FXのフラッグ・ペナントとは?狙い目と注意点・トレード事例を解説

  • 更新日: 2019/07/25

FXの相場分析には、チャートパターンで分析する方法があります。実際の相場の動き方のパターンを見ていくということで誰にでもわかりやすいと同時に、トレードをやるうえでもかなり有効な考え方です。

シンプルでわかりやすい相場分析を知りたい。
フラッグ、ペナントは聞いたことあるがよくわからない。
テクニカル分析に煮詰まってきている……。

こんなふうなことを考えている人は、チャートパターンをぜひ学んでほしいところです。この記事ではチャートパターンの中でも有名な、フラッグとペナントにフォーカスして解説をしていきます。まずはフラッグとペナントから始めて、チャートパターンの世界に飛び込んでいきましょう!

フラッグ・ペナントはトレンド継続の有名チャートパターン

最初に基本ということで、チャートパターンがどういうものかを説明していきます。そのうえで、チャートパターンの有名どころのフラッグとペナントについて見ていきましょう。

相場にはチャートパターンが現れる

チャートパターンというのは、実際の相場の動き方、つまりチャートの形のよくあるパターンを使って今後の相場展開を予測していく分析方法です。過去のレートから計算したテクニカルを使うものとは、ちょっと毛色が違うところがあります。

実際に相場を長く見ているとわかってくると思いますが、相場ではしばしば「あ、これ見たことあるパターンだ」ということが多々あります。そういったパターンをたくさん知っておけば、より有利なトレードができるようになるという考え方ですね。

このチャートパターンですが、大きく分けると次の2パターンに分類されます。

  1. リバーサルパターン
  2. コンティニュエーションパターン

リバーサールパターンというのは、相場の天井や大底においてよく見られるチャートの形のことです。つまり、トレンドの最終局面において、トレンドが反転(リバース)していく際によく出てくるチャートパターンです。有名なものは、ダブルトップダブルボトムヘッド&ショルダーなどが挙げられます。

一方でコンティニュエーションパターンというのは、トレンドの中において、そのトレンドが継続(コンティニュー)していく時のチャートの形のことです。トレンドが発生している時も、ずっと一方向に動き続けるわけではなく、途中で調整の動きをする保ち合い相場が訪れます。コンティニュエーションパターンでは、この保ち合い相場の形に注目して、相場の今後の展開を見極ていくことになります。

今回このうちのコンティニュエーションパターンの代表的なものとして、フラッグとペナントについて見ていくことにします。

フラッグ・ペナントはトレンド内における保ち合いの状態

フラッグとペナントはコンティニュエーションパターンということで、トレンドが継続していく際によく見られるチャートパターンです。では、実際にそれぞれの形について、模式図を通して見ていきましょう。

フラッグ

上昇フラッグと下降フラッグの説明

フラッグには上昇フラッグ下降フラッグがあり、上昇トレンドの中で起こるのが上昇フラッグ、下降トレンドの中で起こるのが下降フラッグです。方向が逆ですが基本的に同じなので、ここでは上昇フラッグについて見ていきましょう。

大きな流れとしては上昇トレンド中ですが、その中で小さな流れとして上値切り下げ下値切り下げの下降トレンドが出ているのが上昇フラッグです。この時、小さな下降トレンドの上下には、平行なチャネルラインが引けるのが特徴です。

なお、下降トレンドでは出ていますが、強い勢いは出ていません。上下しながら全体としては下がっていますが、あくまでジリジリとした弱い下がり方で、強い方向感は出ていない保ち合い相場の状態となっています。

この保ち合い相場が終わるのは、チャネルラインから上のほうに抜けていくタイミングです。このブレイクアウトが起こると、再び勢いのある上昇が始まり、トレンドが継続していきます。

ペナント

上昇ペナントと下降ペナントの説明

ペナントも上昇トレンド時に起こる上昇ペナントと、下降トレンド時に起こる下降ペナントがあります。ただ、保ちあいの形だけを見ると、同じような形になっています。ここでは上昇ペナントについて見ていきましょう。

大きな流れとしては上昇トレンド中ですが、いったん調整の下降が起こっています。この下降は勢いが止まって、やがて上昇に向かい始めますが、この上昇で直近上値を超えることができません。そして、そのまま再び下降に転じていきますが、この下降も先ほど作った下値に届きません。

