FXで大衆心理を知る重要性について

  • 更新日: 2019/07/31

為替市場は株式市場に比べると、プロの投資家の影響力が強い市場です。

そんな為替市場では、機関投資家を中心とするプロの投資家は個人投資家の大衆心理を利用して、値動きを仕掛けるケースが多いと言われています。

FXトレードの成否を分ける大衆心理について、トレードの注意点とともに解説致しました。

大衆心理とは

FXでの大衆心理を考える前に、まずは通常の大衆心理について確認いたします。

大衆心理とは、社会を構成する集団化合理的な判断を行わず特定の方向や意見に流される心理を主に指します。

本来判断力が備わっている人間ですが、時に合理的な判断力を行使せず、その場の雰囲気や周囲の意見に流され一方向に進むケースがあります。まさにそれが大衆心理の影響しているケースです。

集団行動を得意としている日本人は特に大衆心理に流されやすい、と言われていますが、どの国や民族においても多かれ少なかれ大衆心理が様々な面で影響しています。

FXにおける大衆心理について

金融市場は多くの参加者から構成されています。世界最大の金融市場と言える為替市場には個人投資家から機関投資家、そして実需筋と言われる事業会社まで様々なプレイヤーが参入中。

そんな為替市場においても大衆心理が存在。特に合理的な理由がないまま、一方向に相場が進むケースがしばしば発生します。そのような相場はあるタイミングとともに、元の値位置に戻るケースが殆どです。

大衆心理が相場を動かしたものの、最終的には合理的な判断が勝利し、相場としては行って来いとなった状態と言えます。

FXで大衆心理を知る必要性

相場はしばしば行き過ぎや間違いを犯しますが、その多くに大衆心理が作用しています。様々なプレイヤーが入り乱れる為替市場では、大衆心理=本来あるべき方向とは異なった値動き、を見つけることでトレードを勝利に結びつけることができるケースが多く存在。

頻繁にトレードをせずとも、誤った大衆と逆方向にエントリーすることで、FXでは容易に勝利を得ることができる、とも言われます。

ただし大衆心理の方向が最終的に正しくなるケースもあるため、大衆心理の方向が100%間違っている訳ではありません。それでも大衆心理を知ってトレードするのと、知らずにトレードするのとでは、最終的な結果には大きな差が生じると言ってもよいでしょう。

相場に100%はありませんが、大衆心理を知ることでFXトレードにおいて勝率を高めたり、トレード毎の期待値を高める効果を得ることは可能です。よって大衆心理はどちらの方向を向いているのか、と言う視点で為替市場を俯瞰することは、FXトレード上達に十分な効果を得られます。

為替市場の参加者

FXでの大衆心理を知る際には、まず為替市場の参加者について知る必要があります。為替市場の参加者は下記です。

  • 事業会社を始めとする実需筋
  • 機関投資家
  • 個人投資家

国の通貨と通貨の交換市場である為替市場は、本来貿易のための通貨の交換の場として誕生しています。よって海外との取引のある事業会社が為替市場を通じて、取引に必要な通貨を手当てする場としての役割を現在も維持。

為替は決済手段としての側面も有しているため、トレードとは異なり最終的には反対売買されないケースも存在します。

為替市場の特徴を語る際、反対売買を行わない実需筋の存在は無しには語ることはできません。反対売買を行わない実需筋の動向が、為替市場でトレンドを作っているとも言われます。

ただし為替市場での最大のプレイヤーは機関投資家です。銀行、証券会社、ヘッジファンド始め様々な機関投資家が為替のトレードを行っています。為替市場は機関投資家が動かしていると言っても過言でない、圧倒的な存在感を有しています。

様々なツールや知識で武装している機関投資家の方向に付いて行くことこそが、FXトレードで勝利を得るポイントであり、機関投資家のエントリー方向と反対にトレードしているようでは、FXで勝ち続けることは難しいでしょう。

