FXのロンドン時間の特徴/世界最大の為替市場で注目すべき指標
- 更新日: 2020/05/27
このページの内容をざっくり紹介
- 日本時間の16時~24時のこと
- FXトレードがやりやすい時間帯
- 夏時間・冬時間で取引時間帯や値動きのタイミングが変わる
- 「ロンドンフィックス」「ヨーロッパの要人発言」「経済指標」に注意が必要
ロンドン市場とニューヨーク市場、東京市場はFXにおいて世界三大市場と呼ばれていて、それぞれの市場がオープンしている時間帯はロンドン時間、ニューヨーク時間、東京時間と呼ばれています。
時間帯によって市場の動きには大きな特徴があるのですが、その中でも特に取引が多いロンドン時間の特徴をつかんでおくことは、FXにおいて大切なことではないでしょうか。
この記事の目次
FXにおけるロンドン時間とは
FXには、東京時間、ロンドン時間、ニューヨーク時間という時間のくくりがあり、これら3つがFXにおいて主要となる時間です。
ここでは、東京時間とニューヨーク時間に挟まれているロンドン時間を取り上げていきます。
ロンドン時間はどんな時間か?
ロンドン時間は、ロンドンの経済が活発で流動性が高く、ロンドンの為替市場が開いている時間帯のことをいいます。
ただし、ロンドン時間ではサマータイムが導入されているため、「夏時間」と「冬時間」で取引時間帯や値動きが激しくなる時間帯が変わるので注意が必要です。
ロンドン時間
- 夏時間:日本時間の午後4時~翌午前0時
- 冬時間:日本時間の午後5時~翌午前1時
そこで、夏時間と冬時間で時間帯がどのように変わるのかを簡単に図にまとめてみました。
トレードをする際にも「今は夏時間?冬時間?」と気にしながらトレードに臨んでください。
矢印:ロンドン時間、黄色部分:値が動きやすい時間帯を表しています。
ロンドン時間には夏時間と冬時間があるということはわかったけど、夏時間から冬時間にはいつ切り替わるの?という疑問があるかと思います。
ロンドンのサマータイム期間
- サマータイム開始:3月最終日曜
- サマータイム終了:10月最終日曜
ちなみにロンドン時間は、夏時間の場合は東京時間と部分的に重なっています。
ロンドン時間に動くのは、ロンドンの市場だけではありません。ロンドン市場が開く前に、フランクフルトやチューリッヒ、パリなどのEU諸国の市場が開いています。
また、さらにその前には、シンガポール、ムンバイといったアジアの市場や、中東のバーレーン市場も開いています。そして、ロンドン市場が開いてから5時間ほど経つと、ニューヨーク市場が開きます。
このように、ロンドン市場が開いている時間は他のヨーロッパの市場はもちろんのこと、アジアや中東、アメリカの市場が開いている時間と重なっています。そのため必然的に市場参加者も多くなり、取引量も増えていきます。
また、イギリスは古くからの歴史がある金融立国です。国民の多くは個人金融資産を保険と年金準備金に回しています。このような背景から、イギリスはヘッジファンドも多い傾向があります。
さらに、歴史的な背景から中東との関わりが強く、莫大なオイルマネーがロンドン市場を通じて入ってくることもよくあるのです。
また、ロンドンは金をはじめとした貴金属の現物取引では中心地となっています。特に金に関しては、「ロコ・ロンドン」と呼ばれる金の現物を受け渡す相対取引が行われており、金の現物取引では世界の中心となっています。
このように、ロンドン時間というのは為替だけではなく、金の現物をはじめとした貴金属取引においても大きな存在感を示す時間であると言えます。様々な金融商品の取引が活発に行われているので、その動向が為替に影響を与えることも少なくありません。
ロンドン時間が大きく動くのは、金融の中心地と言える“シティ”のヘッジファンドの動きが活発な時間であり、為替以外の投資商品もよく動く時間であることが理由でもあります。
それに加えて、中東や他のヨーロッパの国々の市場、そして、ニューヨーク市場が動く時間と重なっているために取引参加者が多いことも、ロンドン時間での取引が活発な理由となっています。
ロンドン時間の主役通貨は?
