FXの一目均衡表とは?売買ポイントの探り方と三大理論

  • 更新日: 2018/01/16
ディスプレイに表示されるチャートと複数の移動平均線
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FXでは、多くのトレーダーがトレードの際にテクニカル指標を利用しています。

テクニカル指標には、MACD、ストキャスティクス、RSIなど、様々なものがあり、それぞれオシレーター系、トレンド系に分けられています。

それぞれ長所・短所あるため、利用する際は、互いの欠点を補うように、オシレーター系とトレンド系の両方を組み合わせて使うトレーダーが多く、複数のテクニカル指標を自分なりに組み合わせて使い、利益獲得を狙うのが一般的です。

そんなテクニカル指標の中で、異色の存在と言えるのが一目均衡表です。

どんな点が異色なのかというと、未来を示す指標であるという点です。一目均衡表は現在、過去はもちろんのこと、相場の未来も表示し、現在と過去しか示すことのない他のテクニカル指標とは一線を画しているのです。

そんな一目均衡表は、正真正銘日本生まれのテクニカル指標です。日本初のテクニカル指標であり、現在では世界中で使われている、日本を代表するテクニカル指標なのです。

一目均衡表は、5本の線を使って表される他、雲も描かれるなど、他のトレードにはない独特な表示も特徴です。ただ、他のテクニカル指標はシンプルな表示のものが多いため、その独特さが、初心者トレーダーにとっては難解に思え、取り組みにくいと感じる要因の一つになってしまっていることも確かです。

今回は、ユニークな方法で相場の過去・現在・未来を描いている一目均衡表について、

  • 一目均衡表がどんなテクニカルチャートなのか知りたい。
  • 一目均衡表から何を読み取れば良いか分からない。
  • 一目均衡表の売買サインを知りたい

という人に、FXでもよく使われている一目均衡表の基本と売買サインなどを解説します。


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一目均衡表とは

日本で生まれたテクニカル分析といえばローソク足が有名ですが、それ以外にも世界的に知られているものがあります。それが、日本発のテクニカル指標である一目均衡表です。海外の投資家からは「Ichimoku」として知られている一目均衡表は、表示が独特で複雑に見えることから、初心者トレーダーにとっては少々とっつきにくいイメージがあるかもしれません。そのため、苦手意識を持つなど「食わず嫌い」を起こす人もいます。

しかし、一目均衡表は、使い方さえ覚えれば非常に分かりやすいため、根強いファンのいるテクニカル指標でもあります。ここでは、為替相場でも威力を発揮する一目均衡表がどんなものなのか、紹介します。

「東洋の神秘」一目均衡表

一目均衡表は、都新聞(現・東京新聞)の記者であり、商況部長だった細田悟一によって作られたトレンド系のテクニカル指標です。細田悟一は記者である一方で、幼い頃から相場を張ってきた相場師でもありました。

細田悟一は生涯を相場の研究に捧げ、一目均衡表を作り出しました。名前の由来は、細田悟一のペンネームである一目山人からであるのと同時に、「一目見て、相場のバランス(均衡)が分かる」という意味も込められています。1936年に完成した一目均衡表は、7年もの歳月をかけ、延べ2,000人もの手によって作られたといわれています。そんな一目均衡表の原著は全7巻で構成されていますが、現在はそのうちの4巻までしか出ておらず、残りの3巻は絶版となっています。なお、一目均衡表という言葉が商標登録されていることから、一目均衡表に関する解説書は非常に少ないようです。

最初に書いたとおり、一目均衡表は根強いファンのいるテクニカル指標で、FXトレーダーの中でも使っている人はたくさんいます。

一目均衡表の特徴

一目均衡表は、時間論、波動論、値幅観測論(水準論)の3つからなる三大理論を特徴としています。

時間論

時間論は、基本数値という考え方をベースに相場の転換ポイントを考える、というものです。一目均衡表では、91726の数字をベースに考えていきます。91726という数字の並びですが、9以降の数字を見てみると、9×2-1179×3-126という形になっていることが分かります。

どうして9から1を引くのかというと、9日上昇した後9日下げた場合、最初から数えて9日目の高値の日と、その後9日間の下降トレンドのスタート日が重なるため、この重複分を1として引いています。一目均衡表では基本的に、9日、17日、26日のサイクルで相場が変化すると考えられているのです。

なお、一目均衡表には、基本数値のほかに対等数値と呼ばれる考え方があります。対等数値は、基本数値にはとらわれない間隔で、過去のサイクルが繰り返されるという考え方です。

波動論

波動論は、基本の3つの波動についての考え方を示したものです。波動論では、I波動、V波動、N波動という3つの基本の波動があります。

上昇だけ、下降だけの一方向だけの動きとなっているのがI波動です。下降から上昇、あるいは上昇から下降の動きとなっているのがV波動です。そして、上昇して下降した後、再び上昇する動き、あるいは、下降して上昇した後、再び下降する動きがN波動です。つまり、I波動とV波動を合わせたものがN波動であると言えます。

