FXのコツ/初心者が利益を上げるために知っておくべき6つのこと
- 更新日: 2019/07/02
FXで利益を出したいのは投資家共通の願いです。しかし、何らかの方向性がなければ、どう利益を出していくのかがわかりません。そこで、FXで利益を出すためのコツを紹介します。
- 「どんなトレードが良いのか?」
- 「通貨ペアはどれを選ぶのか?」
- 「初心者が注意すべき点は?」
- 「勝率は高いけどトータルで負けてしまう。」
このような悩みを持っている投資家に対して、利益を出すためにやることの方向性を示していくので、現在の自分の取引と照らし合わせてみてください。
この記事の目次
【コツ1】短期トレードを身につける
FXで効率的に利益を出すためには欠かせない短期トレードについて確認してみます。
スキャルピングなどの短期トレードはチャンスが多い
FXで勝つためには、チャンスをしっかりとものにすることが大切です。そして、そんなチャンスが多いのが短期トレードで、短い時間軸の取引で、小さなチャンスでも利益を上げられます。
為替相場は、波がうねるように上下を繰り返しながら特定の方向に動いていきます。このような性質を持つため、1ドル99円から100円に動いたといっても、この1円という値動きの中には、小さなチャンスがたくさん存在します。
1円の値幅を取ろうという取引では、1度しかチャンスはありませんが、10銭の値幅を取ろうという短期売買の取引では、何度もチャンスが存在します。
項目 | スキャルピング | デイトレード | スイングトレード |
---|---|---|---|
スタイル | 超短期 | 短期 | 中期 |
保有期間 | 数秒~数十秒 | 数分~数時間 | 数日~数週間 |
目標利幅 | 1~5銭 | 10~50銭 | 50銭~1円 |
取引回数 | 1日50回以上 | 1日1~10回 | 週1~2回 |
ローソク足 | 1~5分足 | 15分~1時間足 | 1~8時間足 |
それぞれのトレードスタイルに関してより詳しいことが知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
スキャルピングデイトレードスイングトレード
無駄射ちはしない
初心者トレーダーは、短期トレードを意味のない取引と勘違いしてしまう場合があります。長期トレードに比べて、短期トレードは、取引回数が多くなるのは当然ですが、すべての取引に意味を持たせましょう。
チャートを確認するなどして、予めこのタイミングでエントリーして、どこで損切りをするか、利食いを決めておくことが大切です。無駄射ちはスプレッド分のコストで、どんどん利益が圧迫されていくので注意しましょう。
【コツ2】メジャー通貨で勝ちを目指す
FXで色々な通貨を取引していると、何となく自分に相性が良さそうな通貨が見えてくるものです。しかし、FXには得意、不得意とは関係なしに絶対におさえておきたい通貨があります。
米ドル/円は基本
FXにおける米ドル/円は、世界基準でも最もメジャーな通貨ペアといえます。FXで利益を上げる投資家を確認してみると、米ドル/円を疎かにしている人は珍しく、スプレッド面でも一番有利な通貨ペアなので、初心者にもおすすめです。
FXを始めたばかりなら、まずはドル/円の相場に慣れることが大切です。
マイナー通貨の落とし穴
米ドル/円をはじめとしたメジャー通貨は、比較的値動きが安定しています。しかし、マイナー通貨は基本的に値動きが激しいです。そして、米ドル/円の利益に物足りなさを感じた投資家が、ついつい手を出してしまうのがマイナー通貨で、予期せぬ値動きに大きな損失を出してしまいがちです。
また、マイナー通貨はスワップポイントが大きいという特徴を持っていて、これを狙って激しい値動きでマイナスを出してしまう場合もあります。マイナー通貨は、メジャー通貨に比べて情報量が少ないというデメリットもあるので、よく知らない通貨を、その時々の気分で取引してしまうと安定した利益とは、ほど遠い結果になってしまいます。
【コツ3】利確を我慢する
FX初心者が特に難しいと感じるのが、この我慢をすることかもしれません。
利小損大は我慢不足
FXで利益を上げられない人の取引を確認してみると、意外なことに利益自体はそれなりに発生しています。しかし、それ以上に大きな損失を発生させている場合が多く、これが投資の世界でよく言われる「利小損大」です。
投資をする人の心理を分析してみると、人は損をした時に我慢して、利益を得た時にはすぐに確保したくなるものなのです。そして、勝てる投資家とはこの真逆を実践できる人です。
多くの人は無意識のうちに「利小損大」に走る傾向があるので、意識的に利確を我慢して、素早く損切りする癖をつける必要があります。
短期トレードでも我慢は必要
スイングトレードなど中期、長期とトレードの時間軸が長くなるほど我慢する時間も増えます。しかし、短期トレードだからといって我慢をしなくてもよいわけではなく、極端に言えば超短期トレードであるスキャルピングでも我慢することが大事です。
利益が十分に出るまでの我慢を身につけるためには、意味のあるトレードをすることが近道で、ポジションを取る前に、どのタイミングで利確もしくは損切りするのかを決めておきましょう。このように1回1回の取引の密度を濃くしていくと、自然と利確までの我慢を身につけられるはずです。
【コツ4】損切りは素早く
FXに限らず相場で生き残るためには損切りが必要不可欠です。
少額投資でも塩漬けはしない
