FXにおける天才とは/天才に近づくための条件

  • 更新日: 2019/07/22

どんな世界にも、天才と言われる才能を発揮する方が存在します。それはFXを始めとするトレードの世界でも同様です。

しかしトレードの世界では、天才でも大きな相場終わると消えてしまうケースが少なくありません。その人の評価は棺桶の蓋が閉まるまで分からない、という言葉がまさに当てはまるのが相場の世界です。

FXを始めとする相場の天才について考えるとともに、天才に少しでも近付くために必要とされる要素についても取り上げました。

天才とは

天才について大辞林(第三版)では、「生まれつき備わっている、極めて優れた才能。また、その持ち主。」と記されています。天才は生まれつきの才能があって初めて成立。その天才が努力をすることで、更に才能を開花させ立派な業績を残すことが多くあります。

天才と呼ばれ、立派な業績を残した偉人であっても才能のみで物事を成し遂げた人物は極めて少ないのではないでしょうか?才能+努力の公式が、後に立派な業績を残すことに繋がると考えられます。

FXにおける天才とは

FXにおける天才について考えてみましょう。FXにおける天才とは、トレード取り組み初期段階からトレードで勝ち、早期に億り人の仲間入りを果たすことができる方を指すのではないでしょうか。

FXでの億り人は存在しますが、多くの方は証拠金を何度も溶かすなど、相当な苦労を経て現在の地位にたどり着いていることが、雑誌やWebなどのインタビューから垣間見ることができます。

株の世界でも同様ですが、天才でなくとも相当の資産をトレードで形成のケースがあります。中にはタマタマの運の要素の強い方もいますが、何度トレードで失敗しても、その後の努力の結果、自らのトレード手法を確立して相当な資産を形成した方が存在します。

ただしそんな結果を残した方の中でも、あいつにはかなわない・・・、という人物がいます。そんな実績ある方々から、あいつにはかなわない、と言わしめる方こそが、FXそしてトレードの天才と言えるのではないでしょうか。

才能だけでは成功できない 努力は必要不可欠

偉大な良績を残した偉人であっても、才能だけで物事を成し遂げたのではなく、努力という要素も必要不可欠だったと考えられます。

そして天才の才能の部分だけに着目しても、話のタネとしては面白くとも、現実の参考には殆どなりません。よって業績を上げるために不可欠の要素となる、努力の部分にこそ目を向けるべきでしょう。

FXの天才に近付くための条件

FXで勝つことができない凡人が、FXの天才に近付くための方法論について、才能以外の主な努力の部分について注目してみました。才能の部分は生まれつきの部分が多いので、知ったところで、へぇー、で終わってしまいますが、努力部分は参考になる所もあるはずです。

天才ではない凡人が天才になることは不可能です。よって天才にはなれなくとも、少しでも近付くために努力など個人でできることが何か、①トレードが好きである点、②為替市場が好きである点、③記録を取る、という3点を取り上げてみました。

①トレードが好き

好きこそものの上手なれ、という言葉があります、仮にトレード自体が嫌いであれば、どんなに才能のあるトレーダーであっても成功する可能性は低いと言えるでしょう。実は特にFXの場合は、トレード好き=ポジポジ病と同じ意味になりかねず、過度にトレードしないバランス感覚も必要不可欠です。よってトレード好きとトレードをしない部分のバランスを取ることも大切です。

ただしそれでもトレードが純粋に好き、という部分は天才に近付くためには必用不可欠な要素と考えられます。

好きな事だから努力できる、好きな事だから何度失敗してもあきらめずに続けることができます。あきらめたらそこで試合終了ですよ、という漫画のセリフが有名ですが、勝ち切るまでに多くの失敗を経験するFXにおいて、多くの失敗を経験してもあきらめない“トレードが好き”という点は成功に向け不可欠と考えられます。