上昇ペナントは、こういった上値・下値に届かない動きが続くことになります。結果として、上側のレジスタンスラインと下側のサポートラインがどんどん狭くなる形ができあがります。徐々に値幅を狭めながら、上にも下にも行けない状態というイメージですね。

この方向感が出ない状態は、レジスタンスラインを上のほうに抜けしていくタイミングで終わります。このブレイクアウトが起こると、再び上昇が再開して、トレンド継続ということになります。

フラッグとペナントの違い

フラッグとペナントはどちらもトレンドの中における保ち合い相場で、かなり似通っていると感じると思います。余談ですが、実はフラッグとペナントという名前は、両方とも旗が由来になっている点でも共通していたりします。(保ち合いのところが旗に見えるということです)

一方でこの2つの違いは何かというと、見ての通り保ち合いの形です。フラッグの方は上下に平行なトレンドラインで四角形の旗なのに対し、ペナントの方は上下のトレンドラインは狭くなる三角形の旗になっています。

さらに具体的に言うと、フラッグは細かく見ると逆方向のトレンドが出ているのに対し、ペナントではこれが起こりません。例えば、上昇フラッグでは、上値切り下げ・下値切り下げの下降トレンドが出ますが、上昇ペナントでは下値は切り上がり続けていて下降トレンドは出ていません。

どちらもトレンド継続のチャートパターンで、基本的にはトレードにおける使い方は同じですが。ただ、形の違いによって、例えば損切りラインの置き方など、細かい部分で違いも出てきます。そのため、保ち合い相場を見た時には、これがフラッグなのか、ペナントなのか、あるいはそれ以外なのか、しっかりと意識するようにしましょう

背景にあるトレーダーたちの行動を理解しよう

トレンドが発生している中で、フラッグやペナントというトレンド継続のチャートパターンがよく起こるのは、実はその中でのトレーダーが取る行動にもパターンがあるからです。より深く理解するために、このトレーダーの行動パターンにも注目してみましょう。

強いトレンドが発生していても、ずっと一方向に動き続けることはなく、必ず調整局面が訪れます。この調整局面を作り出しているのが、短期目線のトレーダーの利益確定による決済注文です。短期勢は利益確定が早いので、一定の利幅が出たのでさっさと手仕舞いをするわけですが、これがトレンドの重しとなって調整局面が生まれるということです。

調整局面が始まると、トレンドが止まったことに起因して、さらに決済注文が断続的に出てくることになります。「トレンドが止まったな」と判断したトレーダーの行動です。これがさらにトレンドに対しては重しとなってきます。

しかし、ここで「ここからさらに伸びるだろう」と考えるトレーダーは、新規注文でトレンドに乗ってきます。これがトレンドを支える力となって、決済注文によるトレンドを押さえる動きとぶつかり合い、保ち合い相場が生まれるわけです。

この保ち合い相場の中では、トレンドを支える新規注文だけでなく、逆張りの新規注文も入ってきます。買いも売りもどんどんポジションが積み上がっていっている状態です。この積み上がっていったポジションは、やがて保ち合いから抜ける時には、損切りの決済注文として相場を動かす力となります。

そのため、保ち合い相場が終わると、再び強い動きが出やすいというわけです。たまったポジションが多いほど、相場を動かす力は大きくなります。そのため、保ち合い相場が長く続いた時は、保ち合いを抜けた時の動きも強くなりやすいと言われています。

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フラッグパターンにオススメのロウソク足

フラッグパターンは1分足などの小さな足から週足のような大きな時間足まで、様々な時間足に出現します。しかし、あまりにも短すぎる足を参考にすると「ダマシ」に引っかかってしまう可能性もあります。そのため、できるだけ大きな時間足をみてフラッグを探すことをおススメします。

ただし、フラッグを見つけた後のエントリーポイントの判断は、いつもご自身で通貨取引の際参考にしているローソク足を見ても大丈夫ですので、安心してください。

例えば、15分足でエントリーポイントを探している「デイトレーダー」の方であれば1時間足を参考に、1時間足を参考にエントリーしている「スウィングトレーダー」の方であれば日足や週足を見るという風に、トレードスタイルによってフラッグパターンを見つけるロウソク足の期間を調整することが好ましいです。

