FXを始めるならノートは必須!売買記録の付け方とは?
- 更新日: 2019/07/16
FXに限った話ではありませんが、物事を上達させるためには何事も反省が重要です。なぜ失敗したのか、何がダメだったのか、どうすれば次に活かせるのか、もっと上手にやるためには何をするべきだったのか等、過去を振り返り、反省をすることで、人は成長し、より良い結果を生み出すことができます。
どれほど稼ぎの良い専業FXトレーダーも、初心者だった頃は負けが続き、損失を出していたはずです。しかし、過去の失敗を猛省し、ノートを付け、勝つ方法を模索すれば、稼げるトレーダーへと成長できるのです。
FXで勝てる人というと、投資の才能のある人をイメージするかもしれません。しかし、稼げるトレーダーほど、自分の才能を信用せず、過去の実績を重視するものです。
才能を過信する人というのは感情的になりやすく、むしろ失敗する可能性の方が高いくらいです。しかし、自分の才能を信じず、成功する法則を愚直に信じて取引できる人ほど、大きな失敗をせず、勝利を積み重ねることができます。
取引の記録をノートに付けることは、地道で、単純で、非常に面倒な作業かもしれません。しかし、この作業を継続し続けると、経験が蓄積され、やがては勝てるトレーダーへと成長できるでしょう。
ただ、ノートを付けた方が良いとして、どうすれば良いのでしょう?
- ノートには何を記録するべきなのか?
- どんなノートを作れば良いのか?
- ノートから何を学べば良いのか?
ただノートを付けるといっても、売買の記録を書くだけで、振り返らないのであれば意味がありません。
しかし、成果を出せるノートの付け方を学べば、今までFXで結果を出せなかった人も、やがては結果が出せるトレーダーへと成長することができるでしょう。
FXのトレードノートとは?
最近のFX業者はどこも高性能な取引ツールを用意しています。それらの取引ツールを使用することで、トレーダーは過去の売買の記録をいつでもチェックすることが可能です。
FXで勝利したいのであれば、トレードノートを付けた方が良いのですが、このような業者が用意している売買の記録だけではダメなのでしょうか?
確かに業者のツールを使用することで、いつでも過去の記録を知ることができます。しかし、それはあくまで情報を知ることができるだけであり、学ぶことには繋がりません。
なぜFXトレーダーは自分で取引の記録をノートに付けた方が良いのかというと、それはFXについての学びの機会を増やすためであり、投資家としての成長を促進させるためだからです。
人間が成長するためには、情報のインプットだけでなく、アウトプットも欠かせません。自分自身で過去のトレードの記録をノートに付けることで、自分はなぜこの時、このタイミングで、このような取引をしたかを再度振り返り、学びの機会を得ることができます。
こういった学びの機会は、自分から情報をアウトプットしない限り、なかなか得られない経験です。
より精確な過去の取引の記録を知りたいのであれば、業者のツールを使用し、過去の売買の記録を検索した方が簡単です。
しかし、自分自身の成長を促したいのであれば、取引の記録は自分で付けた方が良いですし、そればかりかなぜこの時このような売買をしたのかなど、自分の感情なども日記形式でノートの残した方が良いです。
トレードノートとは、売買の記録をただ付けるだけの道具ではありません。トレードノートとはいってみれば、自分の取引の軌跡であり、いかにして成長したかを綴った自分自身の物語でもあります。
FXの世界で生き残るという行為は、暗闇の中で、明かりを持たずに歩み続けるような行為です。これではどこに向かっているのかなかなかわかりません。
しかし、トレードノートを付け、自分の足跡をしっかりと記録すると、今までの成長の歩みから、どこに向かうべきかを自ずと見出すことができます。
FXを始めて月日が経過しているにも関わらず、なかなか結果が出ないというのであれば、一度自分自身を見直す意味でも、トレードノートを付けてみましょう。
過去を振り返る重要性
トレードノートを付けることで、トレーダーは過去の自分を振り返ることができます。これこそが、トレードノートを付ける最大のメリットでしょう。
FXには失敗が付きものです。たとえプロの専業トレーダーでも時には失敗し、損失を出すことがあります。
しかし、プロの場合、失敗をした時、なぜ失敗したのか、どうすれば成功することが出来たのかを猛省し、今後同じような失敗を二度と繰り返さないよう、己を律します。
