FXの経済指標はどれをチェックすべきか?重要度と分析法を徹底解説

  • 更新日: 2017/11/16
電光掲示板に表示される為替相場
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FXの売買では様々な経済指標が相場に影響を与えます。

実際の指標を見ただけでは、どのように為替に影響が出ているのかよくわからないことが多く、想定していた動きとは違う動きをすることも多いのではないでしょうか。

  • 「FXの指標にはどんなものがある?」
  • 「どの指標が重要な指標?」
  • 「通貨ペアごとの重要な指標は?」
  • 「FXの取引で指標を見る上での注意点は?」

この記事ではFXの指標について詳しくご説明します。

FXの相場に影響を与えやすい指標

FX相場に影響を与える指標は非常に多く存在します。各国の政策金利から貿易統計、雇用、景気、住宅関連指標、物価、消費資質など多岐にわたる指標をチェックしなければなりません。

この章では、多数ある指標のなかでも特に重要度の高い指標について、通貨ペアごとに紹介します。

通貨ペアごとに紹介しますが、米ドルはその他のすべての通貨に影響を与えるため、 米国の指標はどの通貨ペアでもチェックする必要があります

「米ドル/円」で重要度の高い指標

たくさんの1米ドル札と100米ドル札

主要通貨の中でも機軸通貨としてもっとも影響力の大きい米ドル/円に関する指標から見ていきましょう。

米国雇用統計

米国統計発表は 毎月第1週の金曜日、夏時間ならば日本時間の午後9時半に発表される米国の雇用状況に関する統計結果です。この結果はFRB(連邦準備制度理事会)の政策にも大きく反映される 重要指標です。

調査は事前に選定された自営業、農業従事者以外の対象事業所約40万社・従業員数約4700万人が対象で、全米の約1/3を網羅しています。郵送による回答のため、速報値はぶれやすく、エコノミストやアナリスト泣かせの結果となることが多いものです。

FOMC 政策金利発表

FOMCは日本では連邦公開市場委員会と訳されるもので、 米国の中央銀行の政策決定会合にあたる会議のことをいいます

FRB連邦準備制度理事会の7名の理事と地区ごとの連邦準備銀行の総裁5名で構成されており、年間で計8回、約6週間ごとにワシントンで開催されます。

2日間の日程で開催された会議は最終日、日本時間の午前3時(冬時間は午前4時)にその内容が発表され、その後議長の記者会見が実施されます。 発表結果をめぐって、大きく相場が動くことがあります

米国四半期GDP

GDPとは国内総生産の略で、国内で生産されたサービスの付加価値をすべて合計した指数です。米国のGDPは7割以上が個人消費によって構成されていますので、この数字が落ち込むようであれば消費の先行きが曇ることから 非常に大切な指標となります

四半期ごとに速報値と確報値が発表されますが、どちらも為替相場に大きな影響を与える指標です。GDPには額面どおりに国内の生産額を累積した数字が名目GDPと呼ばれるものと、物価の変動を一定部分GDPの算定に組み入れた実質GDPが存在しています。

CPI - 米国消費者物価指数

CPIは日本語では消費者物価指数と呼ばれるもので、Consumer Price Indexの頭文字をとったものです。 国内の消費者が実際にモノやサービスを購入するときの個々の商品やサービスの小売価格の動向を示す経済指標であり、物価のインフレ動向を示すものとして注目されています

米国労働省は、このCPIを毎月定期的に発表しており、触れ幅の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIを採用しています。

ISM製造業景況指数

ISM製造業景況感指数は先行指数と呼ばれるもので、 各業界がこの先景気の行方をどう思っているのかを示唆する数字です

米国では製造業の多くが他国に移転していることから、強い数字が出にくくなっていますが、トランプ政権の誕生でまた注目が集まりつつあります。最近ではこの数字の著しい低下により株も為替もリスクオフとして売り込まれることが起きることから、 注目度が高まっています

「ポンド/円」で重要度の高い指標

10ポンド札

続いてポンド/円の重要指標を見てみましょう。英国は2016年に正式にEUからの離脱を決定し現在EUと交渉に入っていますが、一旦大きく売り込まれたポンドは経済状況と金融政策次第で大きく動き始めていることから、指標の発表が相場に変化をもたらすものとして注目されます。

BOE 政策金利発表

BOEとはイングランド銀行のことで、英国の中央銀行にあたります。英国のEU離脱が確定したあと、BOEの金融政策に市場の関心が高まっており、 MPC金融政策委員会の結果発表とその後の総裁会見に大きな注目が集まります

EU離脱が決定してからポンドは大幅に下落しましたが、足元では利上げを総裁が口にしており、 BOEの動きが相場に大きな影響を与えています

毎月上旬に開催されるMPCでは総裁、副総裁2名と6名の委員で委員会が構成で開催されます。

CPI - 英国消費者物価指数

ポンドの相場に大きな影響を与えるようになっているのがCPIの動向です

Brexit決定以降、英ポンドはあらゆる通貨に対して大きく下落したことから、消費者物価が驚くほど上昇しており、 先進国の中では米国に次いで利上げの可能性が高まっています

