ハイレバでFXは危険?ハイレバでのFX取引を解説

  • 更新日: 2019/07/11

FXの取引をする際、ハイレバで取引をすることに抵抗を感じている人はいますか?また、ハイレバでの取引について、正しく理解しているでしょうか?

  • できるだけ高いレバレッジをかけて取引したい。
  • ハイレバで取引したいが、リスクが怖い。

という人に、今回はハイレバでのFX取引について説明します。

ハイレバとは、つまりハイレバレッジのことで、高いレバレッジのことを指します。ハイレバと聞くと「魅力的だけど、危険だよね」などと思う人もいるかもしれません。しかし、ハイレバレッジは本当に危険なのでしょうか?

今回は、最初にレバレッジの基本をおさらいした後、ハイレバレッジでの取引で気を付けるポイント、ハイレバレッジでの取引が向くトレードスタイルなどを解説します。

FXについての基本情報を知りたい人は以下の記事を参照してください。

FXとレバレッジ

FXの特徴であり、爆発的に広まった理由の一つでもある「レバレッジ」。ここでは、復習の意味を込めてレバレッジの基本をおさらいし、ハイレバレッジについて考えてみたいと思います。

レバレッジとは何か

FXを取引するにあたり、様々なサイトを調べると「FXはレバレッジがかけられるため、少額からの取引が可能です」という内容の文言を目にするのではないかと思います。

レバレッジはてこの原理のことを意味しており、てこを使うことで、小さな力でも重いものを動かせる…というところから派生した言葉です。

このことから分かるように、FXなどの金融商品におけるレバレッジとは、小さな資金で大きな金額を動かすことを意味しています。

レバレッジの例をここで紹介します。レバレッジをまったくかけないで米ドルを買うとします。例えば1ドル110円の時に1万通貨の米ドルを買うのに必要な金額は、110円×10,000=1,100,000円となります。

しかし、ここに10倍のレバレッジをかけるとどうなるでしょうか。その場合は、110円×10,000÷10=110,000円となります。

つまり、この例の場合、10倍のレバレッジをかけることで、レバレッジをかけない場合に必要な金額の10分の1の金額で取引できてしまう、ということが分かります。

レバレッジによる取引を可能にしているのが、差金決済です。FXは差金決済を行っており、差し入れた証拠金から損失分が引かれ、利益が出た場合は証拠金に金額がプラスされます。

そのため、先ほどの例で言えば、10倍のレバレッジをかけた場合の証拠金は110,000円になりますが、損失が出た場合はここから損失分が引かれ、利益が出た場合はここに利益が上乗せされていくのです。

差金決済の良いところは、大きな金額の取引であっても現物のやり取りをせずに済むところです。FXは反対売買の必要な取引です。

そのため、買ったものは必ず売らなければならず、売ったものは必ず買い戻さなければなりません。この場合、差金決済が非常に便利なのです。

例えば質屋に行き、ブランド物のバッグを質入れして10日間の期限でお金を借りるとします。つまり、10日後にはお金を返し、バッグを返してもらわないといけないのです。

この時に持って行くバッグが1個2個であれば、それほど手間はありません。しかし、このバッグの数が何十個、何百個となるとどうでしょうか。現物をやり取りするのは非常に手間がかかり大変です。

FXも同様で、大きな金額を取引するのに、現物のやり取りをするのは非現実的で大変であるため、差金決済という方法を採っているのです。その差金決済をする際に必要となる証拠金の金額を決めるのがレバレッジなのです。

レバレッジは、それをかけることで資金効率を高めることができるのが、最大のメリットです。本来、資金10万円なら10万円までの取引しかできませんが、レバレッジをかけて証拠金を差し入れることで、かけたレバレッジ倍までの取引ができるようになります。

つまり、レバレッジ10倍なら、証拠金×10、レバレッジ20倍なら、証拠金×20の金額分までの取引ができるようになるため、資金効率が良くなるのです。

100万円の資金にレバレッジをかけずにそのまま取引して10万円の利益を出すのと、100万円に10倍のレバレッジをかけて10万円の資金で取引し、10万円の利益を出すのとでは、後者の方が、資金効率が良い、ということになります。

ハイレバは危険なのか

「レバレッジが高いと危険」という言葉を聞いたことはありませんか?レバレッジを語る上でよく言われるのが、「ハイレバでの取引は危険」ということです。しかし、本当にそうなのでしょうか?

