なぜだましが起こる?FXのだましで負けないための4つの対策

  • 更新日: 2019/08/01

「よし、ここだ!」と思ってエントリーしたにもかかわらず、だましとなって負けてしまったことはありませんか? これはFXでトレードをする人であれば、誰しもが必ず通っていく道だと言えます。

    なんとかしてだましを回避する方法を知りたい!だましにあってしまう自分はまだまだ未熟だ。こんなにだまされるなんて、俺は監視されているのか……?!

こんなことを感じた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、そんなだましに対しての向き合い方について、丁寧に解説をしていきます。いろんな気付きが転がっていますので、それを拾ってぜひトレードに活かしていってください。

だましと相場のセオリーの関係

まずはじめに、FXにおけるだましについての認識を正しく持つために、基本的なところから解説をしていきます。

だましはトレードサインの逆に動くこと

FXに限ったことではありませんが、相場においては誰もが知っている暗黙の了解のようなものがあります。相場のセオリーみたいなもので、わかっている人はもうわかってると思いますし、相場を見続ければ誰でもわかってくるようなものです。

ただし、相場のセオリーがそうだからといって、必ずしも相場がセオリー通りにきれいに動くとは限りません。相場がセオリー通りに動き続けるのであれば、これほど簡単なことはないわけですが、むしろセオリー通りにきれいに動いてくれることのほうが少ないかもしれません。

こういったかたちで、相場のセオリー(もしくは、なにかしらのトレードサイン)通りに動かずに、それを見透かしたかのように逆方向に動いてしまうことを「だまし」というふうに言います。

狙いとは逆方向に動かれるわけなので、当然ですがトレーダーは損失を出してしまうことになります。こんな経験をしたことがないトレーダーはいないはずで、だましをいかに克服していくかというのは、トレーダーにとって永遠のテーマとも言えるでしょう。

だましの典型例を紹介

では、ここで具体的によくあるだましの典型例を見ていきましょう。

ブレイクアウトしたのに伸びずに下値切り上げ終了

ブレイクアウトしたのに伸びなかった実チャート

こちらのチャートですが、大きな流れでは上昇トレンドにある中の相場です。下値切り上げが続いている中で、上方にあるレジスタンスラインで何度も止められている状態です。見方によっては、アセンディングトライアングルが形成されているようにも見えます。

その後、切り上げてきた下値とレジスタンスラインの幅が狭まり、いよいよジレスタンスラインを上にブレイクしていきました。相場のセオリー的には、ここからもう一段の上昇があってもおかしくないポイントです。

しかし、その後はいったんは上昇する動きを見せたものの、この動きが継続しません。結局、上昇から下降の流れと変わり、一気に直近下値も切り下げて、下値切り上げも終了してしまうというかたちになりました。

ブレイクアウトのだましのパターンですが、いったん下降を見せた後はそのまま全体のトレンドにしたがって、再び上昇が再開、高値更新していく流れとなっています。ブレイクアウトを狙ったトレードで直近下値に損切りラインをタイトに置いていると、きれいに刈られてしまうような動きになっています。

アセンディングトライアングルについては、下記の記事で紹介しています。

移動平均線がゴールデンクロスするも伸びずに安値更新

5SMAと20SMAのゴールデンクロスが天井になる実チャート

こちらのチャートも、大きな流れでは上昇トレンドにある中の相場です。いったん短期トレンドで下降の流れになっており、再び上昇が再開するのを待つようなポイントです。そんな中、5本移動平均線と20本移動平均線を見ながら、上昇再開を待っているかたちです。

そして、いよいよこの2本の移動平均線がゴールデンクロスとなり、相場も上昇の気配を見せてきました。しかし、しばらくは上昇しそうな動きを見せたものの、直近上値を抜いていくことができずに、そのまま下降。逆に安値を更新する展開となってしまいました。

ゴールデンクロスがだましになってしまった展開ですが、これもこの時に更新した安値が大となって、上昇が再開するという流れになっています。安値を目安に損切りラインを設定したくなるところですが、それだときれいに刈られてしまうような動きになっています。

初心者よりも経験者のほうがだまされやすい?!