あくまでもフラッグパターンを探す時だけですが、期間の長い時間足を画面上に表示させ、参考にするようにしましょう。

FXのダマシについては、下記サイトにてご紹介していますのでご参考ください。

フラッグを活用した長期と短期トレードの手法

ここからは、実際にフラッグを活用して行うトレード手法を紹介したいと思います。

長期

大きな時間足のトレンド内に出現したフラッグを利用したトレード方法としては、「フラッグをブレイクアウトとした時」か「ブレイクアウト後にフラッグまで為替レートが戻り切った時」を狙います。

上昇トレンドの場合を例に解説します。フラッグのブレイクアウト後は大きく値を上げる場合が多いです。この為替相場のトレンドフォローをすると言う形で、自分も買い注文をエントリーするのです。

ただし、フラッグを突き抜けた後の上昇は、すぐに下降に転じる場合が多いです。そのため、この方法はフラッグを突き抜けた瞬間にエントリーしなければ高値をつかまされてしまう可能性もあります。

このタイミングでエントリーをするのであれば、リスク管理面から考えてレバレッジを低めに設定しておくと良いかもしれません。「いったんフラッグをブレイクアウトしてからフラッグまで値を戻した時」にエントリーするという手法は、フラッグを突き抜けた際にチャネルが「レジサポ転換」を起こしたと考え、反発しフラッグ付近まで値が戻った地点で押し目買いを狙うという手法になります。

この場合、フラッグ内に値が戻る可能性は低くなっているので先に説明した手法よりも勝率は高いといえそうです。

短期

フラッグを利用して行う短期トレードでは一つ、「フラッグの限度内での逆張り」を狙います。つまり、フラッグの底付近まで値が下落すれば買い注文を、フラッグの天井付近まで値が上がれば売り注文を行うという手法です。この手法だと、短期間に複数回のエントリーが行えるのでコツコツと大きな利益を築いていくことが期待できます。

ただし、逆張りをしたところ結果的にフラッグを突き抜けてしまうとその後の大きな値動きに巻き込まれロスカットになってしまいかねません。そのため、移動平均線やテクニカル分析ツール等を用いて「相場が大きく変動する兆しはないか」というポイントを常にチェックしておきましょう。

フラッグ・ペナントのブレイクアウトが狙い目

最初の章で、フラッグとペナントの基本的な部分について解説しました。これをふまえて次の章では、これらのチャートパターンを利用したトレードの考え方について見ていきたいと思います。

基本はトレンド継続を狙ったトレード

フラッグとペナントはトレンド継続のチャートパターンなので、大きな流れとしては、「トレンド→保ち合い→トレンド」という形です。このうちの2つ目のトレンドのところで利幅を稼ぐというのが、基本的な考え方となってきます。

通常、トレンド方向にグイグイ伸びていく時のほうが、保ち合いで上へ下へ動いている時よりも大きな値幅で動くことになります。なので、トレンドに乗るのが、もっとも効率良く利益を稼ぐ方法になってきます。

保ち合いの中でレンジを見極めて、細かく上下を取っていくということも確かに可能ではあります。ただ、大きな値幅は狙えないうえに、トレンドがコロコロと変わるため、必然的に難易度は高くなってきます。

そういった難しい、効率の悪い局面でわざわざ勝負する必要はなく、できるだけわかりやすいところでトレードをするというのはFXにおける基本です。フラッグとペナントでは、保ち合いから抜け出してトレンドが再開するところを狙うのが、王道の考え方です。

フラッグにおけるエントリーからイグジットまで

では、フラッグのチャートパターンを利用したトレードのエントリーの仕方、損切りラインや利食いラインの置き方について、考え方を見ていきましょう。説明では上昇フラッグを使いますが、下降フラッグでも考え方は同じです。

上昇フラッグのエントリーからイグジットの説明

まずはエントリーするタイミングです。基本の考え方で説明したとおり、狙うのは保ち合いのフラッグの形を作った後に、再度トレンド方向に伸びていく部分です。なので、フラッグのチャネルラインをブレイクしたところでエントリーするのが基本です。