このような振り返りの作業ができるからこそ、プロは失敗をする回数が少なく、コツコツと利益を伸ばすことができるのです。その反対で、利益よりも損失が多いトレーダーというのは、過去を振り返らず、反省もせず、常に感情に身を任せて取引をすることが多いです。
失敗するトレーダーのほとんどが、過去に同じような失敗を繰り返していることが多いです。今まで経験したことがない新しい失敗となると、どんな人にも避けられませんが、同じ失敗ならばいくらでも避けられます。
しかし、思惑通りに相場が動かず、含み損が増えると、つい人は感情的になってしまい、再び同じ失敗を繰り返してしまうものです。
FX取引をすると、様々なパターンで失敗をします。しかし、そのパターンの数は無限にあるというわけではありません。過去を振り返り、失敗を学び、今後同じ失敗を繰り返さないと誓い、その通りに実行していけば、やがて失敗の回数が減り、勝利の回数が増えるようになります。
FXで勝利をしたいのであれば、自分はなぜ失敗をするのか、過去を振り返り、失敗する理由を分析しましょう。その上で、どうすれば失敗をしないのか、改善策を練りましょう。
トレードノートを付けることで、そのような改善のプロセスを促進させることができるのです。
トレードノートの作り方
FXのトレードノートを作るにあたり、まずどこにトレードの記録を残すのか、媒体を選定しましょう。ノートだからといって、必ずしも紙のノートである必要はありません。エクセルやワードでも大丈夫です。
ただトレードノートを付けるにあたり、一体何を書くのか、項目を選定しておきましょう。
トレードノートといっても、細かく売買の記録を付ければ良いというものではありません。その逆で、あまりにも沢山の情報を書き込み続けると、かえって情報が増え、混乱を招きやすいです。
トレードノートはシンプルに情報をまとめましょう。ただし、書くべき重要なポイントは、しっかりとおさえておきましょう。
まずトレードノートを作るにあたり、その日のチャートを残しておきましょう。その日のチャートをスクリーンショットなどで撮影し、保存し、エクセルやワードの欄に張り付けておくことで、振り返るときにその日のチャートをチェックすることができます。
さらに、その日の重要な経済指標などがあれば、記録して残しておきましょう。特に、失業率や政策金利など、為替レートにインパクトを与える指標ほど、すべて書いて残しましょう。
その次に、エントリーのタイミングと決済のタイミングを記録しましょう。これが非常に重要なポイントです。
エントリー、もしくは決済をした時、なぜそのような決断に至ったのか、取引の根拠は何だったのか、その根拠は正しかったのか、その時何を考えていたのかど、売買の記録を付けるにあたり、考えていたこともしっかりと記録として残しましょう。
他にも、トレードの良かった点や悪かった点などをメモしておくことで、1日の記録を付け終わることができます。
チャート、指標、エントリーと決済のタイミング、考えていた事、良かった点と悪かった点、これらの情報を取引がある毎に記録し続けることで、学びの多いトレードノートを作ることができます。
トレードノートで書くべき事
トレードノートを作るにあたり、売買の記録などを付けることになるのですが、この時に反省点だけでなく、改善点まで書いておきましょう。
反省することは大切なのですが、その反省を次にどう活かすかまで考えないと、トレーダーとしての成長が見込めません。
今回の失敗を踏まえ、次からはどのように取引をするべきか、取引ルールはどう変更するべきか、利確や損失のタイミングはどうしたら良いのかなど、改善できる個所はすべて改善していきましょう。
FXを始めた当初は、まだ経験や知識が不足していたため、どうすれば勝てるのかわからないものです。しかし、トレードノートを付けると同時に経験を培うことで、どうすれば複雑に動く為替相場の世界で利益を生み出せるのか、その方法に気づけるようになります。
失敗の経験を積み重ねると、どうすれば失敗しないのか、どうすれば成功するのかなど、利益を生み出すための道筋が見えるようになるでしょう。
取引をし、その記録をトレードノートに付け、失敗から学び、改善点を探り、そして再び取引に挑戦する、このサイクルを何度も経験をすることで、やがて取引ルールが洗練されていき、利益を生み出せるトレーダーへと成長することができるのです。
オススメのトレードノート
トレードノートを付けた方が良いとして、一体何にトレードノートを付ければ良いのでしょう?
