IFO注文はどんな注文方法?長所と短所・使用例を解説

  • 更新日: 2019/07/02

FXには、基本の成行注文の他にも、予約注文と呼ばれている注文方法があります。
この予約注文の中には、指値・逆指値といった注文方法の他に、IFD、IFOといった特殊注文があります。

今回紹介するIFO注文は予約注文で、IFD注文とOCO注文とを組み合わせた注文方法です。発注から決済までをワンセットで行えることが大きな特徴で、IFD注文とOCO注文をさらに進化させた注文方法であると言えます。

しかし、そんなIFO注文にも欠点があり、完璧な注文方法であるとは言えない部分もあります。
そこで今回は、

  • 「IFO注文がどんな注文なのか知りたい。」
  • IFO注文を使うべきタイミングが知りたい。

というに、IFO注文のメリットやデメリット、また、IFO注文がどのような相場に向いているか、といったことを説明します。

IFO注文は、IFD注文やOCO注文よりも使い勝手の良い特殊注文ですので、相場の状況に合わせて使うことで、パフォーマンスの向上が期待できます。IFO注文の特徴を知り、トレードに活かせるようになりましょう。

IFO注文とは何か

特殊注文の一つであるIFO注文。FXトレードでよく使われるIFO注文について、どのようなものなのかをここでは解説していきます。

IFO注文はIFD注文とOCO注文を組み合わせた注文

IFO注文は、別名「イフダン・オーシーオー注文」と呼ばれる注文方法です。その名のとおり、イフダン注文(IFD注文)とOCO注文とを組み合わせた注文方法で、新規から決済までを自動で行うことのできる便利な注文方法です。

FO注文はIFD注文とOCO注文とを組み合わせた注文であることは書いたとおりですが、組み合わせにはルールがあります。

どういうことかというと、新規注文はIFD注文で行われ、決済注文はOCO注文で行われる、ということです。そのため、新規注文のIFDが発動しないと、決済のOCO注文は執行されません。

IFD注文は、ある条件を設定し、その条件を満たした時にのみ執行されます。「もし〇〇になったら、××を執行する」という注文であるため、この条件を満たさないと注文は発注されません。

条件を満たして新規注文が執行されると、決済注文の条件を満たすまでは、急な相場変動でロスカットが執行される、などといったことが無い限り、ポジションをキープしたままの状態となります。

IFD注文の場合は新規、決済の両方の注文で、指値注文か逆指値注文のどちらかを発注することができますが、IFO注文では、IFDは新規注文のみとなります。

一方、OCO注文は、2つの異なる方向性の注文を同時に出しておく、というものです。こちらもIFD同様予約注文ですが、OCO注文は「2つの異なる方向性の注文」を出す、という形になります。

本来は新規でも決済でも使える注文方法ですが、IFO注文におけるOCO注文は、決済注文でのみ使われます。

OCO注文は、ポジションを立てた時のレートを基準に「そのレートより高い」注文と「そのレートより安い」注文の2つを入れます。なお、そのレートより高い注文と安い注文が、自分にとって有利になるのか、不利になるのかは、売りと買いのどちらのポジションを建てたかで違います。

このような性質の注文であるため、決済のOCO注文の組み合わせは、買いの指値・買いの逆指値の組み合わせか、売りの指値・売りの逆指値の組み合わせのどちらかを入れることになります。

このような組み合わせで同時に入れた2つの注文のうち、どちらかが約定すると、もう片方がキャンセルされます。

このように、発注から決済までをワンセットで行うことができるのがIFO注文の特徴です。

そのため、「仕事中なので、相場を頻繁にチェックすることができない」という人や、「FXはやりたいけど、トレードにばかり時間を割かれるのが嫌だ」という人、「寝ている間に利益が取れるチャンスがあるかもしれないので、発注から決済までを自動で行いたい」という人などに、非常に便利な注文方法なのです。

IFD注文の欠点をカバーするIFO注文

IFD注文は予約注文であり、指値や逆指値を入れることで、ある程度ほったらかしにすることも可能な注文方法ですが、新規から発注までの一連の流れをすべて発注できるわけではありません。

そのため、IFDで新規注文が執行された場合は、決済注文や損切りを入れるタイミングを都度チェックしなければならなかったりするなど、完全なほったらかしができません。

その点、IFO注文は、新規注文のIFD注文が約定した後は、決済注文が約定するまで放っておくこともできます。この点が、IFD注文にはない、IFO注文の魅力です。

IFO注文の長所

IFO注文は新規注文から決済注文までをワンセットでできることが、まずはIFO注文の長所です。そのため、放っておいても利益確定または損切りを行ってくれることが長所の一番目として挙げられます。

また、「損切がうまくできない」「利益確定がうまくできない」という人にとっても便利な注文方法です。というのも、すべて自動で行うため、トレードに感情を挟まずに淡々と執行することができるからです。