ブレイク前にエントリーしたほうが値幅も大きくなるので、ブレイク直前の下値のところで入りたいと思う人も多いと思います。ただ、フラッグはどこまで伸びるかはわかりません。明確にフラッグを抜けたと確認できるところのほうが、うまくいく確率は高まります。

次に利食いラインの置き方です。これは状況に応じていろいろな方法が考えられますが、もっとも無難なところは、フラッグの前の直近上値のところで利食う方法です。このラインはいったんレジスタンス・サポートとして機能する可能性があるので、ここで利食っておくと勝率は高まります。ただし、利幅は広く取れないので、状況に応じて使うとよいでしょう。

せっかくトレンドに乗れたのであれば、できれば大きく上に伸びるところを取りたいところです。そういった場合は、どこまで伸びるかという目標ラインを予測して、そこに利食いラインを置くことになります。上の図では一例としてN計算値というものを使ったラインに置いていますが、これはチャートの状況次第なので、状況に応じて柔軟に考えるようにしてください。

そして、損切りラインの置き方も重要です。フラッグからもう一段のトレンドが起こるというシナリオでのトレードなので、このシナリオが崩れるところが損切りラインです。なので、フラッグを抜けてから伸びずに、チャネルに戻ってきてしまったところで損切りすることになります。

ただ、フラッグのチャネルラインはトレンドから遠ざかっていく方向に傾いているので、レートを指定して損切りラインを引くことは難しいところがあります。なので、最悪ここを切ったら即逃げるという意味で直近下値に損切りラインを置き、チャネルに戻ってきたら手動で損切りという形になってきます。

損切りについては、下記サイトにてご紹介していますのでご参考ください。

ペナントにおけるエントリーからイグジットまで

次に、ペナントのチャートパターンを利用したトレードの流れも見ていきましょう。エントリーや利食いの部分については、フラッグと同じ考え方です。説明では上昇ペナントを使いますが、下降ペナントでも考え方は同じです。

まずはエントリーのところですが、ペナントを抜けてくるタイミングです。ここからトレンド方向に大きく伸びることを期待してのトレードとなります。利食いについては、ペナント前の直近上値を意識しつつ、上値更新した際の次の目標ラインを見極めていくことになります。

そして損切りラインの置き方ですが、ここが少しフラッグと異なります。ペナントではトレンドラインに乗って下値切り上げが続いているという前提があります。そのため、このトレンドラインを割り込む、あるいは、下値切り上げが崩れると、シナリオが崩れるタイミングです。そのため、損切りラインを置くのはこういったことが起こるタイミングです。

トレンドラインは傾いていて逆指値は入れにくいので、直近下値の下の部分に損切りラインを置くといいでしょう。そのうえで、シナリオが崩れる事象を確認したタイミングで、手動での損切りを執行する形になってきます。

フラッグ・ペナントを活用するメリット・デメリット

フラッグ・ペナントを活用するメリットは「エントリーポイントが明確である」という点です。

先にご紹介したトレード手法は、どれも具体的でわかりやすかったかと思います。また、エントリーポイントとなる根拠についても、明確です。「フラッグ・ペナントのチャネルは強いレジサポラインになる」という典型的でシンプルな原則のみでトレード判断ができるため、エントリーについては非常に判断しやすくなっています。

また、フラッグ・ペナントチャネルを引く際には、中長期・短期的なトレンドを把握する必要があります。そのため、フラッグ・ペナントチャネルを引くことに慣れれば慣れるほど、トレンドを把握する能力が上がります。順張りにせよ逆張りにせよ、現在のトレンドが上昇トレンドが下降トレンドがレンジなのかを把握することは非常に重要です。

現在のトレンドを把握する能力を、フラッグ・ペナントを引くことにより養うことができることは大きなメリットだといえそうです。

これに対し、フラッグ・ペナントを活用する際のデメリットは「誤ったフラッグ・ペナントチャートに描く可能性がある」という点です。

スキルのない初心者のうちは、チャート上にフラッグ・ペナントチャネルを引く際は注意するようにしましょう。できれば「FT2」などのツールを利用して、自身のフラッグ・ペナントの引き方が正しいかどうかを分析してから、実際にトレードすることをおすすめします。

