FX相場は夏時間になるとどうなるの?冬時間との違いとは?

  • 更新日: 2019/07/16

日本にいると馴染みがないのですが、海外では夏になると1時間早まる、いわゆるサマータイムが始まります。

夏時間というと夏限定の時間のように感じられますが、実際には冬時間よりも夏時間の方が1年における割合が多いため、FXの世界ではアメリカの夏時間を中心にスケジュールを立てる傾向があります。

いざ夏時間がスタートすると、スケジュールが一時間前倒しに進むようになるため、為替相場の動き方が冬相場の時とは異なるようになります。

同様に、夏時間から冬時間に戻ったら戻ったで、今までとは異なる動き方をするため、多くのFXトレーダーが夏時間と冬時間が入れ替わる毎に、スケジュールの変更を余儀なくされます。

このように、トレーダーに大きな影響を及ぼすだけに、夏時間を知らずしてFXで勝つことは非常に難しいです。FXで利益率を伸ばそうと思うのであれば、常に夏時間の存在を意識しておく必要があります。

ただ、夏時間があるとして、一体何に気をつければ良いのでしょう?

  • 夏時間とはいつからいつまでなのか?
  • 夏時間になったら何をすれば良いのか?
  • 夏時間は全てアメリカ基準で考えれば良いのか?

夏時間を考える上で、知っておくべき事柄は非常に多くあります。

しかし、要点を抑え、事前に対策を練っておけば、いざ夏時間に変更することになったとしても、柔軟に対応し、FXで利益を伸ばせるようになるでしょう。

夏時間とは?

夏時間もしくはサマータイムとは、欧米諸国で広まっている習慣で、日の出が早まる時期に時計の針を1時間だけ前に進めるというシステムのことです。

時計の時間が1時間早く進むと、1時間余分に太陽が昇っている時間帯に経済活動などが行えるようになるため、照明代の節約や経済の活性化、プライベートの充実などのメリットを享受することができます。

例えば、サマータイムの18時とは、本来であれば17時となります。時計の針が1時間早く進むということは、1時間早く仕事が終わることを意味します。もっとも、仕事が始まる時間も1時間前倒しになりますので、労働時間そのものが減るわけではありません。

それでも、1時間早めに仕事を切り上げることができれば、太陽がまだ登っているうちに会社から帰り、プライベートを過ごすことができます。

夕方の明るい内に帰宅をすることができれば、照明代の節約になりますし、まだ明るい内であれば活発に活動することができます。夜の暗い時間では出来ないような趣味や遊びなどもできるでしょう。

サマータイムには他にも、経済が活発になるというメリットや、余暇が増えるというメリットがあるのですが、その利点が本当に正しいかどうかは曖昧で、必ずしも良いことばかりとは限りません。

ただ、多少のデメリットがあるにせよ、欧米各国では夏時間の存在は未だ健在で、毎年夏になると、それに合わせてスケジュールが1時間前倒しになります。

そのことに気づかないでFXをすると、重要な経済指標の発表のタイミングに間に合わず、エントリーのタイミングを逃してしまう恐れがあります。

タイミングを逃すだけであればまだ良い方かもしれません。厄介なのは、重要な経済指標が発表されるタイミングが迫っているのに、それに気づかず、反対方向のポジションを保有していると、いざ指標発表のタイミングに合わせてレートが激動し、大損する恐れがあります。

夏時間が始まる影響といえば、たった1時間スケジュールが前倒しになる程度のことなのですが、1分1秒の世界で取引しているトレーダーにとって、1時間の予定変更は死活問題です。

FX取引を始める際には、必ず今は夏時間なのか、それとも冬時間なのか、いつから夏時間が始まるのか、スケジュールをしっかりと把握しておきましょう。

夏時間と冬時間の取引時間

夏時間と冬時間では、それぞれ取引できる時間に違いがあります。確かに夏時間は日本には関係のないことなのですが、欧米が夏時間を採用している以上、FX会社もそのスケジュールに合わせなければなりません。