損切りや利益確定がうまくできないトレーダーは多くいます。損失が小さいうちに損切りすれば良い、ということを頭ではわかっていても、「いつか値を戻すだろう」と考えてしまい、うまく損切りできずに損失が拡大してしまったり、利益が出たタイミングで利益確定せずに「もっと上がる」「もっと下がる」などと考えてしまう人にとっては、機械的に利益確定と損切りができるため、非常に便利な注文方法であると言えます。

IFO注文の短所

新規から決済までをワンセットでできるのが、IFO注文の利点ですが、一方で欠点もあります。

例えば、「このレートを超えたら上がるだろう」と予測し、買いのIFO注文を入れます。そして、自分の読み通り、新規のIFD注文が約定した後、レートが上がっていったとします。

しかし、決済のOCO注文のうち、利益確定の注文として入れていた指値注文が約定する前に、レートが下がっていったとします。

その場合、レートが下がり始めたところでいったん決済したいと考えますが、決済のOCO注文の片方は、損失限定のための逆指値注文であることから、新規注文のレートを下回り、損失限定の逆指値注文が発動しないと決済されません。

そのため、当初の予定よりも獲得できる利益は少なくなるものの、利益が確定できるチャンスがあったにも関わらず、そのチャンスを逃した上に、損失が発生してしまうことになります。

このことから分かるように、IFO注文は確かに新規から決済まで完全に放っておくこともできますが、それをしてしまうと、相場の状況によっては利益獲得のタイミングを逃し、損失を抱えることになってしまいます。

そのため、IFO注文を使う場合であっても、新規注文が約定した後は、必ず相場のチェックをした方が良いのです。相場の状況次第では、いったん決済のOCO注文をキャンセルし、自分でタイミングを計って成行注文で決済するなどした方が良いでしょう。

なお、FX会社によっては、IFO注文をさらに工夫させ、決済のOCO注文の逆指値にトレールを付けられるようにしている会社もあります。トレールとは、動く逆指値注文で、設定した値幅を維持したまま、相場の状況に合わせて逆指値の執行レートが動く注文方法です。

そのため、先ほどの例で言えば、ロングポジションでエントリーし、相場がそのまま読みどおり上昇した場合は、それに合わせて、設定した値幅を維持しながら逆指値注文のレートも上昇し、いったん相場が下がり始めたらトレールはそこから動かずに止まるため、損切りではなく、利益を確保した状態で決済注文を出すことができます。

そのため、もしもIFO注文のOCO注文部分にトレール注文を付けられる機能があれば、それを利用するとさらに便利です。

IFO注文を使う時のポイント

IFO注文を使う時のポイントとして挙げられるのは、損切りの設定はできるだけ新規注文から近い位置に置く、ということです。

とはいえ、ほんの少しのレートの変動で損切りをしてしまっては、資金を無駄に減らしてしまうことになります。そうならないようにするために、ポイントとなるレートをきちんと見極めて使う必要があります。

例えば、水平線の利用は非常に有効です。水平線を引き、レジスタンスラインやサポートラインになっているレートを見つけます。

例えば下降トレンドにある時に「このレートがサポートラインになっているので、もしこのレートを下に抜けたら、売りでエントリーしたい。でも、サポートラインまで来たら一度跳ね返される可能性があるので、サポートラインの10pips下でエントリーしよう」と考えたとします。

そして、利益確定ポイントについては「次のサポートラインとなっているレートで利益確定したい」と考え、損切りについては、「最初のサポートラインで跳ね返されて、50pips上まで上昇したらいったん損切しよう」と考えます。

このようなシナリオを立ててトレードする時は、IFO注文は非常に有効です。つまり、IFO注文は、トレンドが強く出ている時に有効に使える注文方法と言えます。

また、IFO注文は、レンジ相場でも利用できます。例えば現在、レンジの下限付近にレートがあり、これからレンジの上昇に入ると考えられます。

その時、レンジの下限より少し上…例えば8pips上などに新規のIFD注文を置き、決済のOCOについては、レンジの下限から15pips離れたところに損切りの注文をします。

そして、もう一つはレンジの上限の少し下…例えばこちらも8pips下など…に利益確定の注文を入れるようにします。

こうすることで、レンジの時にも利用することができるのです。

さらに、逆張りをしたい時にもIFO注文は便利です。例えば下降相場にある時に「もうそろそろトレンド転換しそうだ」と考えたとします。その時に、現在のレートより少し上に新規の買い注文を入れます。