また、正しいフラッグ・ペナントをチャート上に引けた場合でも、エントリーをした結果チャートが思惑通りに変動しないというケースもあります。この場合はフラッグ・ペナントの性質により、大きな損失を抱えてしまう可能性が高くなります。思惑通りに相場が変動しても損失を抑えるために、先ほども説明した通り直近の安値付近で損切り逆指値注文を発注しておくことを忘れないようにしましょう。

ペナントと異なる三角持ち合いパターン

ここではペナントと似て非なる三角持ち合いパターンを2つ紹介します。

アセンディングトライアングル

アセンディングトライアングル」は日本語で「上昇三角形」という訳になります。文字通り「天井を保ちながら下値を切り上げていく」というチャートパターンです。上昇相場の調整地点で現れるパターンで、三角形の頂点に向かうにつれて値動きが小さくなり、頂点付近で天井をブレイクアウトして一気に値を上げるという場合が多いです。また、下降相場の終点付近でも現れる場合があり、この場合は買いのサインとしても活用することができます。

ディセンディングトライアングル

ディセンディングトライアングル」は日本語で「下降三角形」という訳になります。こちらは「底を保ちながら上値を切り下げて下降していく」という持ち合いのチャートパターンになります。「ディセンディングトライアングル」は、下降相場の継続パターンとして出現するチャートパターンですが、上昇相場の終点付近でも現れる場合があります。

フラッグ・ペナントを狙う際の4つの注意点

フラッグ・ペナントを使ったトレードの考え方を紹介しましたが、これを使うにあたってはいくつか注意点があります。この章で説明する注意点を意識しつつ、フラッグ・ペナントを使っていきましょう。

注意点1:間違えやすいフラッグ・ペナントを狙うスタンス

フラッグやペナントというチャートパターンを知ると、この知識を通してチャートを見ることになると思います。ただ、あまりにこの知識に頼りすぎてしまい、あらゆるチャートがフラッグやペナントに見てしまうことには注意しましょう。

フラッグやペナントというのは、トレンドが発生している中に起きるチャートパターンです。例えば、ただのレンジ状態の中で、このフラッグやペナントに似た形ができても、あまり意味はありません。前提として、強いトレンドが発生してから保ち合いになったという、全体の大きな流れを押さえる必要があります。

どちらかというと、チャートにおいてフラッグやペナントが出てくることは多くはありません。「チャートを見たらどこかにチャートパターンが出てるはず」というのではなく、「たまに出てくるこのチャートパターンを見逃さないぞ」というスタンスで臨むほうがいいでしょう。

注意点2:難易度が高いブレイクアウト前のエントリー

フラッグにしてもペナントにしても、保ち合いの中でエントリーしてしまったほうが、理論上は利幅が大きく取れることになります。そのため、保ち合い内でのエントリーをしたくなる人も多いでしょう。

あながちその考え方は間違いではありませんが、注意したいのは成功率はどうしても下がってしまうという点です。つまり、フラッグやペナントを形成しそうに見ても、結局はそれにならないということがあるわけです。

例えば、フラッグを作っているように見えたけど、ズルズルと調整の動きが止まらず、結局、そのままトレンドが崩れてしまったり、ペナントを作っているように見えたけど、下値切り上げが崩れて、別の形になってしまったり。

保ち合いの中でエントリーすることはできますが、その精度を上げるためにはプラスアルファの分析が必要で、難易度も高くなってきます。それよりもまずはブレイクアウトを狙う方法をマスターすることに、集中したほうがいいように思います。

注意点3:意外に危ない保ち合い内でのトレード

フラッグやペナントの保ち合いは上下のレンジがわかりやすいため、ついついその中での細かい動きを取ろうとしたくなるかもしれません。レンジの中で逆張りをするという形ですね。

この方法でも確かに勝ちやすいとは思いますが、問題なのは利幅を大きく期待できないという点です。そのため、どうしてもかけるリスク(損切り幅)に対して、割に合わないトレードになることが多くなりがちです。

トレンドが発生している状態で保ち合いになった時に、効率良く利益を出せるのはやはりそのトレンドに乗って、大きく伸びるところを取ることです。レンジ内の動きはイメージしやすく、トレードしたくなるかもしれませんが、細かいところで欲張らないようにしたほうがいいでしょう。

注意点4:勝ちやすい手法だが損切りも確実に!