②為替が好き

トレードを行う、という観点ではFX=為替に限定する必要は本来ありません。株式や日経平均等の先物、商品先物やオプションそして仮想通貨など、さまざまなトレード商品が存在します。

株や先物に比べてFXの難度が最も高い、と言う方もいますし、FXが最も取り組みやすい、と言う方もいます。どのトレード商品が勝ちやすいかは、その人のタイプにもよるので一概に決めることはできません。

しかしながら通貨同士の綱引という観点のある通貨ペアをトレードするFXは、単一通貨を取引する訳ではないため、2つの通貨のパワーバランスを意識する等の独特の視点が必要です。

通貨強弱とも言われる視点ですが、本視点無しにFXで勝ち切ることは難しいと言えるでしょう。更に為替市場は相対的な世界であり、全ての通貨ペアが一斉に暴騰・暴落することはありません。何かの通貨が上がれば・何かの通貨が下がるため、暴騰する通貨ペアがあれば、暴落する通貨ペアが生じます。

この通貨強弱や相対性が、FXそして為替市場の面白さであり難しさです。本部分を難しいとして敬遠するか、面白いと思うかが、FXトレードを好きになれるかどうかの分岐点となります。

通貨強弱を知る事と、FXで勝ち切る事との間には、別途ハードルが存在する部分が難しい部分です。しかし少なくとも通貨強弱の意識がないと、FXで勝ち切るのは難しいでしょう。

トレードが好きでも通貨強弱の部分を苦手とするなら、株や先物、仮想通貨をトレードすることで、FXでは勝ち切ることはできずとも他のトレード対象で勝ち切ることができる可能性があります。

トレードで資産増加を果たす、という目的から見た時に、FXというものは目的達成の手段でしかありません。その手段は株、先物など複数の選択肢が存在します。自らのタイプに合った勝ち易いトレード対象を選ぶ、という観点もトレードで勝ち切るためには必用です。

逆説的にはFXで勝ち切れない方でも、他のトレード商品でそれまでの経験と知識を活かすことで、他の商品なら勝ち切ることができる可能性があります。FXに行き詰まった時は、発想の転換としてFX以外の商品のトレードを行うと、新しい世界が広がる可能性もあります。

③記録を取る

天才的な記憶力を有する方を除くと、人間は物事を忘れるようにできています。特に都合の悪いことは忘れるようにできているため、失敗トレードについてはその多くが記憶から徐々に無くなります。1週間前のトレードですら、詳細を覚えている方は少数派でしょう。

自らのトレードの記録は、トレード力向上のための最良のツールと言えます。どんな形であれ、エントリー時の根拠などその都度記録し、利益確定であろうと損切であろうと結果を記し、一連のトレードを入り口から出口まで記録することはトレード上達のための近道です。

どんなトレードの教科書よりも、自らのトレードの記録が最良の教科書となります。後で記録を振り返ることで、冷静に当時のトレードの良し悪しを判断することができます。そしてその対象は自らのトレードであり、自らに客観的に意見する事ができます。

忘れっぽい人間が行い、過去から学ぶことが多いトレードにおいて、記録を取る大切さは初心者や初級者トレーダーは認識していないケースが多いため、トレードの際は必ず記録を取りたいものです。

天才は最後に破綻する可能性も

人の評価は棺桶の蓋が閉まらないと定まらない、といわれます。物事の評価は、足元の現在と将来では一変する可能性があります。トレードの世界が典型例で、株式市場は特に顕著です。バブル的な相場が到来する都度、著名投資家が現れ一相場が終ると人知れず有名投資家の名前が聞かれなくなる。気付けば著名人は投資で大損していた・・・、そんなことが繰り返されています。

現在、投資やトレードの天才と言われている方でも、正直将来の評価は現段階では決められません。相場を相手にするということは、それだけ評価が定まらない不安定な対象を相手にしていることに他なりません。