それだけに、BOEがどのような判断を下すか次第で英ポンドは大きく値を戻す可能性があり、その先行指標となる CPIに高い関心が集まっています

「豪ドル/円」で重要度の高い指標

50豪ドル札と100豪ドル札

豪ドルは対円では高金利通貨国として知られてきたため、スワップポイントを獲得する通貨ペアとして取引する個人投資家が多い通貨です。

重要度の高い指標は、 中央銀行であるRBAオーストラリア中央銀行が毎月第一火曜日に開催する金融政策委員会で決定する金融政策です

政策発表は東京時間の午後1時半(夏時間は12時半) となるため東京タイムに相場が大きく動くことも、高い注目を集めるきっかけとなっています

「ユーロ/円」で重要度の高い指標

数種類のユーロ札

最後にご説明するのがユーロ/円に関する指標です。

細かい経済指標も重要ですが、もっとも足もとの相場でユーロ/円に影響を与えているのが ECB理事会の政策決定会合です

ECBは欧州中央銀行の略であり、ECB理事会はこの最高意思決定機関と位置づけられています。EUはひとつの国ではなく地域連合体となっていることから、この加盟国の金融政策全体を司る役割を果たしているのがECBです。

理事会は総裁、副総裁と4人の専務理事に加え、EU加盟の各国中銀総裁19名からなる総勢25名によって構成されています。会議はほぼ6週間に1回開催され、各国中銀総裁は輪番制で投票権が移行する形で実施されます。

ECBは大規模な量的金融緩和を実施していることから、緩和縮小時期に 市場の注目が高まっており、政策決定の内容とともに、その後に開催される記者会見での総裁発言でも大きく相場が上下する重要イベントとなっています

EUは28カ国にもおよぶ加盟国があることから、各国で様々な経済指標が発表されますが、市場の関心はユーロ全体の数字とドイツの経済指標に集中する傾向があります。そのほかにも

  • ユーロ小売売上高
  • ユーロ鉱工業生産
  • ユーロ経済信頼感
  • ドイツIFO景況感指数
  • ドイツZEW景況感指数

などの指標が注目を浴びており、毎回日本時間の夕方に発表される数字でユーロが大きく動くことが予想されます。

この記事では、米ドル/円のほかはすべてクロス円としてご紹介していますが、 ポンド、ユーロ、豪ドルは対米ドルとの動きにも大きく影響を受けます。そのため米ドル以外の通貨を取引する場合、 米ドルとの動きにも十分注意をしながら売買をすることが重要です

指標を使って分析する「ファンダメンタルズ分析」

記者会見会場

FXをはじめとした金融市場でよく耳にするのがファンダメンタルズです。これは一般的に経済活動の状況を示す要因のことで、それを分析するのがファンダメンタルズ分析と呼ばれるものです。

この章ではではこのファンダメンタルズ分析についてご説明します。

ファンダメンタルズ分析は経済や政治を分析する

ファンダメンタルズ分析とは、 各国の通貨のおかれた状況などを考慮し、相場の先行きを分析していく手法です

為替の世界におけるファンダメンタルズ分析とは、 通貨を発行している国の経済状態や政治状況などがどうなっているかを分析することで、将来的な相場の動きを占う分析法です

ちなみにチャートから相場を占う手法はテクニカル分析と呼ばれます。

ファンダメンタルズ分析の方法

ファンダメンタルズ分析をするには、 まず指標がどのように発表されるかを予想する必要があります。その予想をもとに、さらに対象となる通貨がどのように動くかを予想し通貨を売買します。

ファンダメンタルズ分析では、 取引しようとする通貨を発行している国の経済状況、消費、GDP、雇用、政局、貿易などを総合的に分析することになります

また各国の経済状況というのは絶対的なものではなく、あくまでも相対的な関係で構成されています。そのため 通貨ペアの対象となる双方の国の状況をしっかり比較分析することが重要です

初めてのファンダメンタルズ分析で難しいと感じる場合は、指標の予想を見て、実際にどのような発表がされ、どのように相場に影響を与えたのかを見てみましょう。

ファンダメンタルズ分析はミクロの動きに注意する

ファンダメンタルズ分析をするときは、 短い時間軸での動きに注意する必要があります

ファンダメンタルズ分析では、マクロの動向を理解することができます。しかし、 先のことだけを考えて売買するのはリスクが高い取引です。たとえば半年後に通貨が上昇することが見込まれていても、足元では様々な理由で相場が上下します。

ファンダメンタルズ分析をする場合は、指標で確認した内容がテクニカル的にも合致したときに相場にエントリーする、といった合理的な売買を心がけなくてはなりません。

ファンダメンタルズ分析がしやすいFXサービス

マンハッタンの街並み

最後にファンダメンタルズ分析がしやすいサービスを提供しているFX会社をお伝えします。テクニカルに比べ、ファンダメンタルズのサービスを提供している会社は限られますが、それだけに有益な情報提供をしているFX会社ということができます。

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指標の発表内容を流れる電光掲示板でチェックできる「JFX」

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これから発表になる指標には予告が出て、実際に発表になったものはその内容をチャート上で確認できます。 指標発表後、相場がどう動いたのかチャートを見ているだけですべて確認できます。いちいち別のページのウェブサイトなどで確認しなくても済む優秀な機能です。

まとめ

指標は取引する通貨ペアによって様々なものがあり、何に注目すべきかがいまひとつわからないという印象があったのではないでしょうか。

為替市場には多くの参加者が重点的に注目する指標が存在します。こうした市場の注目ポイントに常に着目していくことがFXで取引を行う上で重要です。

ただファンダメンタルズだけで売買をするのではなく、テクニカル的にも合理性のあるポイントでエントリーをする注意深さが必要になることは意識しておきましょう。

たくさんの経済指標を見て指標に慣れることで、指標分析のコツをつかみ、FXの取引を有利に進めましょう。

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