FXにおける損益は、レバレッジでは決まりません。先ほど書いたとおり、レバレッジは資金効率を高めるためのものなので、ハイレバレッジであればあるほど、取引にかける資金が少なくて済む、というだけのことです。

そのため、レバレッジをかければ損益が大きくなるというわけではないのです。

FXにおける損益は、ロット数で決まります。そのため、ロット数が大きければ損益も大きくなり、小さければ損益も小さくなります。

従って、ロット数が大きければ大きいほど損益が大きくなり、利益が出た時に享受できる利益が大きくなる反面、損失が出た時に被る金額が大きくなる、ということになります。

レバレッジが高いほど危険性が増すというのは、少ない資金に高いレバレッジをかけて、たくさんのロット数での取引をした場合です。例えば1Lotが1万通貨単位の場合、1円の為替変動で発生する損益は1万円ということになります。

10Lotの場合は10万円、20Lotの場合は20万円の損益が発生することになります。

もしも1ドル100円の時に、2万円の資金に500倍のレバレッジをかけて10万通貨分の取引をした場合はどうでしょうか?この場合、1円の為替変動に耐えることはできません。

FXにはロスカットの仕組みがあるため、仮に定められた証拠金維持率を割り込んだ時点で強制的に決済され、ポジションクローズされます。そのため、上記の例の場合、1円レートが動くより前に、ロスカット注文が執行されることになります。

ロスカット注文は約定を優先するために成行注文で行われます。そのため、発注時のレートで約定しないことも珍しくありません。

急な為替変動により、ロスカットラインの証拠金維持率を割り込んでロスカット注文が発注された場合、想定よりも不利なレートで約定するケースもあるのです。

もしそうなった場合、差し入れた証拠金以上の損失が出ることになり、不足分をFX会社に借金することになってしまいます。そのため、少額の資金に高いレバレッジをかけ、大きなロット数での取引を行うと非常に危険ということになります。

しかし、少額の資金に高いレバレッジをかけ、小さなロット数での取引をする分には問題はありません。

つまり、1万円の資金に対し、500倍のレバレッジをかけて1,000通貨取引するのであれば、1円の為替変動に対し1,000円の損益が発生することになるため、危険性はそこまで高くない、ということになります。

また、200万円の資金に対し、500倍のレバレッジをかけて10万通貨取引した場合は、1円の為替変動に対し10万円の損益が発生することになりますが、先ほど挙げた例のように、2万円の資金で行う場合に比べると危険性は低いと言えます。

このことから分かるように、ハイレバが危険ということではありません。ハイレバが危険になるのは、少ない資金に対してハイレバレッジをかけて大きなロット数での取引をした場合です。

少ない資金に対してハイレバレッジをかけて小さなロット数で取引したり、潤沢な資金に対してハイレバレッジをかけて大きなロット数での取引をした場合は、それほど危険性は高くありません。

ハイレバでのFX取引

FXはレバレッジをかけられることが魅力ですが、ハイレバでの取引を行うにはどうすれば良いでしょうか?ここでは、ハイレバでのFX取引を説明します。

ハイレバでFXをするなら、海外のFX業者

すでに何度も書いているように、FXはレバレッジがかけられますが、日本のFX会社の場合、かけられるレバレッジは25倍までと決められています。

かつては日本のFX会社でも、200倍、300倍といったハイレバレッジでの取引が可能でした。

しかし、少ない資金に何百倍といったハイレバレッジをかけ、大きなロット数での取引をするトレーダーが多く、投資というよりは、一攫千金を狙ったギャンブルめいたトレードをするトレーダーが後を絶ちませんでした。

FXは突然相場が大きく動くこともあるため、少ない証拠金に対し大きなロットを持ったのでは、突発的な損失に耐えきれません。そのため、大きな損失を抱えるだけでなく、FX会社に借金をするトレーダーも出てくる事態になったのです。

この状態を重く見た金融庁は、レバレッジ規制をかけ、200倍、300倍といったハイレバでの取引ができないようにしました。

レバレッジ規制は段階的に行われ、2010年8月に50倍まで、2011年8月に25倍まで…という形で規制がかけられました。さらに、今後レバレッジを10倍までに規制強化するという話も出てきています。

このように、日本のFX会社はかけられるレバレッジの上限が定められており、現状、最大でも25倍であるため、数百倍といったハイレバでの取引はできません。

しかし、海外のFX会社の場合、日本の金融庁の規制対象外のため、ハイレバでの取引ができるFX会社が数多く存在します。

例えばFBSは3,000倍のレバレッジがかけられる海外のFX会社です。

また、Hot ForexというFX会社は、マイクロ口座で1,000倍のレバレッジがかけられます。XMというFX会社は888倍のレバレッジがかけられます。

この他にも、400倍、500倍といったハイレバレッジがかけられる業者が、海外のFX会社には数多くあります。もしもハイレバでのFX取引をしたい場合は、海外のFX会社で取引するしか、現状方法はありません。

