FXのレバレッジとは?/少ない資金で取引できる魅力と注意点を解説

  • 更新日: 2017/07/24
天秤を使うビジネスマン
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

FXにはレバレッジがあるため、小額でも取引が開始できます。この記事ではFXの大きな特徴であるレバレッジについて詳しく解説します。

  • 「レバレッジとはなんなのか?」
  • 「レバレッジはどんな仕組みなのか?」
  • 「どのくらいのレバレッジをかければいいのか?」
  • 「レバレッジの注意点は?」

この記事では上記のようなレバレッジに関する疑問に答えます。安定して利益を上げられるトレーダーになるために、レバレッジを十分に理解しうまく使いこなしましょう。

FX最大の魅力「レバレッジ」

暗闇でてこを持つ手

レバレッジはFXの取引の最大の魅力であり、大きな特徴の一つです。この章ではレバレッジがどんなものなのか詳しく説明します。

レバレッジは投資の効率を上げる仕組み

FXの正式名称は「外国為替証拠金取引」です。 証拠金と言うのは読んで字のごとく、証拠となるお金のことです。この証拠金の数倍から数十倍の取引を行うためのシステムがレバレッジです

株取引の場合は10,000円の資金で10,000円分の取引しかできませんが(信用取引を除く)、FXの場合は10,000円の証拠金で国内のFX会社の場合、最大250,000円までの取引が可能になります。

10,000円の証拠金で最大250,000円分の取引が可能となるため、 効率的な投資が可能になる一方、損失のリスクが高まることに注意が必要です

レバレッジが可能な理由

FXの取引ではなぜこのようなことが可能なのでしょうか。

それはFX会社が証拠金を担保にトレーダーに融資を行っているためです。損失が発生した場合はFX会社が損失分を証拠金から差し引くことで、レバレッジによる取引を可能にしています。

レバレッジを使った取引の例

レバレッジを理解するには、具体例を見るのが一番でしょう。まずは下記の表をご覧ください。

・100万円の証拠金で1ドル100円のときの米ドルを購入した場合
レバレッジ 購入できるドル 101円のときの利益
1倍 10,000ドル 10,000円
5倍 50,000ドル 50,000円
10倍 100,000ドル 100,000円
25倍 250,000ドル 250,000円

100万円の証拠金で 1ドル=100円での 買いロング)の取引例です。

レバレッジ1倍の際は、証拠金の金額そのままの取引となり購入できるドルは 10,000ドル。そして1ドルが101円にまで値上がりすれば 10,000円の利益となります。このレバレッジ1倍が全ての取引のベースとなります。

そして例えば レバレッジ5倍であれば、購入できるドルは 50,000ドル、101円にまで値上がりすれば利益額は 50,000円となります。

同じ100万円という証拠金の金額にも関わらず、レバレッジを変えるだけで生み出せる利益額は上記では5倍にもなります。日本で認められている レバレッジ25倍の場合、上記の例で言えば、100万円の証拠金で 250,000ドルの購入が可能で、仮に101円にまで上昇すれば 250,000円の利益獲得が可能です。

ただ逆にいうと、仮に1ドルが99円に値下がりすれば250,000円の損失を出してしまうリスクを抱えているということに注意が必要です。

レバレッジをかけた取引は、 利益が大きくなりますが、同じように損失も大きくなります

注意:レバレッジは自分で設定することができない

FX初心者の方は、取引をするときにレバレッジ倍率を選択できると思い込みがちですが、実際には多くのFX会社で レバレッジ倍率の設定をすることはできません。通常レバレッジ倍率は、下記の計算式で算出されます。

レバレッジ倍率=現在の取引レート×取引数量÷証拠金残高

レバレッジを調整するためには、取引数量と証拠金残高のバランスを考える必要があります。

おすすめのレバレッジ倍率

ドル札の上にあるペンと計算機

日本国内のFX会社では最大25倍までのレバレッジの提供を行っています。どの程度のレバレッジをかけるべきかは、取引の状況やトレーダーのレベルに応じて変わります。そのため一概にこのレバレッジ倍率がおすすめであるとは言えませんが、普段の取引では 数倍程度、勝負をかけるときでも10倍までに抑えるのがおすすめです

レバレッジは、 取引で許容できる損失を証拠金の何%にするか、という観点で設定しましょう初心者であれば1%を目安にするのがおすすめです

たとえば1%を許容できる損失に設定した場合、100万円の資金の1%は10,000円となります。仮に1円(100pips)逆行した場合に損切りを行うと、損切り金額は1万円となり結果的に1倍のレバレッジとなります。1円は損切幅が広すぎる、と考え50銭(50pips)で損切りを行う場合、損切りを1万円とすれば適切なレバレッジは2倍となります。