利益の出る見込みのないポジションをいつまでも保有しておくことを塩漬けと言いますが、FXの場合は証拠金の関係で、元本の少ない投資家は塩漬けしにくい仕組みになっています。
しかし、FXには、1000通貨取引や100通貨取引といった少額投資もあって、これらの取引ならいくつかのポジションであれば塩漬けして耐えることも可能です。
しかし、塩漬けは初心者が決してやってはいけない方法で、損失がどんどん膨らむリスクを含んでいるだけではなく、損切りの仕方を覚えないという致命的な欠点を持っているのです。
損切りには、損をするというネガティブな要素が含まれますが、同時に損失を受け入れて次に繋げるというポジティブな要素も含まれています。これを忘れずに、相場で生き残りたいなら素早い損切りを覚えましょう。
逆指値で損切り
FXには、たくさんの注文方法があります。その中で初心者が、ぜひ覚えておきたいのは逆指値注文です。
これは、予め損切りポイントまで決定して注文できる優れた注文方法で、損切りの勉強にもなります。相場を予測した上で、ポジションを取るポイントと、手放すポイントを設定できるので、相場を読む力が養われるのです。
損切りが苦手な人には2つのタイプがあって、ひとつがメンタルが弱い人、もうひとつが損切りポイントを理解していない人です。損切りポイントを勉強しつつ、システムによる注文なので投資家のメンタルは無関係と、損切りが苦手な人のための注文方法といえるでしょう。
損切りについては、こちらで詳しくご紹介してますのでご参考ください。
【コツ5】雇用統計の立ち回り方
FXを始めたばかりの人は、雇用統計が毎月の一大イベントのように感じているはずです。確かにそのとおりですが、雇用時計には初心者が注意すべき点がたくさんあります。
上がるか下がるかのギャンブルはしない
FXの損失が膨らんでくると、ついつい「これまでの損失をカバーしてやろう」と、リスクの大きい勝負をしてしまいがちです。そんな場にピッタリなのが雇用統計で、発表直後の大幅な値動きを狙って、上がるか下がるかのギャンブルをやってしまいます。
これは、初心者が為替相場から退場する典型的なパターンで、安定した利益を求める場合は、雇用統計発表前の相場には手を出すべきではありません。
普通で勝つを目指す
FXで利益を上げたいと思っているなら、普通のことを普通にして勝てるトレーダーを目指すべきです。雇用統計直後の相場は、普通の相場とはかけ離れています。
そのため、日々のトレードで学んだ知識や技術が通用しないことも多く、逆に雇用統計の常識は日々のトレードに通用しないことも多いです。雇用統計で大きな利益を狙いたくなる気持ちはわかりますが、そこはグッとこらえて、普通のトレードで勝てる仕組みを目指すことをオススメします。
【コツ6】勝てる投資家の言葉に耳を傾ける
勝つための情報は、探してみると色々なところに存在するもので、勝てる投資家が発信する情報も大切です。
FX会社の情報を目を向ける
勝つための情報として意外に見逃してしまいやすいのがFX会社がメルマガなどで配信する情報です。これは自社に口座を持っているユーザーに無料で配信されることが多く、後で見返してみると、予測がピタリと当たっていることもあります。
この手の情報は経済の専門家が発信していることも多く、全くその通りになるわけではありませんが、FXの初心者からすれば貴重な情報源です。ぜひ参考にしましょう。
FXをするなら絶対に読んでおきたい!ブログランキングを紹介FX投資家に「おすすめのTwitterアカウント」|フォロー時の注意点とは?
セミナーや書籍を購入する
勝つための情報を手に入れるためには、自分から積極的に行動する必要があります。それは書籍を読むことだったり、セミナーに参加することだったりします。また、有名な個人投資家がブログで情報を発信することもあるので、こうした情報を使い、日々トレードを繰り返すだけではなく、技術の高い投資家から学ぶことも大切です。
おすすめ書籍については、こちらで詳しくご紹介しています。
まとめ
このようなものがFXで利益を上げるためのコツです。今回、紹介した項目をまとめてみると、基本に忠実な投資家ほど勝てる投資家になりやすいことがわかります。
逆に、雇用統計で一発逆転を狙ってみたり、普段ほとんど取引しないマイナー通貨を取引してみたりと、難しいことをやろうとする投資家は損をしてしまう可能性が高いです。
特に、米ドル/円、損小利大という部分は、FXの基本中の基本なので、これらを踏まえて、当たり前のことを当たり前にやって利益を上げられる投資家を目指しましょう。
この記事をご覧になった方の多くは「これからFXを始める方」もしくは「FX初心者」の方だと思います。そんな方のためにFXトレードを行う際に必ず知っておくべき知識をまとめてみました。FXに興味がある方皆さん必読の記事です。
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- 監修者紹介/FX専門家 五十嵐勝久
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中央大学経済学部卒。アルゴ株式会社代表取締役。銀行や証券、FX会社に勤務し、営業、企画、マーケティング部に所属。40歳で会社を辞めて起業。現在はFXや証券会社などのプロモーション業務、システム開発を行う一方、システムトレーダーとしても活躍。
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