ロンドン時間でメインとなっている市場はロンドンです。また、他の欧州諸国の市場が動く「欧州時間」のメインとなっている市場も、やはりロンドンです。
そのため、「ロンドン時間の主役と言えば、やはりポンドなのではないか?」と考えている人が多いのではないでしょうか。
実は、ロンドン時間の主役となっている通貨はポンドではなく、ユーロです。
もちろん、ポンドもロンドン時間には活発に取引されています。例えば、ポンド/ドルはロンドン時間に非常によく取引されている通貨ペアです。しかし、この時間に一番取引されているのはユーロ/ドルです。
ユーロドルのスプレッドは全体的に幅が狭目でおおよそ、0.3~0.5pipsとなっています。ユーロドルの取り扱いがある会社で人気のFX会社は「DMM FX」です。
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また、意外に思うかもしれませんが、ドル/円もロンドン時間によく取引されています。この時間は、ヨーロッパはもちろん、中東、アフリカ、そして米国の市場がオープンしている関係で、様々な国の通貨が取引されています。
しかし、その中でも、特に好んで取引されるのは、流動性の高い通貨ペアです。そのため、どうしてもドルストレートの通貨ペアが中心となり、その中でも流通量の多いユーロとの組み合わせであるユーロドルの取引量が多くなります。
また、逃避通貨である日本円とドルの組み合わせであるドル円も、ポンドドル以上に取引されています。
ロンドン時間の値動きの特徴
ロンドン時間は、前述したようにヨーロッパや中東、アフリカ、米国といった様々な国の市場が開いている時間帯なので、取引も非常に活発で参加者も多い市場です。
ロンドン市場がオープンして間もなくは、夏時間の場合は東京市場とも1時間ほど被り、香港やシンガポールといったアジアの市場ともオープン時間が部分的に被っています。
さらに、ロンドン時間の午後に入ると米国の市場が動き出すため、値動きはさらに活発になっていきます。
ロンドン時間がスタートすると、実需筋のみならず投機筋も多数参加してきます。豊富な資金を元手に一気に仕掛けることも多いため、この時間はそれまでのサポートラインやレジスタンスラインを一気に突破することも多くなります。
このことも、ロンドン時間にトレンドが出やすい一因となっています。
もう1つトレンドが出やすい要因として挙げられるのが、ロンドンフィキシングです。ロンドンフィキシングとは、ロンドン市場が明ける16時(サマータイム15時)のタイミングで、金のフィキシング(値決め)が行われることです。
ロンドンフィキシングで決定される金の価格は、全世界の金の価格指標となり、その値によっては為替レートが大きく動くこともあります。基本的に金の価格は、為替相場と関連性が高いのも特徴です。
それから、ロンドン時間で忘れてはならないのは、ロンドンフィックスです。夏時間の場合は日本時間の24時、冬時間の場合は日本時間の25時がロンドンフィックスに該当します。
この時間は、いわゆる「仲値」(銀行が、顧客との外貨取引の際に基準とする取引レート)を決定する時間となっています。日本の場合は午前9時55分に仲値を決定しますが、イギリスの場合は現地時間の16時に決定するのです。
ロンドンフィックスは実需筋が大きく動く時間帯なので、値動きも荒くなります。そのため、この時間にうかつに手を出すと大やけどをすることもあるので、注意する必要があります。
ロンドン時間の値動きの相場
ロンドン市場が明ける16時(サマータイム)から、ロンドンフィキシングや世界経済の流れを汲み、各国の個人投資家や機関投資家の思惑によって為替相場が一気に動きます。それに呼応するようにロンドンの金融機関も為替の売買に動き出すため、相場の動きが活発化する可能性が大きいです。
英ポンド円絡みの通貨ペアだけでなく、ドル円などの主要通貨ペアもよく動きます。それを見込んで多くの個人投資家が短期で利益を上げようと、ハイレバレッジで多くの枚数を売買するため、相場は大きく乱高下します。
とくに月末になるとファンドマネージャーや機関投資家たちが、FX投資の運用に使用するポートフォリオを組みなおすためにいったん全決済する可能性があり、それにより一気に暴落するといった事態も見られます。ロンドン時間の取引はハイリスクハイリターンと考えておくと良いでしょう。
ポンドの値動きが激しい理由
日本ではポンドは非常に人気のある通貨ですが、世界での取引量を見た場合は決して多いとは言えません。このことが、ポンドの値動きが荒くなる一因となっています。
