の取引のイメージを具体的に見ていきます。

例えば、1枚の米ドル/円を取引するというのは、1万米ドル分の取引をするということになります。

1米ドル=100円だったと仮定してこれを円に換算すると、100万円分の取引をするということです。

1枚って、実はけっこう大きい数字なんです。

この取引に必要な資金ですが、FXでは25倍のレバレッジがかけられるようになっているので、100万円÷25=4万円が必要証拠金として必要です。1枚の取引に必要な資金は4万円ということになります。

ちなみに、100万円の資金だと最大25枚の取引が可能(※)ということになります。

なお、為替レートが1円動いたとしたら、1米ドルあたり1円の損益が発生します。ということは、1枚の取引をした場合、1円ごとに1万円の損益が発生することになります。

ちなみに、25枚の取引だと、1円ごとに25万円の損益ということですね。

1枚という初心者には慣れない単位ですが、大まかなボリューム感が見えてきたんじゃないでしょうか。



これを踏まえたうえで、自分に合った枚数で取引していくように心がけてください。

(※)あくまでも計算上の値です。FX会社によっては証拠金維持率が100%を切ると強制ロスカットされる場合もあるため、スプレッドを考慮すると25枚の取引が事実上できないこともあります。

マメ知識:1本という単位もある!

インターバンクの説明

私たちはFXで1枚という単位を使いますが、為替取引の世界では1本という単位も存在します。1本というのはプロのディーラーが為替取引をするインターバンク市場における取引単位で、これは100万通貨を指しています。

私たちがFXをするときには、基本的にFX会社と1枚という小口で相対取引をしています(※)。FX会社はこの細かい注文を取りまとめて、1本という単位でインターバンク市場に流しているというのが、FXという世界の大まかなイメージです。

(※)店頭取引を想定しています。

FXでは適切な取引枚数を心がけよう

枚数についての基本的なイメージがわかったと思うので、次は「じゃあ、どのぐらいの枚数で取引するのがいいの?」という疑問に答えていきます。FXで生き残っていくうえで本当に大切なところなので、ここはしっかり理解しておいてください。

取引枚数によって損失がコントロールできる

取引枚数によって何が変わるかというと、取引によって発生する利益や損失の金額です。大きな枚数での取引は大きな利益や損失が出ますし、逆に小さな枚数での取引は利益や損失の金額は小さくなります。

取引枚数というのは、FXをするうえでトレーダーが資金の許す範囲内で自由に設定できるものです。つまり、取引枚数の設定を通じて、トレーダーは発生する可能性のある利益や損失をコントロールできるということなんです。

とくにFXにおいて大事になってくるのは、損失をコントロールすることです。損失をしっかりコントロールしておけば、負けても想定内の資金の減りに押さえることができ、計画的に資金の運用をすることができるからです。

意識してほしいのは、FXで取引枚数を決めることの意義は損失のコントロールをすることにあるということです。FXで生き残るために欠かせないリスク管理は、取引枚数の調整によって実現できるわけです。

取引枚数は損失から逆算して決めるべき

それでは、実際にどういう考え方で取引枚数を決めればいいのか、具体的な流れを見ていきましょう。そのうえでベースになるのが、以下の計算式です。

 損失 = 損切り値幅 × 取引枚数

もし取引に負けることになった場合、損失というのは、損切り幅と取引枚数によって決まることになります。この損失について、自分の資金を踏まえて失っても許容できる金額以下に抑えたうえで取引をすることが必要です。

まずはじめに、あらかじめその失っても許容できる金額を決めておきます。そのうえで、取引ごとにチャート分析などを通じて、「ここまで逆行されたら諦めて損切り」というラインを決めて、損切り値幅を決めます。

なお、この損切り値幅について、筆者はチャート分析を通じて取引ごとに決定したほうが、より効率的に資金を動かすことができると考えています。

ただ、はじめのうちは30銭、50銭、1円といった具合に、一定値幅逆行したら損切りをするというかたちで、シンプルに決める方法でも問題ありません。

損切り値幅が決まると、あとはあらかじめ決めている損失の金額から逆算すれば、自動的に取引枚数が決まることになります。毎回この流れに従って取引枚数を設定しておけば、常に損失をコントロールし続けることが可能となります。

トレードスタイルと取引枚数の関係

取引枚数をどう決める流れがわかったと思いますが、これを踏まえて、トレードスタイルによって取引量がどう変わっていくのか、一般論として考えてみましょう。

スキャルピングやデイトレードなど、短いスパンの取引をする場合には、損切り値幅は狭くなっていくものです。一方で、スイングやポジショントレードなど、長い取引になればなるほど、1回の損切り値幅は広くなっていきます。

これを上の計算式に当てはめると、許容できる損失が同じだとすれば、スキャルピングやデイトレードのほうが取引枚数が大きく、スイングやポジショントレードのほうが取引枚数が小さくなります。

つまり、損失をコントロールするという観点で見ると、一般的に短い取引を繰り返すほうが取引枚数の大きくしやすいということになります。意外かもしれませんが、実は短期のほうが高いレバレッジをかけやすいものなんです。

ただし、これはあくまでもスキルのある人が、安定的に取引をする場合の話です。スキャルピングではメンタルに負担がかかりやすく、不慣れな人は不安定な取引をしてしまいやすいものです。

