FXのロスカットとは?会社ごとの違いと回避のための3つのポイント

  • 更新日: 2019/07/17
FX専門家 五十嵐勝久 解説

FXのロスカットとは強制決済のことを指します。個人的には損失は自分で厳密に管理するものなので、損失を確定させるための決済を他人任せにするのは問題あり、だと思います。ポジションをもったら逆指値を入れる、損失額がこのレベルまでいったら、持っているポジションを全て決済するなどの管理をしるようにしましょう。またロスカットをするから、口座残高がマイナスにはならないという考えは間違いです。たとえば実際、最近でも米国同時テロ、スイスフランショックなど、瞬時に為替相場が変動した場合、スプレッドが急拡大する、マイナー通貨の場合、価格が提示されず売り買いができないなどが起こり、レバレッジ倍率を高い状態で取引していた投資家がマイナスで負債を追うケースも発生しています。常にレバレッジと、損失が大きいポジションは適正なタイミングで損切りするなど注意をするようにしましょう。

> FX専門家 五十嵐勝久について

FXをやっていると、避けて通れないのがロスカットです。ロスカットは、FX取引時において、証拠金以上に損失がでて、その含み損が大きくなりすぎた際にトレーダーの資金を守るために、自動的に行われる強制決済のことを言います。

FXは株でいうストップ高、ストップ安といった概念もなく、レバレッジをかけて通常より大きな金額でトレードすることが可能な反面、相場が予想とは逆に動いた際に損失も大きくなってしまいがちです。

ロスカットは、そうした局面でトレーダーの損失拡大を防ぐ役目も持っています。

FX初心者の方は「強制ロスカットがあるから自分がトレードで損失を被っても、一定以上の資産を失うことはない」と思いがちですが、これは間違いです。

確かにロスカットはあらかじめ設定されているロスカットレベル(必要証拠金維持率)を下回った際に執行されますが、相場が急変した際などは、ロスカットが間に合わずに借金を背負ってしまうケースも多々あります。

  • 「ロスカットされないか心配……」
  • 「ロスカットの仕組みがいまいち分からない」
  • 「ロスカットを回避する方法を知りたい」

上記のような疑問や懸念を抱えるFX初心者の方を中心に、ロスカットの仕組み、どうしてロスカットになるトレードがダメなのか? といった基本的なことから、ロスカットを回避するための考え方や証拠金維持率の計算方法など、ロスカットルールについてFXトレーダーが抑えておくべき知識を、余さず紹介していきます。

ロスカットは証拠金維持率があるラインを下回ることで起きる

まず、ロスカットの基本的な仕組みについて説明します。強制ロスカットが起こるタイミングは、証拠金維持率が一定ラインを下回った時です。

証拠金維持率は、FX会社に担保として預けた証拠金から、現在のレートの決済時に発生する損失を含み、差し引かれた残高の割合を示します。

証拠金維持率の計算方法
  • 証拠金維持率(%)= 純資産 ÷ 必要証拠金 × 100%

ロスカットラインを少しでも下回ると、どんなレートであっても自動的に強制決済が行われます。損失分の証拠金が失われますが、それ以上の損失を防ぐことができます。

ただ、先述の通り、急激な相場の変動に対応しきれずに、預けた資産以上の損失が発せしてしまうこともあるため、基本的には適切な損切りを行い、強制ロスカットが起きないようにトレードすることが、FXで利益を積み上げていくためにも必要なポイントとなります。

ロスカットラインはFX会社により異なりますが、中には自分で設定できたり、選択肢の中から選べる場合もありますので、自分の取引スタイルに合ったFX会社を選択して口座開設を行うようにしましょう。

主要なFX会社のロスカットライン

FX会社 ロスカットライン
外為どっとコム 証拠金維持率が100%以下になると全ポジションを決済
インヴァスト証券 有効証拠金が必要証拠金の100%以下で、全ポジションを決済(FX24・トライオート)、必要証拠金が有効証拠金の100%以上で全ポジションを決済(シストレ24
DMM.com証券 証拠金維持率が60%以下になると全ポジションを決済
GMOクリック証券 証拠金維持率が50%以下になると全ポジションを決済
みずほ証券 ロスカットラインを80%、70%、60%、50%から選択可能
ヒロセ通商 証拠金維持率(ヒロセ通商では「有効比率」)が100%未満になった場合
JFX 証拠金維持率(JFXでは「有効比率」)が100%未満になった場合
SBI FXトレード 証拠金維持率が50%未満になった場合
トレイダーズ証券 証拠金維持率が100%以下になった場合
マネーパートナーズ 証拠金維持率が40%を下回った場合