また、値動きが荒いことから投機的な取引が行われることも多く、それによってさらに値動きが荒くなっています。
ロンドン市場の参加者には実需筋も多いのですが、ポンドに関しては実需の売買は少なく、投機を目的とした売買が多くの割合を占めています。
そのため、ドルや円とは違って実需取引による調整力が働きにくいことも、ポンドの値動きの荒さを後押ししています。
また、ポンドはクロス円で1ポンド150円前後となっていて、米ドル/円や豪ドル/円などと比較して高めになっています。しかし、これでも昔に比べると安くなっていて、かつては1ポンド200円を超えていた時期もありました。
ポンドはレートが高い通貨であるため、ポンドを取引する際の元本は大きくなってしまいます。このこともポンドの値動きが荒くなる理由の1つです。
日本人にとっては、ポンドがらみの通貨ペアで特に馴染み深いのは、やはりポンド/円でしょう。ポンド/円は値動きが荒いという特徴があり、初心者のうちは取引を避けたほうが良いといわれています。
ドルストレートの通貨ペアであるポンド/ドルであっても値動きの荒さは変わりませんが、クロス円はそれに加えて値動きが読みづらいという問題もあります。
値動きが読みづらい原因として考えられるのは、ポンド円という通貨ペアを作るにあたり、ポンド→ドル→円という形で、ドルを間に挟んでいる点です。
クロス円の場合、例えばポンドがドルより強くドルが円より強い場合は円安ポンド高になります。また、ポンドがドルより弱くドルが円より弱ければ、円高ポンド安になります。
しかし、ポンドがドルより強くドルが円より弱かったり、ポンドがドルより弱くドルが円より強かったりする場合は、どういう動きになるのか読みにくいのが難点です。このことが、ポンド円の値動きの読みにくさの大きな原因となっています。
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ロンドン時間に注目すべきこと
様々な国の市場が動き、活発に取引されるロンドン時間ですが、どのようなトレード法をすれば良いのでしょうか。
ここでは、ロンドン時間に取引する上で注目すべきポイントなどを紹介していきます。
ECBとBOEの金融政策に注目する
イギリスの中央銀行であるBOE(Bank of England)の政策は、ポンドに大きな影響を与えます。中でも金融政策委員会の発表には注目が集まり、内容次第ではポンドが絡む通貨ペアに大きなインパクトを与える可能性もあります。
この金融政策委員会は年8回開かれ、利上げ・利下げに関する賛成票・反対票の割合といった政策金利や量的緩和等の内容、議事録、声明文等が発表されます。
これまでは、BOEはリーマンショックによる景気悪化に歯止めをかけるため、量的緩和策・緊縮財政策をとってきました。
その後、イギリス経済は復調傾向にありましたが、2016年にイギリスで行われたEU離脱を問う国民投票で離脱支持が勝利したことを受けて、ポンド安・物価高のインフレ状態となり、これをどうするか、ということがここ最近のテーマになっていました。
これに関しては、インフレを抑制するために金利引き上げが必要との見方がされていましたが、2017年11月2日に開催された金融政策委員会では7対2で政策金利の引き上げが決定し、イギリスの政策金利は、それまでの0.25%から0.50%となりました。
なお、BOEの金融政策委員会議事要旨によれば、利上げは限定的で緩やかに行われるということです。
また、EUにおける中央銀行であるECBの政策は、ロンドン時間に活発に取引されるユーロの動向に大きな影響を与えます。
EUも日本と同様デフレに苦しめられていたため、量的緩和策を採っていました。しかし、現在は、量的緩和策を終わらせるための出口戦略に移行しています。
ECBは2018年1月以降、国債の月間購入額を月600億ユーロから月300億ユーロに縮小すると決定しています。
ドラギ総裁は、月300億ユーロに国債購入額を減らした後、購入をすぐに打ち切ることはない、という発言をしているため、今後、最低でも1回は追加で減額するものと考えられています。
なお、ドラギ総裁は、量的緩和を終了した後でも再投資を継続する可能性があるとしています。
今後、国債の月間購入額の減額に関する追加のアナウンスがあった場合、ユーロがそれに大きく反応する可能性は高いと考えられます。
現在、「最低でも1回は追加で減額する」と考えられているため、さらに追加で1回の減額をすることが発表されれば想定通りとはいえ、市場は反応すると考えられます。