トレードノートを付ける媒体というと、エクセルやワードなどが有名です。しかし、それ以上に効果的で、オススメの媒体があります。それはブログです。
SNSが普及している昨今、日記を付けるサービスはネット上に多く存在します。ブログやSNSは、トレードノートを付ける上で、非常に役立つ便利なツールなので、ぜひ活用してみましょう。
ブログの日記機能を使用すると、いちいち日付を自分で書くことなく、その日の記録を付けることができるので、非常に使いやすいです。
ブログならば画像の貼り付けも簡単にできますし、なによりもトレードノートをネットを通じて周囲の人に公開することができます。
FXをしているという情報は、友達や家族には打ち明けにくいことです。別に恥ずかしい行為ではないのですが、もしも友達や家族にFXをしていると話すと、偏見の目で見られる可能性があります。
その点、ブログやSNSであれば、見ず知らずの他人とはいえ、自分がFXをしていることを友達や家族以外の人にアピールすることができます。
ブログにトレードノートを公開すると、同じようにFXをしているトレーダーに見られる可能性が非常に高く、情報交流を図ることができます。中には、勝つためのアドバイスや、利益の出し方を教えてくれるトレーダーと知り合えるでしょう。
なにより、ブログに書くのと、自分しか読まない日記に書くのでは、書くことに対する意気込みが大違いです。
ブログにトレードノートを記録する場合、下手なことは書けないだけに、一生懸命トレードノートを作成するようになります。
思い入れが強い分、トレードの振り返りが行いやすいです。これが自分だけしか見ない日記だった場合、ただ取引記録を書いただけで終わってしまうかもしれません。
しかし、しっかりとした読み物を書こうと考え、ブログに取引記録を綴ると、過去の記憶を反芻しやすく、鮮明に思い出すことができます。
ブログはアウトプットをするにあたり、非常に役立つツールです。何にトレードノートを付けるべきかで悩んだら、ブログに記録を残すことを検討してみましょう。
ブログにトレードノートを付けると、他人からも結果が見えるようになるため、負けているときほどトレードノートを付けることに躊躇いを感じるかもしれません。
なにより、時には辛辣なコメントを書かれることもあるでしょう。しかし、そういった艱難辛苦を乗り越え、記録を付け続けることは、やがて本人の成長に繋がります。FXで利益を出したいのであれば、まずはトレードノートを付けましょう
トレードノートは継続が重要
トレードノートを付けるにあたり、必ず守って欲しいことがあります。それは、最低でも3ヶ月は続けることです。
FXで勝つためには、それ相応の知識と経験が必要不可欠です。一朝一夕で勝つ方法を掴み、利益を生み出すことなどまずできません。専業のFXトレーダーですら、勝てるようになるまで一年はかかるものです。
そのように厳しいFXの世界で、トレードノートの存在は欠かせません。毎日トレードノートを欠かさず付け続ければ、やがては勝てるトレーダーへと成長できるでしょう。
トレードノートを付けたからといって、一週間やそこらで勝てるトレーダーになれることは滅多にないでしょう。勝つためには時間が必要です。
トレードノートを付けるのであれば、3ヶ月は続けましょう。継続して行うことで、初めてトレードノートは真価を発揮します。
トレードノートを付けることももちろん大切ですが、FXに関する正しい知識を身に着けることも必要不可欠です。FX初心者の人は特に以下の記事も合わせて確認してください。