紹介したFX会社は一部となりますが、FX会社が違うと、ロスカットラインの基準もかなり違うことが分かると思います。

FX会社によっては複数の商品を扱うこともあるので、商品やレバレッジコースによってロスカットラインが異なってくる場合もあります。

基本的にロスカットラインは証拠金維持率100%に近いほど安全性があると考えることができますが、例えばレバレッジ25倍で取引していると、値動きによってはあっという間に証拠金維持率が100%を下回ってしまうことも少なくありません。

そうなると、意図していない強制ロスカットでチャンスを逃してしまう場合もありますので、投資スタイルに適したラインを選ぶことが大切です。

また、強制ロスカットが施行される前に、証拠金維持率が一定以下になることで、マージンコールが発生します。こちらも強制ロスカットと合わせて必ず理解しておくようにしましょう。

マージンコールとは?
  • トレーダーが預け入れた証拠金の金額が、含み損を差し引いて大きくマイナスになる状況になった場合に、追加の証拠金預け入れを求める警告のこと

マージンコールについては以下の記事でより詳しく説明していますので、参考にして下さい。

マージンコールがあっても証拠金を期限までに追加せず、現状が改善されないとラインを達する前に強制的にロスカットされます。

強制ロスカットになりやすい人の特徴

強制ロスカットになってしまう人には、トレードの仕方や考え方に共通点があります。

無理な勝負をしてしまう人

利益が出ると思ってエントリーしても、そのポジションが自分の思い通りの相場が動けば大きなリターンを得られ、相場が逆に動けば多大な損失を被るといったいわゆる大勝負な取引の仕方をしてしまう人は、強制ロスカットに遭いやすくなります。

ルールを守れない人

ギリギリの勝負をする人ほど損切りができず、あらかじめ自分の中でルールを設けていても「もうすぐ切り返しすだろう」とチャートに対して予測を立て、期待だけして損失が膨らみ、証拠金維持率が低くなってしまいます。

過去の栄光にしがみついてしまう人

過去に利益がでたトレード内容を参考にするのはとても大事なことですが、今の相場が必ずしもその時とまったく同じシチュエーションとは限りません。過去の成功体験にずっとしがみついてトレードしてしまう人も、相場の大きな変動に対応できずに、強制ロスカットになりやすい人です。

強制ロスカットが意味するのは「資金管理の甘さ」

FXをやる上で「強制ロスカットがあるから、大きな損失は回避できる、安心だ」と考えてはいけません。そもそも、強制ロスカットが懸念されるようなトレードというのは、資金管理の甘さを露呈していると言っても過言ではないからです。

今はそれでうまく利益を出せていたとしても、近いうちに必ず破滅して退場の憂き目に遭うことになります。証拠金が5万円でも1億円でも、それは同じです。

強制ロスカットを受ける水準でずっとFXを続けても、長く利益を上げ続けることはできません。「早く利益を出したい」と考える人ほど、トレードルールを甘く見積もり、運用すればするだけ強制ロスカットに遭って損をする傾向が強くなりがちです。

FXで長く利益を上げ続け、成功するためには、自分の資産を守りながらロスカットを起こさない水準で余裕を持ちながら堅実にトレードを進めていくことです。

ロスカットに頼らず、自分の中で取引のルールを決め、損切りするラインを決めておくことで、相場が想定外に動いた際も、損失を最小限に抑え、次のチャンスを狙うことができるはずです。

強制ロスカットは起きないに越したことはありません。強制ロスカットの起こる水準でのトレードは極力避け、リスクは最低限にした上で、資産管理を徹底し堅実なトレードを心掛けるようにして下さい。