超ハイレバ取引は何に向くか

海外のFX会社は、数百倍はもちろん、中には数千倍といった超ハイレバレッジでの取引が可能なところもあります。ハイレバでの取引が向くケースは、基本的にロット数を多くして取引したいケースです。

つまり、たくさんのロットを持って損益の大きな取引をする場合に、ハイレバが役に立つのです。

例えば、たくさんのロットを持って損益の大きな取引をするのに向いているのは、スキャルピングが該当します。

スキャルピングはわずかな値動きを狙う超短期取引で、仮に、1回の利益が100円であったとしても、それをたくさん繰り返すことで雪だるま式に利益を増やす手法です。

FXの値動きは線では動かず、ティックと呼ばれる点で動きます。そのため、100円→100円01銭→100円02銭→100円03銭…といった動き方にはならず、100円→100円03銭→100円01銭→100円02銭…といった形で、不規則に動きます。

この点の値動きをスキャルピングは捉え、回数を重ねることで大きな利益にするため、1時間のうちに何十回といった回数での取引をすることも珍しくありません。

このように、スキャルピング取引は薄い利益を重ねていかなくてはならないことから、必然的にロット数を多くして取引しなくてはなりません。

また、FXの場合、スプレッド分もコストとしてかかるため、狭いスプレッドで、頻繁に値動きする通貨ペアでスキャルピングを行う必要があります。

資金効率を高めるためにも、スキャルピングでの取引をする際は、ハイレバでの取引をした方が良いでしょう。ただし、その場合は、取引ロット数によって生じる損益を十分考慮した資金で取引する必要があります。

数百倍のレバレッジをかけて、証拠金ギリギリの資金で取引する…ということは避けるべきです。

海外FX業者を使う際の注意点

日本のFX会社は、レバレッジ規制により現状25倍までの取引しかできません。一方、海外のFX会社は数百倍や数千倍といったハイレバレッジがかけられるため、資金が少ない人にとっては非常に魅力的に映るのではないでしょうか。

しかし、海外のFX業者に問題がないかというと、決してそうではありません。例えば、日本のFX会社の場合、信託保全されているため、仮にFX会社が倒産しても、顧客資産は戻って来ます。

しかし、海外のFX会社は信託保全されていない会社もあるため、倒産した場合に顧客資産が戻らないケースもあります。

また、海外のFX会社の場合、日本の金融庁の管轄外であるため、何かトラブルがあっても泣き寝入りするしかないケースもよくあります。

さらに、海外のFX会社の中には、利益が出ても、それを引き出すことができなかったり、不透明な理由で口座を凍結されるといったトラブルもあります。サポートが日本語に対応していないことも多く、日本人にとって使いにくいFX会社の方が珍しくありません。

ハイレバでの取引ができることは非常に魅力的ですが、海外のFX会社を使う場合は、このような問題点もあることを念頭に置いた上で利用した方が良いでしょう。

また、海外のFX業者を使ってFX取引をして利益が出た場合は、日本国内のFX業者で取引した場合とは税率が異なります。日本国内の場合は申告分離課税が適用され、税率は一律20.315%です。

しかし、海外のFX業者で利益を出した場合は累進課税が適用され、利益額が大きければ大きいほど、税率は高くなります。

海外のFX業者で仮に1800万超もの利益を出したとすると、所得税40%+住民税10%で50%もの税金がかかるため、出した利益の半分が税金として取られてしまうことに注意しましょう。

まとめ

今回は、ハイレバでのFX取引について解説を行いました。おさらいになりますが、レバレッジとは、小さな資金で大きな金額を動かすことを言います。

ハイレバは危険だと言われることが多いですが、実際はそんなことはなく、かける資金が少ないだけで、損益が大きくなる訳ではないということを理解しておきましょう。

よく危険だと言われているのは、少ない資金に高いレバレッジをかけてたくさんのロット数で取引をする場合です。

危険ということばかりを気にして、ハイレバでの取引を避けている人がいたら、上記のような危険な場合を把握した上で、取引を行ってみると良いでしょう。

また、今回、レバレッジに関する理解を深めて、より高いレバレッジをかけて取引を行ってみたいと思った人は、海外のFX会社での取引に挑戦してみても良いかもしれません。

ただし、海外のFX会社で取引した場合、日本の金融庁の管轄外であるが故の問題点や、税率面でのデメリットもある、ということを理解した上で取引しましょう。

ハイレバで取引回数を重ねて利益を出す人もいれば、ある程度のロット数を持って、一度の取引で大きな利益を出そうとする人もいると思います。自分のスタイルとそれに伴うメリットデメリットをしっかり考えた上で、ハイレバでの取引にチャレンジしましょう。

繰り返しになりますが、ハイレバそのものはリスクが高いわけでも、怖いわけでもありません。レバレッジに対する正しい知識を持ち、ハイレバでの取引に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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