上級者であっても1トレードあたりの損失は最大でも5%ほどに抑えるべきでしょう。損切り幅は一般的に証拠金の2~3%といわれるため、5%であってもリスクは高めです。5%であれば100万円の資金に対し最大5万円まで許容することになります。50銭(50pips)で損切りを行う場合、適切なレバレッジは10倍です。

取引に余程の自信がない限り、 証拠金に対し2~3%の損失となるようなレバレッジで取引を行うべきだと著者は考えます

レバレッジをかける上での注意点

人差し指を立てるパーカーを着た男性

レバレッジは利益を大きくする反面、損失を拡大する性質を持っています。そのためレバレッジをかける上ではいくつか注意点があります。

ストップロスを注文する

 ストップロスは FXトレードにおいて必須です。ストップロスとは、予想とは逆に相場が動いた場合に、自動で損切りをする注文のことです。

 取引するたびに 必ずストップロスを設定して、その設定したストップロスは動かさないようにしましょう。レバレッジをかけたFXトレードでストップロスを置かないのは、非常にリスクが高い行為です。時にはストップロスの注文を怠ってしまうことがあるかもしれませんが、ストップロスは必ず注文するように心がけましょう。

通貨の変動幅を考慮に入れる

 FXトレードをする際に、米ドル/円のみをトレードするのであればそれほど気にする必要はありません。しかし、 様々な通貨ペアのトレードをしているようであれば、各通貨の変動幅にも注意が必要です

例えば米ドル/円の場合、1円幅は簡単に損切りとなる値幅ではありません。しかしポンド/円の場合は値動きが激しいため、1円の損切り幅では頻繁に損切りとなる可能性があります。よって 複数の通貨ペアでFXトレードを行う場合は、通貨ペアに応じてレバレッジと損切り幅を設定する必要があります

1回のトレードでの損失は最大でも証拠金の5%までにする

先ほどおすすめのレバレッジ倍率でも触れましたが、 1回のトレードでの損失は多くても証拠金の5%以内となるようにしましょう

1回の取引で証拠金の5%以上の損失が出てしまうと、連敗した場合、あっという間に証拠金が減少してしまいます。優れたトレーダーでも連敗することがあります。 連敗ですぐに資金が尽きてしまうようなレバレッジはかけるべきではありません

連敗のリスクを考えると証拠金5%でも大きな損失であるという認識を持ち、1回のトレードでのレバレッジを考えるべきです。

レバレッジ以外のFXの魅力

都会の街並みを背景に浮かぶ世界地図と通貨記号

小額の資金にレバレッジをかけ高額の利益獲得が見込めるのがFXの最大の魅力Xですが、そのほかにもFXにはたくさんの魅力があります。この章ではレバレッジ以外のFXの魅力についてご紹介します。

通貨の金利差でも利益を得られる

FXでは 取引した通貨間の金利差で利益を得ることもできます。この金利差での利益は スワップポイントスワップ金利などと呼ばれています。金利の低い通貨を売って、金利の高い通貨を買うと、 毎日金利差で利益を得られます

逆に金利の高い通貨を売って金利の安い通貨を買うと、毎日金利差で損失がでてしまうため注意が必要です。

手数料が安い

FXトレードの魅力の1つに手数料の安さがあります。株式取引や先物取引の場合は、売買のたびに証券会社に手数料を支払う必要がありますが、FXの場合は 売買に手数料はかかりません。FX会社の収益は、通貨ペアの「買い」と「売り」のレートの差であるスプレッドです。この スプレッドが実質的な手数料となっています

近年はFX会社間の競争の激化からスプレッドが狭くなる傾向にあり、米ドル/円では0.3銭が主流になっています。 取引量が少ない通貨の場合はスプレッドが高いものがありますが、取引量が多い米ドル/円、英ポンド/円、豪ドル/円などの通貨ペアのトレードを行う場合は、少ない手数料での取引が可能です

24時間取引ができる

平日の9:00~15:00のみオープンしている株式市場と異なり、為替市場は平日であれば 24時間オープンしています。よってビジネスマンやOLなど、デイタイムに仕事をしている方でも手軽に取引に参加することができます。

早朝、仕事から帰宅したあとの夜、夜勤の方であれば日中など、 どんな生活スタイルの方でもFXトレードに取り組むことが可能です

まとめ

レバレッジをかけて効率よく資産を運用できることはFXの最大の魅力です。しかし一方では、レバレッジをかけることで損失がでてしまうリスクが高まることも念頭に置かなければなりません。

FXの取引ではレバレッジのコントロール=1回当たりの損失額のコントロールは必要不可欠です。

この記事を参考にしていただき、レバレッジを使いこなし、うまくリスク管理のできるトレーダーになっていただければ幸いです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加