そのため、夏時間と冬時間では、各FX会社毎で取引時間に多少の誤差が生じます。

例えば、「DMM FX」の場合、夏時間の取引時間は次のようになります。

月曜日…07時00分から翌05時59分
火曜日から木曜日…06時00分から翌05時59分
金曜日…06時00分から翌05時50分

この取引時間が冬時間になると、以下のように変更されます。

月曜日…07時00分から翌06時59分
火曜日から木曜日…07時00分から翌06時59分
金曜日…07時00分から翌06時50分

分単位の取引時間については大きな違いはありません。ただし、冬時間から夏時間になると、取引時間が1時間前倒しとなります。

といっても、月曜日の取引開始時刻に関しては、夏時間だろうと冬時間だろうと大差はありません。これは、欧米諸国に先立って日本の市場がオープンするからでしょう。

日付変更線を1日の始まりとした場合、日本は欧米よりも最初に朝日が昇る国です。そのような事情もあってか、月曜日の取引開始時刻に関しては、欧米よりも日本のスケジュールを優先できているのかもしれません。

ただ、一旦月曜日が到来し、取引が開始されると、他の取引時間は1時間前倒し、つまり欧米の夏時間を中心としたスケジュールが始まります。

DMM FXでは、アメリカの夏時間の時期を参考に、取引時間を決定しています。DMM FXの切り替え時は、夏時間ならば3月の第二日曜から11月の第一日曜まで、冬時間は11月の第一日曜から3月の第二日曜までとなります。

どこのFX会社も似たような取引時間となりますが、会社によっては他の業者よりも早めに取引を始める場合があります。そのため、取引する際には、自分が利用している会社の取引時間はどうなっているのか、それぞれ個別に調べておいた方が良いでしょう。

アメリカとそれ以外の夏時間の期間

FXの世界の夏時間というと、主にアメリカの夏時間を指すことが多いです。しかし、夏時間の制度が導入されいる国はアメリカばかりではありません。

オーストラリアやイギリス、EU諸国なども、夏時間を導入しており、それぞれの国によって夏時間の期間は異なります。

夏時間の期間が国によって異なるということは、当然ですが各国の経済指標の発表のタイミングも、それぞれの国によって変更する時期が異なることを意味します。

アメリカの夏時間が始まるからといって、すべての経済指標の時刻が変更されると勝手に思い込むと、思わぬしっぺ返しを受けるリスクがあるだけに、夏時間を調べる際にはそれぞれの国毎に夏時間の移行時期をチェックしておいた方が良いでしょう。

FXをするにあたり、知っておくべき国の夏時間の期間というと、アメリカとイギリス、オーストラリア、そしてニュージーランドなどがあります。ドイツなどのEU諸国の夏時間はイギリスと同じなため、英国の夏時間の期間を知っておけば、EUの夏時間も同時に知ることができます。

アメリカ、イギリス、オーストラリア、そしてニュージーランドの夏時間の期間は次のようになります。

アメリカ…3月第2日曜日から11月第1日曜日
イギリス…3月最終日曜日から10月最終日曜日
オーストラリア…10月第1日曜日から4月第1日曜日
ニュージーランド…9月最終日曜日から4月第1土曜日

基本的に3月から11月までが夏時間、それ以外が冬時間だと覚えておけば問題はないです。ただし、オーストラリアとニュージーランドは南半球の国ということもあってか、夏時間と冬時間の期間が逆転するため、注意が必要です。

アメリカやヨーロッパが夏時間を迎えている時、オーストラリアやニュージーランドでは冬時間が始まります。その反対も同様です。

オーストラリアとニュージーランドでは、夏時間の期間に若干の違いがありますので、これらの国々の指標を見て取引をしているというトレーダーほど、夏時間の違いに注意を払う必要があります。

東京市場、ロンドン市場、ニューヨーク市場の夏時間と冬時間を比較

夏時間はあくまで欧米の制度のため、日本に関しては無縁です。日本は一年において、ずっと同じスケジュールで1日を管理できます。

しかし、欧米に関しては夏時間があるため、経済指標をチェックする際には、それぞれの国の事情を考慮に入れる必要があります。

特に、ロンドン市場やニューヨーク市場をターゲットに取引をしている人ほど、夏時間の期間には注意を払う必要があります。

夏時間が終わり、冬時間が到来すると、ロンドン市場とニューヨーク市場の時間は以下のように変更します。 

▼ 夏時間の場合

東京市場…9時00分から18時00分
ロンドン市場…16時00分から翌1時00分
ニューヨーク市場…21時00分から翌6時00分

▼ 冬時間の場合

東京市場…9時00分から18時00分
ロンドン市場…17時00分から翌2時00分
ニューヨーク市場…22時00分から翌7時00分

日本に住んでいる人からすると、夏時間の方が早めに取引を終えられるため、有利かもしれません。なにしろ夏時間ならば、ロンドン市場は午前1時00分には終了するため、深夜過ぎまで起きずに済みます。