尚、機関投資家の中には銀行の為替部門のように、実需筋の注文を受けることを目的としている部署も存在。

それらの部署は自らの裁量判断でトレードを行うのではなく、足元の市場の状況下で、いかに顧客の注文に応じることができるのかが求められるため、投資パフォーマンスありきの部門ではない点は、注意が必要です。

そして個人投資家も為替市場に参入。株式市場では銘柄によっては、個人投資家の影響力の大きい銘柄もありますが、為替市場では個人投資家の影響力は、圧倒的な力を持っている機関投資家の前では限定的と言わざるを得ません。

為替市場では個人投資家の影響力は実需筋や機関投資家に比べると限定的であり、いかに機関投資家の向かう方向を発見しその方向にエントリーするかが、勝敗を分けます。

そして機関投資家は個人投資家の大衆心理を利用する傾向が強いと言えます。

ミセスワタナベは日本人トレーダーの大衆心理?

日本人個人FXトレーダーは、為替市場でミセスワタナベと言われることがあります。多くの日本人FX個人トレーダーが存在していますが、そのレベルは様々です。中には初心者レベルから抜け出せないトレーダーも多いです。

日本人FXトレーダーの多くは、円売り中心の投資行動を取る傾向にあります。根拠があって円売りを行う個人トレーダーも存在しますが、単にこれまでの成功体験から円売りを行うトレーダーも存在。

ミセスワタナベはある意味で、日本人の大衆心理を象徴する存在です。外国人のFXトレーダーの中には、ミセスワタナベを仕掛ける対象として見ている場合もあります。

大衆心理は機関投資家に利用される

機関投資家は比較的長い時間軸で、またファンダメンタル重視のトレードを行います。よって様々な合理的な根拠を元にトレードを行います。よって個人投資家のように、テクニカル指標を多くチャートに表示してトレードを行うケースは少数派です。

一方で個人投資家は機関投資家に比べて、テクニカル指標重視の投資家が多い傾向にあります。しかしながらテクニカル指標はチャートに表示される値動きを、視覚的に分かり易く表示したものです。

チャートの値動きの解釈の違いであり、値動きの元のデータは表示されている通常のチャートと同一です。

よって個人投資家の売買判断はどのようなテクニカル指標を利用しても、同じ方向になりやすい、との傾向があります。

またサポート&レジスタンス(サポレジ)のブレイクを契機にエントリーする個人投資家も多く存在。チャート上の重要な部分にサポレジのラインを引くことで、ブレイクに重要なラインを見るけることもできますし、トレンドラインも引くことができます。

個人投資家にとってチャート上のラインは非常に重要視されています。

そのような背景の中で、特に後者のブレイク狙いが分かり易いケースですが、機関投資家は個人投資家のエントリー判断=大衆心理を利用するケースが多くあります。

サポレジを上方ブレイクすると思いエントリーしたら、最終的に下方向に反転しダマシに合い損切、と言ったケースは個人投資家であれば誰しも経験しているのではないでしょうか?

個人投資家が見て分かり易いブレイクポイントは、多くの個人投資家がブレイクするであろう、との予想を持ってエントリーする地点です。

逆に言えば、ブレイクせずに逆行することになれば、損切注文が多発し、一気に大きな値動きが生じることになります。まさに機関投資家が狙うのはこのようなケースです。

機関投資家は個人投資家のエントリーの損切注文を狙い、仕掛けてくるケースがあります。多くの個人投資家がエントリーする分かり易いポイントこそ、損切注文が大きく入っており、逆方向に動けば大きな値動きが期待できます。