安定した取引をする自信がない人が短い取引をする場合は、1回あたりの許容できる損失を低めに見積もっておいたほうが無難だということも、最後に付け加えておきます。

取引単位の違いが取引に影響することも

取引枚数の決め方について見てきましたが、これと関係してくるのが取引単位です。この章では、取引単位の違いによる影響について説明していきます。

取引単位はFX会社によって異なる

取引単位というのは、どのぐらい細かく取引枚数を決められるかというものです。取引単位が小さければ小さいほど、より細かく取引数量を決めることができます。

例えば取引単位が1万通貨単位の場合、1枚、2枚、3枚……というように取引数量を設定できます。1000通貨単位の場合は、0.1枚、0.2枚、0.3枚……というように、より細かく取引数量を調整できるようにます。

この取引単位はFX会社が決めているので、FX会社によって異なる部分です。現在は1000通貨単位が主流ですが、1万通貨単位と大きめの取引単位ところもありますし、逆に1通貨単位という細かい取引枚数の調整が可能なところもあります。

取引単位は取引をしていくうえで重要となることもあります。冒頭に紹介した「1ロットが何通貨を指しているのか?」という点と同様、「取引単位がどうなっているか?」という点は、FX会社を選ぶ際に必ずチェックしておきたいポイントです。

取引単位が細かいことによるメリット

ここで取引単位が違うと取引するうえでどんな影響があるのか、そのポイントを整理しておきましょう。主な影響ポイントとしては、(1)取引枚数を細かく決めらえる、(2)取引に必要な資金が小さくなるという2つです。

(1)取引枚数を細かく決められる

取引枚数の決め方で説明したように、「損失=損切り値幅×取引枚数」によって取引枚数を決めるのが望ましいです。例えば、5,000円に損失を抑えたいという人が、損切り値幅0.4銭(40pips)で取引をする場合、取引枚数は1.25枚がベストとなります。

このとき、1万通貨単位のFX会社だと、取引単位が粗いため取引枚数は1枚(あるいは2枚)にしか設定できません。一方で1000通貨単位のFX会社の場合だと、取引枚数は1.2枚(あるいは1.3枚)とよりベストに近い取引をすることができることになります。さらに100通貨単位以下のFX会社であれば、1.25枚というベストな取引枚数で取引が可能となります。

(2)取引に必要な資金が小さくなる

基本的に取引単位によって最小取引枚数というのも変わってきます。例えば、1万通貨単位のFX会社であれば1枚が最小取引枚数、1000通貨単位のFX会社であれば0.1枚が最小取引枚数というイメージです。

1米ドル=100円でレバレッジ25倍の時の最小取引枚数の必要証拠金を計算すると、1万通貨単位だと4万円、1000通貨単位だと4,000円だということになります。ちなみに、1通貨単位であれば4円という、なんと10円玉でも取引ができる驚きのレベルになります。

上記2点のことを踏まえると、FXに投入できる資金が豊富にある人は取引単位はあまり重要ではありませんが、資金が少なければ少ない人ほど、取引単位の重要性は増していくことになります。

筆者の感覚としては、数百万円以上の資金があれば、1万通貨単位のFX会社でも影響はない感じだと思います。一方で、数十万円レベルの資金だと、1000通貨単位以下じゃないときつい気がします。その間の場合は微妙ですが、取引単位が小さいほうが柔軟に取引できるのでベターだと言えます。

基本的に取引単位が小さいに越したことはありません。ただし、その重要性は人それぞれによって変わってくる部分なので、自分の状況と相談しながら取引単位を重視するかどうかを決めていってください。

取引単位から考えるおすすめFX会社4選

ここで、取引単位を中心に考えたおすすめのFX会社を、4社ほど紹介しておきます。取引単位を重視する人向けなので、資金が少なめ、あるいは、細かく取引単位を設定したいという人向けのFX会社です。

【1通貨単位】SBI FXトレード

SBI FXトレードは超小口取引が可能なFX会社の草分け的存在で、1通貨単位に対応している珍しい会社です。とにかく初心者の小口トレーダーにやさしく、1枚以下の取引だとスプレッドが狭くなるような仕組みになっています。

【1通貨単位】OANDA(fxTrade)

OANDAのfxTradeという取引プラットフォームを使う場合、1通貨単位からの取引ができるようになっています。OANDAは玄人向けなところのあるFX会社で、レベルの高い分析が可能なツールがいろいろと用意されています。

【100通貨単位】マネーパートナーズ(nano)

マネーパートナーズは東証1部に上場しているFX専業会社で、2018年オリコン顧客満足度調査で総合1位となるという実績のある会社です。取引単位も100通貨単位となっていて、資金をあまり用意できない人でも十分に取引ができる環境が用意されています。

【1000通貨単位】外為どっとコム

外為どっとコムは初心者が学べるコンテンツが豊富にそろったFX会社です。取引単位は1000通貨単位なので超小口取引はできませんが、口座を開設すると利用できる「外為情報ナビ」だけでも、一度チェックしてみるといいんじゃないかなと思います。

まとめ

今回はFXにおける「枚数」という言葉にスポットを当てて、言葉の定義という基本のところから、取引枚数の決め方という応用的な論点まで、広く解説を行ってきました。枚数に関するモヤモヤが少しは解消したんじゃないでしょうか。

それではまとめということで、内容をザッとおさらいしていきます。まずは枚数に関する基本のところからです。

    枚数はFXにおける取引数量の単位1枚は1万通貨のことロット(Lot)という単位が使われることもあるロットはFX会社によって示す通貨量が異なるので注意

それでは、取引枚数の決め方ですが、これだけは覚えてほしいという計算式を再掲しておきます。

損失 = 損切り値幅 × 取引枚数

この計算式をもとに、損失をコントロールしながら取引枚数は決めるようにしていってください。リスク管理を徹底した取引を心がけて、末永くFXの世界で利益を出し続けられるようがんばっていきましょう!

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