また才能とセンスだけで成功したトレーダーは、失敗の痛みを経験していないケースが時としてあります。通常のトレーダーは損を繰り返し、損との付き合い方を理解しながら、上達の道を歩むことになります。特に損切はトレードで生き残るための、必要不可欠な技術です。

しかしながら中にはセンスと才能だけでトレードの腕前が上達し、それほど損切を行うことなく資産を形成してしまえる方も存在。そんな方は相場が崩れる時に真価が問われます。かつて天才投資家や天才トレーダーと言われた方の多くは、相場が崩れる際に相場から撤退できずにそれまで築き上げた資産を失い、もしくは築いた資産以上の損失を計上し、人知れず相場からの退場を余儀なくされています。

才能とセンスをベースに、利益確定も損切も上手なトレーダーはまさに天才というべき存在でしょう。しかしながら、攻めの部分=利益獲得のみにトレードでは焦点がどうしても当たる傾向にあります。攻めは天才的にうまくとも、ダメージコントロールとも言うべき損切の部分が抜けているトレーダーも中には存在します。相場の天才といっても破綻する可能性があり、凡人トレーダーとしては反面教師として見習うべき面があるという点は知っておいて損はありません。

天才相場師ジェシー・リバモアから学ぶことは多い

天才相場師と言われることのある、アメリカのジェシー・リバモアをご存知でしょうか。1900年代初頭にアメリカの株式や商品相場で活躍したリバモアは、天才的な相場のテクニックを有しながら、相場で浮沈を繰り返し、最終的にはピストル自殺を遂げています。

ジェシー・リバモアについては『欲望と幻想の市場 伝説の投機王リバモア』(東洋経済新報社)に詳しいのですが、テープリーディングと言われる大口投資家の売買手口から相場の方向性を読んでのトレードテクニックに天才的な能力を発揮した相場師です。しかし残念ながら、資金管理やリスク管理についての意識が薄く、その結果相場での浮沈を繰り返す結果を招いています。

テープリーディングというリバモアのトレードテクニックから学ぶこともできますが、個人投資家としてはリバモアの人生から、リスク管理や資金管理の大切さも学ぶこともできます。

時として出現する相場の天才が、大きな相場が終ると消えてしまう典型例を、スケールは全く違いながらもリバモアの生涯に見ることができます。リバモアに関する書籍は『欲望と幻想の市場 伝説の投機王リバモア』以外にも複数出版されているため、ご興味あれば書店で手に取ってはいかがでしょうか。FXに限りませんがトレードに対し、新しい示唆が得られるかもしれませんよ。またトレード好きならリバモアに関する書籍は、純粋に面白いと思える内容なので、トレードの息抜きのお供としてもオススメできます。

まとめ

何の世界にもありますが、自分が努力して上った壁を大した努力もせずにセンスと才能だけで登ってしまう人が存在します。学生の頃に勉強やスポーツで、その才能の差に愕然とした経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

トレードも同様で、これまで大した経験や苦労もなく、早期でトレードに熟達し資産増加を果たす方が存在します。しかしながら他の分野と違うのは、トレードは相場環境が一変すると、それまでの資産を一気に失うケースが古今東西を問わず多く存在していることです。相場の世界は天才相場師の浮沈の繰り返しの歴史でもあります。

通常の個人投資家としては、天才相場師や天才トレーダーになるのは至難の技と言えるでしょう。しかしながら、天才ではなくとも天才に近付く努力は可能ですし、相場は浮沈が繰り返される世界です。逆説的には浮沈を繰り返さずに凡人だからこそ、相場の世界で継続的に生き残る余地があるとも考えられます。

FXトレーダーにとって天才トレーダーは憧れの存在となりがちですが、天才は簡単に真似ができないから天才でもあります。通常の個人FXトレーダーとしては、過去の天才相場師の浮沈の歴史を学びつつ、まずは相場の世界で生き続けるための努力をするところから始めるのがよいのではないでしょうか。

トレードスタイルについて学びたい方のために、以下の記事を用意しているので参考にしてくださいね。

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