しかし、ドラギ総裁が発言を撤回するかのように、国債の購入を打ち切ってしまった場合は、市場がネガティブな反応を示し、ユーロが売られる可能性があります。
FXのトレードでは、BOEやECB等の中央銀行の発表に対してどのような戦略を立てれば良いか分からない、という初心者トレーダーも多いのではないかと思います。
中央銀行の金融政策は、為替相場に大きな影響を長期間に渡って与える傾向があるため、中央銀行が金融政策に関して発表する内容には注意が必要です。まずは、市場は何を歓迎し、何を歓迎しないのかを考えましょう。
例えば、ECBの国債購入に関しては、そもそもデフレ対策で行われており、EUの景気が上向いてきたことで「国債の購入額の減額」という出口戦略に着手した、という経緯があります。
せっかく景気が上向いてきたのに、その中で突然国債の購入を打ち切ってしまうと、一時的にロンドンや欧州を中心として為替相場が混乱する恐れがあります。
このような感じでシナリオを立て、何がその国の通貨にとっての買い要素になるのか、もしくは何がその国の通貨にとっての売り要素になるのかを考えてみましょう。
上記のように、ロンドンタイムでの取引をするうえで大事なのは「ファンダメンタル」な要素です。このような情報は口座開設をしたFX会社からのニュースで受けとることが出来ます。
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イギリスの政治情勢にも注目
イギリスの政治情勢もポンドに大きな影響を与えます。最近の例では、やはりイギリスのEU離脱が挙げられます。目下のところ、イギリスのEU離脱がすんなりいくのかどうかといったことが、ポンドに大きな影響を与えています。
例えば、イギリスのEU離脱交渉において、当初予定していた2020年末の完全離脱が難しく、このまま長期化するのではないか、というEU当局者の話が報道されると、EU離脱への不透明感が増したことでポンドが売られました。
メイ首相をはじめとした政府要人が、移民抑制を優先し、欧州単一市場から離脱するハードブレグジットを想起させる発言をすると、ポンドは大きく売られる傾向にあります。
反対に、ソフトブレグジット(欧州単一市場へのアクセスを残しつつ、移民受け入れに制限をかける)への可能性が高まる出来事があると、ポンドは買われます。
このように、ポンドは、EU離脱が進展するのか、もし進展するとしたらソフトブレグジットなのか、それともハードブレグジットなのか…といったことが注目されています。
市場は欧州単一市場へのアクセスを残すことを歓迎しているので、その可能性が高まるとポンドは買われ、可能性が低くなるとポンドは売られやすくなります。
このように、どのような政治テーマが市場では注目されているのか、そしてそのテーマがどのようになれば歓迎されるのか、あるいは悲観されるのかという点を見極めることで、売りと買いの大勢を判断することができます。
注目すべき指標
ロンドン時間に注目すべき指標は、下記のとおりです。
▼ ポンド
- 四半期インフレレポート
- CPI
- 失業率・失業保険申請件数
- CIPS製造業PMI
- GDP・国内総生産
- 小売売上高
▼ ユーロ
- ECB政策金利発表
- 四半期GDP
- 消費者物価指数
- 購買担当者指数
また、ユーロに関してはけん引役であるドイツの経済指標が影響することも珍しくありません。そのため、ドイツの経済指標の中でも影響度の高い景況感指数や失業率、小売売上高などには注意しておく必要があります。
FX会社のHPなどに各国の経済指標の重要度が掲載されているので、その中で重要度が高いものは必ずチェックしておきましょう。
あまりなじみのない「ユーロポンド」に注目してみる。
この時間によく取引されるのは、ポンド/ドルやユーロ/ドルといった通貨ペアです。しかし、ここでは、ロンドン時間のメインプレーヤーである、イギリスと欧州諸国の通貨ペアのポンドとユーロの通貨ペアを紹介したいと思います。
日本人にとってはあまりのなじみのない通貨ペアである「ユーロ/ポンド」ですが、ヨーロッパでは人気のある組み合わせの通貨ペアで、ポンドが絡む通貨ペアの中でも比較的動きが読みやすいと言えます。
ユーロとポンドはヨーロッパという同じエリア内の通貨なので、ポンドが絡む割には値動きが比較的穏やかなのです。テロや有事の際に、一方的に売られたり買われたりすることも少ないため、比較的トレードしやすいと言えます。