しかし、冬時間に入ると、ロンドン市場は深夜2時00分まで開いていますので、眠気を堪えて取引しないといけなくなります。

さらに、冬時間になると、アメリカのFOMC政策金利の発表のタイミングが午前4時までズレるため、木曜日が仕事という人にほど不利に働くでしょう。

ただ、ロンドン市場が17時までズレると、この時間帯に仕事を終えらえる人ならば、ちょうど良いタイミングで取引に参加することができます。そのため、兼業でFX取引をしているという人で、ロンドン市場を狙いたいというのであれば、冬時間に取引をすると良いかもしれません。

ロンドン時間については、下記サイトにてご紹介していますのでご参考ください。

夏時間へ移行する際の注意点

冬時間から夏時間へと時間が変更されることで、今までのスケジュールが1時間前倒しになります。そのため、トレーダーは従来のスケジュールを1時間前倒しにする方向で変更しなければならないのですが、この時に注意すべきことは複数あります。

まず、夏時間に移行するといっても、欧州と米国では、それぞれ移行するタイミングが異なります。

アメリカが3月の第二日曜日より夏時間に移行するのに対し、欧州は3月の最終日曜日から夏時間に移行します。

そのため、アメリカが夏時間に移行したからといって、欧州まで同時に夏時間に移行したという前提で取引をすると、思わぬ損害を被るかもしれません。

夏時間を迎える際には、一体どの国が夏時間を迎えたのか、どの国がまだ夏時間を迎えていないのか、それぞれスケジュールを確認しましょう。

さらに、夏時間に入ると、今まで深夜0時から1時までの間に発表されていた経済指標が、今度から23時00分から0時00分までの間に発表されるようになります。

つまり、冬時間であれば明日発表予定だった経済指標が、夏時間になると本日発表分の経済指標になるということです。

日本人のFXトレーダーは深夜0時を迎えると、取引を切り上げ、そのまま就寝することが多いです。しかし、深夜0時前ならばまだ取引していることが多く、23時台に発表される経済指標の内容次第では、為替レートが大きく動くかもしれません。

このように、冬時間だと注目されなかった経済指標が、夏時間に入ることで注目を浴びることがありますので、夏時間と冬時間では、それぞれの経済指標が発表されるタイミングがどのようにズレたのかを一度確認しておいた方が良いでしょう。

ニューヨーク時間については、下記サイトにてご紹介していますのでご参考ください。

夏時間の移行期の過ごし方

夏時間が始まるタイミングはそれぞれ国によって違います。オーストラリアとニュージーランドにいたっては、夏時間と冬時間の期間が北半球のスケジュールと間反対になるだけに、計算が非常に面倒です。

アメリカが夏時間に入ったからといって、イギリスやEU諸国まで夏時間に入ったとは限らず、それぞれの国ごとに時間を調整しなければなりません。

このように、夏時間の移行期というのは、トレーダーにとって非常に面倒で、複雑で、やり辛い時期でもあります。

このような時期に下手に取引に手を出すと、かえって失敗し、損失を膨らませてしまう恐れがあります。

それだけに、移行期の調整が面倒だというのであれば、移行期は取引を避け、休んでしまった方が賢明かもしれません。

下手な考え休むに似たりという諺があるように、夏時間と冬時間についてあれこれ考えを巡らせるぐらいであれば、夏時間への移行期が終了し、落ち着くまでの間は取引せず、待ってみましょう。

アメリカと欧州の夏時間の移行のタイミングのズレなど、ほんの数週間で終わります。たったそれだけの短い期間のために、思い煩い、損失を膨らませるぐらいであれば、この時期は休日にしてしまい、余暇として過ごした方がかえってトレーダーにとって健全な数週間となるでしょう。

FXの時間ごとの特徴については下記サイトにてご紹介していますのでご参考ください。

FXの基本的な知識については以下の記事にまとめられているので、FX初心者の人はぜひ参考にしてください。

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