ロスカットを回避するためのポイント

FXで堅実に利益を積み上げていくためには、ロスカットの起こる水準で取引しないことが重要とお伝えしました。では、初心者FXトレーダーが、強制ロスカットを回避するために、トレードの際に抑えておくべきポイントを紹介いたします。

ロスカットの回避ポイントが分かっていれば、大きな損失を出す確率はグッと減りますので、自身のトレードスタイルに取り入れていきましょう。

ポイント1. 明確な取引ルールを作る

強制ロスカットを回避するために必要なのは、その水準に至らずに堅実にトレードができる明確な取引ルールを自分の中に持つことです。強制ロスカットに遭う多くの投資家が、この取引ルールを徹底できていません。

明確な取引ルールを持たずにトレードすることは、地図を持たずに船で海に出るのと同じく、損失が出た際にそれを最小限に留める対策がないということです。

「○%の損失が出た場合、損切りして仕切りなおす」などの明確な目安やルールがあれば、いざというタイミングでも感情に揺さぶられることなく、冷静に判断し、対処ができるはずです。

ポイント2・押し目買いでコツコツと利益を出す

適切な押し目買いでコツコツと利益を積み上げるのも、強制ロスカットを避けるトレードのポイントです。

上昇トレンドである通貨ペアであっても、相場は常に上昇を続けているわけではありません。押し目買いとは上昇トレンドが一時的に下落したタイミングを見極めてエントリーする方法です。

取引コストの削減に繋がる上、上昇したら売るという流れを繰り返すことで、強制ロスカットのリスクをグッと減らしながら、コツコツと利益を得ることが可能です。

ポイント3. 損切りは素早く行う

強制ロスカットを回避するのに一番有効な方法が、小まめに損切りする癖をつけることです。自分で適切な損切りを行えると、損失を最小限に留め、資金余力を温存することが可能です。

この損切りのラインも、自分自身の中でトレードの前に明確な売買ルールを決めておくことで、いざという時に冷静に損切りすることができるはずです。

FX初心者の方の中には、明確なルールを事前に決めたのに、いざとなると損失を確定することに抵抗心が沸いて、なかなか損切りできず、結果ズルズルと損失を拡大してしまうパターンがあります。

こうなると強制ロスカット発動の可能性は一気に増す上、感情に振り回されたトレードで損失額を大きくしてしまうため、注意が必要です。

追加で証拠金を増やす方法もあるけれど……

強制ロスカットを回避する方法として、現金を新しく用意してFX口座に入金することで、証拠金維持率を上げるというやり方もあります。ロスカットを回避するために追加する必要証拠金は「追加証拠金」と呼ばれます。

しかしながらこの方法は、現状で追加証拠金を入れなければならない状況でそれを行ったことにより相場が好転する保証はありません。

未然に強制ロスカットを回避するための方法とは言えませんので、追加証拠金を入金する事態も、避けられるに越したことはありません。

まとめ

ロスカットは、FXでの損失拡大を抑える大切な仕組みです。強制ロスカットを繰り返していると、FXで長期的な成功を積み上げるのはどんどん困難になっていきます。強制ロスカットに遭うということは、自分の資金管理がおざなりになっていると思って下さい。

また、冒頭でも述べた通り、ロスカットがあるから安心というわけではなく、強制ロスカットが執行されても、急激な相場変動に対応できず、場合によっては証拠金以上の損失を生んでしまうパターンもありますので、強制ロスカットはしないに越したことはないという意識をもってトレードに臨んでいきましょう。

損失拡大を抑えるために、ロスカットの知識は重要です。しかし、本当に大切なのは自分の資金管理を徹底し、万が一の備えとして自分のトレードスタイルに合ったFX会社を選ぶことです。

自分がトレードしやすい環境で、できるだけロスカットの要因を回避し、長期的にコツコツと利益を上げていきましょう。

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監修者紹介/FX専門家 五十嵐勝久

中央大学経済学部卒。アルゴ株式会社代表取締役。銀行や証券、FX会社に勤務し、営業、企画、マーケティング部に所属。40歳で会社を辞めて起業。現在はFXや証券会社などのプロモーション業務、システム開発を行う一方、システムトレーダーとしても活躍。

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