テクニカルをメインに取引する場合であっても、比較的値動きが読みやすい通貨ペアといえますが、ドル/円やユーロ/ドルなどのメジャーな通貨ペアに比べるとスプレッドが広いため、コストがかかってしまうというデメリットがあります。
また、取り扱っているFX会社もドル/円やユーロ/ドルほど多くはないので、もし取引するなら取り扱いのあるFX会社で口座開設しなくてはいけません。
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買いスワップポイント | ||
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20円 | -7円 | 25円 |
NYの時間の為替相場に注目
ロンドン市場明けでは欧州勢を始め多くの投資家がポジションを保持することは述べましたが、この後NY市場明け前にいったん利益を確定し、NY時間から新規でFX取引を始める投資家も多いです。この動きにより、ロンドン市場明けからトレンドが発生して動いていた為替相場がいったん落ち着きます。
その後、NYの市場明け22時30分(サマータイム21時30分)に各投資家たちの参入でFX取引が開始され、短期トレードを狙う個人投資家の多くが相場の流れに乗って、ハイレバレッジで一気に仕掛けていきます。
NY市場明けの1~2時間以内にトレンドが発生して流れが作られる場合が多いですが、材料が薄い、大きな発表が控えているなどの例外がある場合は投資家が見に回り、流れが確定しない場合もあります。流れが定まらないうちは上下に大きく乱高下する傾向があります。
サマータイム・冬時間に注意
夏時間と冬時間では1時間ほどの時間差が生じます。しかも、毎年必ず同じ日に切り替わるわけではないので、必ず正確な日時をチェックしておかなければなりません。
夏時間に突入したのをうっかり忘れて1時間遅れで相場をチェックしていたのでは、トレンドに乗るチャンスを掴むことは難しいでしょう。
日本市場明け、ロンドン市場明け、NY市場明けと1日に3回大きく動くチャンスがあるので、3月に入ってからは特に冬時間と夏時間の切り替わりには注意しておいてください。
ロンドン時間のチャートを確認
最近、相場の動きが大きくなっているユーロとポンド絡みの通貨ペアについて、チャートを確認してみましょう。(2018年6月19日現在)
ユーロ
まずユーロ円ですが、6月14日の21時から同日22時半に掛けて、129.927から始まり、130.013の最高値を付けたあと、最安値の129.405まで円高方向へ動きました。世界的な動きとしては同日20時45分に「ECB政策金利&声明発表」が行われました。同様にユーロドルでも、ドル高が進んでいます。
その後ユーロ絡みの通貨ペアにおいては、6月18日のロンドン市場明け15時半の時点では少し円高に進みますが、17時半に反転します。これは円安方向へ進んだというよりも、6月14日からの円高による動きに対して戻りが入ったと考えられます。ほかの時間帯では、レンジ相場の動きが多く見られました。
ポンド
ポンド絡みの通貨ペアにおいてもユーロ絡みの通貨ペアと同じく、6月14日の21時から円高、ドル高方向へ進みました。こちらはとくに反転することなく現在も同じ方向へ進んでいます。大きな流れとしても円高、ドル高傾向が続いているので、イベントやイレギュラが起こらなければこのまま同じ方向へ進む可能性が大きいです。
まとめ
世界中のFX市場の中でも最も取引高が大きいロンドン市場は、FX市場全体のおよそ30%を占めています。
そのロンドン市場がオープンしているロンドン時間は当然その取引も活発になるのですが、中でも特徴的なのが、世界的に取引の中心となっている米ドル以外にも、中東やアフリカ等の国々をはじめとした様々な国の通貨や、ポンドやユーロを含む通貨ペアの取引が活発である点です。
特にポンドは以前から値動きが激しい通貨として知られています。イギリスの国民投票でEU離脱が決まったことにより、ポンドは売られやすい地合いにあります。
値動きの荒さを狙った投機筋による取引も多く、気を付けて取引をしなければあっという間にマイナスになりかねません。
ロンドン時間はFX取引において非常に重要な時間帯ですが、その分取引の際には慎重になった方がいいでしょう。
FXの基礎知識について改めて勉強したいという人は以下の記事にまとめられているのでぜひ参考にしてください。
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