そして、OCO注文については、損切りの注文を発注時レートより下に損切りの注文を置き、利益確定の注文を、レジスタンスラインとなるレートの少し下に置きます。

もしも読み通り、上昇トレンドに変わったら、その場合は決済のOCO注文をキャンセルして、任意で成行注文で決済注文を入れることもできるのです。

IFO注文は非常に便利な注文方法ではありますが、新規約定した後は、相場の状況によっては、決済方法を変えた方が良い場合もあるのは、すでに書いたとおりです。

トレンド相場、レンジ相場、トレンド転換時など、様々な場面で使える便利な注文方法であり、完全に放っておくこともできますが、新規注文が約定した後は相場の状況をきちんと確認し、状況によっては決済注文を変えるようにした方が、トレードのパフォーマンスが上がります。

IFO注文の使用例

IFO注文は、新規から決済までワンセットで注文できる魅力的な注文方法ですが、実戦ではどのような使われ方をするのでしょうか。ここでは、その例を紹介します。

スキャルピングでの利用

スキャルピングは、細かい値動きを捉え、利益確定する超短期トレードです。一瞬で判断を下す必要があるため、最初のうちは「なかなかコツがつかめない」という人もいます。そんな時、IFO注文が役に立ちます。

スキャルピングは、わずかな上昇や下落を捉えて利益を積み重ねていきます。そのため、例えばドル円であれば5銭程度の値動きを狙うことになります。

例えばドル円の買いでIFO注文を入れる場合は、新規のIFOを100円08銭で入れ、決済のOCOについては、利益確定を100円13銭、損切りを100円03銭で入れる…という形で行います。

なお、スキャルピングはいつでも行えば良いというわけではなく、ポイントとなるレートで行うようにします。例えば、100.00円、101.00円など、切りの良いラウンドナンバーを超えるかどうかがポイントとなります。

例えば、現在のレートが99円55銭であるとします。その場合、100円を超えるかどうかがポイントとなります。そこで、スキャルピングを行います。

100円の節目から上に行く動きを捉えたい場合、100円より少し下の99円98銭付近で新規買いのIFD注文を入れ、決済のOCO注文については、例えば5銭の値動きを捉えたい場合は、100円03銭と99円93銭にそれぞれ利益確定と損切りを入れるようにします。

また、反対に、100円を超えられずに下落した場合は、次のポイントは99円になります。そのため、99円より少し上の99円02銭付近に新規IFD注文を売りで入れ、決済のOCOについては、98円97銭と99円07銭にそれぞれ利益確定と損切りを入れるようにします。

このように、スキャルピングでも、IFO注文を利用することができます。

レンジブレイクのIFO注文

FXには東京時間ロンドン時間ニューヨーク時間の3つがあります。東京時間はその中でも一番値動きが穏やかです。

しかし、ロンドン時間とニューヨーク時間は、取引参加者が増えることもあって、値動きが活発になります。

また、東京時間はレンジになりやすい時間帯ですが、東京時間のレジスタンスラインやサポートラインをその後のロンドン時間で抜けた場合は、そのままトレンドとなる傾向にあります。そのため、東京時間のレンジブレイクを狙い、IFO注文を入れます。

東京時間におけるレジスタンスラインとサポートラインをまずは探します。レジスタンスラインを抜けた場合は上昇トレンドになるので、レジスタンスラインとなっているレートの少し上…例えば10銭上に買いのIFO注文を入れます。

そして決済のOCO注文は、利益確定については、例えばドル円の場合はレジスタンスラインの50銭~60銭上に入れておきます。また、損切りについては、レジスタンスラインになっているレートの20銭下に入れます。

一方、サポートラインについては、サポートラインになっているレートの少し下…先ほどと同様、10銭下に売りのIFO注文を入れます。そして、決済のOCO注文は、利益確定についてはサポートラインの50銭~60銭下に入れておきます。

また、損切りについては、サポートラインになっているレートの20銭上に入れます。

この方法は、2種類のIFO注文を入れることになりますが、売りか買いのどちらかの新規注文が約定したら、もう片方の注文は取り消しておくようにしましょう。

まとめ

今回は、IFO注文について解説を行いました。IFO注文は、発注から決済までワンセットで行うことができる、IFD注文とOCO注文をさらに進化させた注文方法です。

自分が指定した条件になった時のみ取引が行われるので、普段は仕事で忙しく、相場を常に確認できない人、FXだけに気をとられることなく取引を行いたい人、寝ている間も取引を行いたい人などに向いている方法といえるでしょう。

また、普段の取引において、感情に左右されて利益につながらないという人も、機械的に取引できるIFO注文を使ってみるといいかもしれません。

今回は、IFO注文の仕組みだけでなく、メリット・デメリット、実際の利用方法まで解説しました。IFO注文は便利ですが、万能ではありません。

そのため、相場の状況によっては、IFO注文のOCO注文に関してはキャンセルし、成行注文で決済した方が良いケースもあります。いずれにせよ、べストな使い方は相場の状況次第ですが、IFO注文を使う際は、メリット・デメリットを理解した上で、上手に使いましょう。

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