フラッグやペナントをトレンドの中で見つけることができれば、比較的勝ちやすいチャートパターンです。ただし、絶対にイメージ通りのもう一段のトレンドの伸びがあるとは言えません。

となると必要となるのが、シナリオが崩れたら必ず損切りをするという考え方です。保ち合いをブレイクしてきたけど、あまり伸びずにすぐに落ちてきてしまったら、確実に損切りをしましょう

これは何もフラッグやペナントだけではなく、他のあらゆるFXのトレードに共通していることですが、100パーセント勝てる手法はありません。負ける時には確実に、そして、できるだけ少ない損失で抑えることが重要です。

フラッグ・ペナントを利用したトレード事例

ここまで、フラッグとペナントについてひと通り説明してきたので、チャートを使ってトレード事例を見ていきます。

事例1:下降フラッグで続落を狙うトレード

フラッグのチャート例の説明

このチャートでは、Aから強い下降が始まりBまで落ちた後、Cにかけていったん上昇する流れとなっています。このBからCにかけてのジリジリとした戻しの動きが、上下にトレンドラインが引けるフラッグの形です。

Cの時点ではすでにフラッグの可能性の認識をしていて、そこからフラッグを下抜けしてくきたところで、下降トレンド再開のシナリオで新規売りでエントリーしていきます。シナリオが崩れる損切りラインは、いったんCの上に置きます。

一方で利食いラインは、直近下値がいったんサポートと機能することを考えて、半分をBのラインに置きます(利食いライン1)。また、残りの半分は、Bを抜けて続伸した場合を考えて、N計算値となるラインに置きます(利食いライン2)。

その後は、イメージ通りに下降トレンドが再開し、利食いライン1で半分を利食い。さらにBを割り込んで続落、利食いライン2で残りを無事利食いする流れとなっています。

事例2:上昇ペナントで続伸を狙うトレード

ペナントのチャート例の説明

このチャートでは、上昇と保ち合いが続いている流れの、強い上昇トレンドにある局面です。トレードをする場面は、Aから大きくBまで上昇し、いったんCまで押してきたところからです。

Cまで押した後は、BとCの間で上値切り下げ・下値切り上げのペナントを形成していきます。ここを上抜けしたタイミングで、新規買いを入れていきます。損切りラインは、ペナントブレイク直前の下値の下に置きます。

一方で利食いラインは、N計算値となるラインに置きます。Bのラインも候補にできますが、このチャートではBに置くと利幅がほとんど取れない状況なので、Bでの決済はしない判断をしています。

その後は、イメージ取りに上昇トレンドが再開し、大きく上昇する流れとなりました。そして、そのまま無事利食いラインまで到達し、ここで利食いをしてトレード終了となります。

まとめ

今回はチャートパターンを使ったチャート分析として、フラッグとペナントにフォーカスを当てて解説してきました。チャートパターンは実際の値動きをそのまま分析するので、わりとわかりやすかったのではないでしょうか。

それでは、最後にまとめということで、内容を簡単におさらいしていきます。まずは、チャートパターンは大きく以下の2つに分類できました。

  1. コンティニュエーションパターン(トレンド継続)
  2. リバーサールパターン(トレンド反転)

フラッグとペナントはこのうちのコンティニュエーションパターンで、トレンドが継続していく際に出てくる保ち合いの形のことでした。トレードをする際の主なポイントは、以下のようなところです。

エントリーは保ち合いを抜けるタイミング

利食いは直近上値・下値を意識しつつ、次の目標ラインで損切りはトレンド継続のシナリオが崩れるところで保ち合い内でのエントリーは有効だが難易度は高い

保ち合い内の上下を狙うのは有効でない

チャートパターンを使った分析はわかりやすいですが、正しく使えば有効なトレードが可能になります。まずはフラッグとペナントについて、チャートを見る際に意識してみるところから始めてみてくださいね。

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監修者紹介/FX専門家 五十嵐勝久

中央大学経済学部卒。アルゴ株式会社代表取締役。銀行や証券、FX会社に勤務し、営業、企画、マーケティング部に所属。40歳で会社を辞めて起業。現在はFXや証券会社などのプロモーション業務、システム開発を行う一方、システムトレーダーとしても活躍。

> FX専門家 五十嵐勝久について
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