相場を動かす機関投資家にとって、FX初心者でも分かり易いブレイクポイントになればなるほど、美味しい仕掛けポイントです。

個人投資家の考え=大衆心理は、為替市場においては機関投資家に利用されやすい、と言う観点でチャートを見ることで、これまでとは異なるチャートの読み方に繋がります。

FXで大衆心理を考える上での注意点

機関投資家に利用されやすいFXでの大衆心理について、注意すべきポイントを下記に3点取り上げました。

1.分かり易いポイント≠美味しいポイント

チャートの分析をしていると、明らかにこのサポレジをブレイクしたら大きな値動きが生じる、と分かるポイントを発見することがあります。

分かり易いポイントなので楽勝で勝てる訳ではなく、分かり易いポイントこそ、機関投資家が逆に仕掛ける可能性を考慮すべきです。

誰が見ても分かる美味しいポイントは、機関投資家にとっては、大量の魚が餌に掛かりに来る場所と言え、十分に引き付けた後で逆の値動きを演出し、一気に大量の魚をしとめるチャンスとなります。

分かり易いポイントに素直に足元の方向にエントリーするのは、非常に理想的なトレードスタイルですが、機関投資家からは狙われる格好のターゲットになる危険性があります。

2.エントリーと逆に動く事を常に想定する

何度トレードしても逆行して勝てない・・・、そのような経験を多くのトレーダーは経験済みです。そして誰かに自分のエントリーを見られているのではないか、と疑心暗鬼に陥るFXトレーダーも少なからず存在します。

ただしあくまでも相場は上がるか・下がるかの2分の1の世界です。分かり易いブレイクポイントで、素直にトレンド方向にブレイクするケースも発生します。

機関投資家も大衆心理を利用したトレードが成功するケースと失敗するケースがあります。

常に勝率100%はありえないトレードの世界ですので、分かり易いエントリーポイントであっても、機関投資家の仕掛けを考えてエントリー方向と逆に動く事を想定して、常に行動する必要があります。

大衆とともに損切となるケースもあるでしょう。しかしながらトレードは一期一会で、次回再びトレードチャンスが訪れます。1度のトレードの失敗で多くを失い、再起不能に陥ることのないようにするためにも、エントリーと逆に動く事を常に想定し損切を入れながらトレードすべきです。

3.ローソク足のヒゲはダマシの意識を持つ

FXは参加のプレイヤーが多いため、他の金融商品に比べてダマシが多いと言われます。ダマシ的な値動きはヒゲに現れるケースが多くなります。ブレイクしたと思ったものの、ブレイクに至らないケースは、ローソク足で見るとヒゲになっている場合が多いです。

実際に同じ時間足でも、通貨ペアのチャートと株式のチャートを見比べると、通貨ペアチャートはローソク足にヒゲが付いているケースが多くあります。

よってローソク足のヒゲはダマシである、との意識を持つことは大衆心理に惑わされないトレードを行う助けになります。

ブレイクはローソク足の実体がブレイクするまで待つなどの対策を取ることで、大衆心理を利用した機関投資家の刈り取るような値動きに翻弄されることは少なくなります。

ホンの少しの意識の差ですが、目の前でブレイクし始めているローソク足に飛び乗ることをやめる勇気を持つことで、大衆心理から一歩離れることが可能です。

まとめ

FXトレードを行う際に見るチャートは、同じ時間足であれば事業会社・機関投資家・個人投資家のいずれも同じチャートです。

しかしながらそれぞれの立場から同じチャートを見ており、各者各様のチャート解釈となります。そのような中で個人投資家の立場が最も弱く、個人投資家が解釈すると予想される分かり易いチャート判断が大衆心理として、機関投資家に利用されるケースが多く存在します。

上記だけで通貨ペアの値動きの全てを説明できる訳ではありませんが、通貨ペアの値動きを説明する1つの理由として大衆心理は成立します。よって大衆心理とは逆に動く機関投資家の心理を知ることは、FXトレードの勝利に繋がります。

個人投資家にとって、FXトレードは機関投資家との心理戦との一面が存在します。大衆心理を利用する機関投資家の投資行動を踏まえた上でトレードをすることで、自らのトレードの勝率及び期待値向上を果たすことができるのではないでしょうか?

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