値幅観測論

値幅観測論は、過去の値幅を基に、今後の相場の高値や安値を見通す、というもので、相場が上昇した時の値幅と相場が下降した時の値幅を予測するための方法となります。

値幅観測論は目標値を計算するための理論で、代表的な目標値には、V計算値、N計算値、E計算値、NT計算値の4つがあります。

A、BCD4つのレートがあり、レート大きさが、AC<B<Dであれば、V計算値はDB+B-C)、N計算値はDC+B-A)、E計算値はDB+B-A)、NT計算値はDC+(C-A)で表されます。

一目均衡表を構成するもの

一目均衡表は、他のテクニカル指標に比べて多くの線が表示され、網掛けされたような色のついた部分があるなど、非常に分かりづらく、とっつきにくい印象を受けてしまいます。表示される情報量の多さから、他のテクニカル指標よりも複雑で分かりにくいように思いますが、ここで表示されているものが何なのかを知れば、さほど複雑ではありません。

一目均衡表は5つの線と雲で表されます。5つの線は、基準線、転換線、遅行線、先行スパン1、先行スパン25種類からなります。また、雲は

基準線

基準線とは、(過去26日間の高値+過去26日間の安値)÷2(※高値も安値も当日を含む)で算出された数値を結んだ線で、緩やかに上昇・下降するのが特徴です。

上昇トレンドの時、基準線は転換線の下にあり、下降トレンドの時、基準線は転換線の上にあります。

なお、基準線は中期のトレンド、中期の相場水準、中期の均衡点を表しています。従って、基準線よりも上にローソク足があれば、上昇トレンドということになります。また、基準線より下にローソク足があれば下降トレンドということになります。

転換線

転換線は、基準線に比べて短い期間の高値と安値の平均を結んだ線で、過去9日間の高値+過去9日間の安値)÷2(※高値も安値も当日を含む)で算出されます。

上昇トレンドの時、基準線は転換線は基準線の上にあり、下降トレンドの時、転換線は基準線の下にあります。

転換線は、短期のトレンド、短期の相場水準、短期の均衡点を表しています。従って、転換線よりも上にローソク足があれば、上昇トレンドということになります。また、転換線より下にローソク足があれば下降トレンドということになります。

遅行線

遅行線は、過去と現在の値動きとを比較するための線、終値を26日前にずらしたものを結んでいます。遅行線がローソク足より上にあれば強気相場、下にあれば弱気相場と判断します。

先行スパン1

先行スパン1は、(転換値+基準値)÷2で算出した値を、本日を含めて26日先に描いたものです。つまり、未来のレートの動向を表しています。

先行スパン2

先行スパン2は、(転換値+基準値)÷2で算出した値を、本日を含めて52日先に描いたものです。先行スパン1よりもさらに未来のレートの動向を表しており、先行スパン1よりも長期的なトレンドを示しています。先行スパン1と比較すると、レートの動きとは異なった動きを見せるのが特徴です。

雲は、先行スパン1と先行スパン2の間の領域のことをいいます。雲は、抵抗帯であると考えられており、ローソク足が雲の上にある時は強気相場、株価が雲の下にある時は弱気相場ということを意味しています。

抵抗が強ければ強いほど、雲の厚さは厚くなり、雲を抜けると抵抗は弱くなります。また、雲がねじれているところもあります。雲のねじれはトレンドの転換を示しています。ただし、トレンド転換は、ねじれが描かれている箇所の日にちで起こるわけではありません。なぜなら、雲は未来の場所に描かれるからです。つまり、今、このタイミングで一目均衡表を開くとすると、まだ、ローソク足も何もない、26日先の場所に雲が新たに描かれます。つまり、雲のねじれに関しては、ねじれが発生した日にトレンド転換が起こったということを意味しているのです。

つまり、ねじれが描かれている箇所の日にちではなく、ねじれが描かれている箇所の日にちから26日前にトレンドの転換があったということを意味していることに注意が必要です。

一目均衡表の状態から売買ポイントを探る

一目均衡表も、他のテクニカル指標同様、売買ポイントを示すシグナルがあります。ここでは、一目均衡表の売買シグナルを紹介します。

基準線と転換線の位置を確認する

先ほど少し触れたとおり、基準線と転換線の位置によって、売り買いのタイミングを計ることができます。

基準線より転換線の方が上にあれば上昇トレンド、基準線よりも転換線が下にあれば下降トレンドを意味しています。

転換線が基準線を下から上に抜けるゴールデンクロスは、買いシグナルとなります。一方、転換線が基準線を上から下に抜けるデッドクロスは、売りシグナルとなります。

雲とローソク足を確認する

雲とローソク足の関係からも売りと買いのタイミングを計ることができます。先ほど少し触れましたが、ローソク足が雲より上にあれば上昇トレンド、雲より下にあれば下降トレンドを意味していることになります。

また、一目均衡表では、ローソク足が雲を上から下に抜けると売りサイン、雲を下から上に抜けると買いサインであるとされています。なお、ローソク足が雲の中にある時は、方向性のない局面であると考えられています。

遅行線とローソク足を確認する

遅行線とローソク足の関係からも、売りと買いのタイミングを計ることができます。

遅行線がローソク足より上にあれば上昇トレンド、遅行線がローソク足より下にあれば下降トレンドを意味しています。また、遅行線がローソク足を下から上に抜ける時は買いサイン、遅行線がローソク足を上から下に抜ける時は売りサインであることを意味しています。

三役好転、三役逆転

基準線、転換線、遅行線、雲の買いサイン、売りサインを紹介しましたが、これらよりもさらに強い売り買いのサインが三役好転と三役逆転です。三役好転と三役逆転は、トレンド転換する場面で出やすい特徴があります。

三役好転は、

  1. 基準線が上向きまたは横向き
  2. 転換線が基準線を下から上に抜けるゴールデンクロスが発生
  3. 遅行線がローソク足を下から上に抜ける
  4. ローソク足が雲を下から上に抜ける

という①から④の条件が同時に発生することが条件となります。三役好転が発生すると、強力な買いサインとなります。

三役逆転は、

  1. 基準線が下向きまたは横向き
  2. ②転換線が基準線を上から下に抜けるデッドクロスが発生
  3. 遅行線がローソク足を上から下に抜ける
  4. ローソク足が雲を上から下に抜ける

という①から④の条件がすべて発生することが条件となります。三役逆転が発生すると強力な売りサインとなります。

なお、三役好転、三役逆転は基本的に、①→②→③→④の順番で起こります。しかし、①と②が入れ替わる時もあるので、注意が必要です。また、三役好転、三役逆転は、基本的にトレンド相場で起きるものです。レンジ相場でも起きることがありますが、その場合はダマシであることが多いので、注意が必要です。

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まとめ

一目均衡表には多くの線が描かれており、一見すると複雑なため、苦手意識を持つトレーダーも多くいます。また、他のテクニカル指標にはない「雲」が描かれるなど、非常に独特で、初心者にとってはややハードルの高いテクニカル指標に思えるかもしれません。

しかし、一目均衡表は、慣れてしまえば非常に使いやすい指標で、実際に使ってみて、その魅力にどっぷりはまるトレーダーもいます。さらに、他のテクニカル指標と違い、未来予測を描いているという点も、一目均衡表ならではの特徴です。

個人投資家はもちろんのこと、機関投資家でも一目均衡表を使っている人は多く、さらには海外のトレーダーにもよく使われています。一目山人が目指したとおり「一目見て、相場のバランスが取れる」ようになっている一目均衡表は、情報量が多いことから、一見すると確かに複雑です。しかし、使いこなせば、強力な武器になることは間違いありません。

一目均衡表は、それを構成する要素が多いために分かりにくいように思えますが、今回紹介した基本を押さえるだけでも、だいぶ違ってきます。まずは、5本の線の名前と特徴、そして雲の存在を覚えましょう。そして、その後、それぞれの線や雲に関し、どのような売買シグナルがあるのかなどを覚えていくようにしましょう。

なお、通常テクニカル指標では、トレンド指標とオシレーター系指標を単独で使うことはなく、大体、テクニカル系とオシレーター系指標とを組み合わせて使います。しかし、一目均衡表はその点も少々特殊で、単独で使うことの方が多い、珍しいテクニカル指標であると言えます。もちろん、トレーダーによっては、一目均衡表に他のテクニカル指標を合わせて使う人もいますので、組み合わせて使うことももちろんできます。しかし、単独で使っても問題なく使えるのが、一目均衡表の良いところです。

今回、一目均衡表の基本を紹介しました。しかし、今回紹介できたのは、一目均衡表のごく一部でです。一目均衡表を構成する要素が他のテクニカル指標より多いこともあり、掘り下げていくと、様々な発見があります。

そのため、一目均衡表は、知れば知るほど奥が深いテクニカル指標としても知られています。一目均衡表に関する詳しい本は非常に少ないのですが、そのような本を読んで理解を深めても良いでしょうし、日々の取引の中で、自分なりの発見をしていくのも良いでしょう。

一目均衡表に関する基本を押さえてから、さらに知識を深めて取引に活かしてみてはどうでしょうか?日本が誇る、ユニークなテクニカル指標での一目均衡表を使い、収益を増やせるトレーダーを目指しましょう。

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