よくあるだましの典型例を紹介しましたが、ポイントとなってくるのは、これらを認識しているトレーダーたちが多く存在しているというところです。つまり、相場のセオリー的に考えると、例えば「ここを抜けたらもっと伸びるんじゃないか」といったシナリオが、市場の共通認識としてあるということです。

こういった共通認識があるからこそ、だましというのは生まれるわけです。そういう意味では、初心者よりも、むしろFXをある程度経験している人のほうが、だましにあいやすいということも言えるでしょう。

実際に、まったくの初心者がビギナーズラック的に大勝ちすることも多々ありますが、知識が増えてきて逆に伸び悩んでしまうという人は少なくありません。知識を付けて共通認識が見えてしまうからこそ、だまされやすくなるわけなんです。

おそらくだましに悩んでいる人というのは、そういうレベル感の人が多いと思います。ただ、このレベルを一歩抜け出すことができれば、相場がより一層見えるようになります。ここががんばりどころでもあるおんで、ぜひ踏ん張ってレベルアップしていきましょう!

だましが起こる仕組み

だましを回避するためには、なぜだましが起こってしまうのかを理解しておく必要があります。1つ上のレベルに行くために、ここでだましが起こる理由を見ていきましょう。

相場が動くためには損切りが欠かせない

だましの理由を考えるうえで思い出してほしいのが、FXがゼロサムゲームだということです。つまり、FXにおいては「トレーダー同士の利益の奪い合い」が本質なんです。そのため、FXに参加しているトレーダーがみんな利益を出すことはありえません。

もっと簡単に言うと、誰かが利益を出している裏には、損失を出している誰かがいるということです。例えば上昇相場では売りポジションを持って損切りをするトレーダーが必要で、売りポジションの損切りによる買いが相場を押し上げにつながっていくわけです。

相場が大きく動く際、背景にこういった損切りポジションの存在があるケースが多々あります。一方で、相場が動き出しそうに見えるのに動かない際には、損切りポジションが足りていないということが逆説的に考えられます。

なにかのメジャーなトレードサインが出て、多くのトレーダーが上昇すると判断してエントリーしても、一時的に新規の買いが入って上昇したものの、それ以上は伸びないというパターンなんかは、まさにこの損切り不足の状況が考えられます。

ちなみに、そういった場合、そのトレードサインでエントリーした多くの買いポジションというのは、将来的に決済の売り注文となることになります。すると、上昇どころかいったん強く下降してしまうこともありえるわけです。

ひどい時には、この下降でこれらの買いポジションをすべて刈ってから、買いポジションが消えて上が軽くなったところで本格的な上昇に入っていく、というようなケースもあります。刈られた人にとっては、目線は合っていたのに負けるという非常に悔しいパターンですね。

まさにこれがだましの1つの起こり方ですが、意識してもらいたいのは、こういった動きの背景にある負けトレーダーの損切りです。チャートが読めてトレードサインがわかるだけでなく、こういった損切りを意識することで回避できるようになるだましも少なくはありません。

勝ちトレーダーと負けトレーダーを意識しよう

FXにおいては、必ず勝ちトレーダーと負けトレーダーが存在します。そして、このうちだましに引っかかるのは、もちろん負けトレーダーのほうです。この負けトレーダーの動きを意識することで、だましについて一歩深い理解ができるようになります。

ブレイクアウトをめぐる両者の攻防

ブレイクアウトにおける負けトレーダーと勝ちトレーダー

例えば、上のようなだましの動きをした、ブレイクアウトの局面を考えてみましょう。全体としては上昇トレンドで、節目となっているレジスタンスラインをまさに抜けようとしているところです。相場のセオリー的には、ブレイクアウトすれば次のターゲットに向かってもう一段伸びると考える場面です。

ブレイクアウトにおける負けトレーダーと勝ちトレーダー

そして、いよいよレジスタンスラインをブレイクしてくると、このレジスタンスラインで反転すると予想していたトレーダーの損切りが出てくることになり、いったん強くて早い上昇が発生します。この上昇で慌てて飛び乗って買ってしまうのが、典型的な負けトレーダーです。

ブレイクアウトにおける負けトレーダーと勝ちトレーダー

レジスタンスラインを信じていたトレーダーの損切りが出つくしてしまうと、上昇の勢いは止まります。そして今度は、この上昇を取った勝ちトレーダーが利食いの売りがどんどんと入り、下降へと転じていくことになります。飛び乗ったトレーダーのポジションは、もちろん含み損となっていきます。

ここから新規の買いがあまり入らず、ズルズルと含み損になった負けトレーダーは損切りの売りで撤退していき、これにともない下げは加速していきます。先ほどのレジスタンスラインを割ったところからは、勝ちトレーダーによる新規売りも入ってくるでしょう。

ブレイクアウトにおける負けトレーダーと勝ちトレーダー

このまま直近下値まで値が落ちると、最後までがんばった負けトレーダーもあきらめて損切りの売りが一気に集中します。先ほど新規売りを入れた勝ちトレーダーは、ここで決済の買いを入れていくことになります。

ここまでのブレイクアウトからの下げの過程で、実は負けトレーダーによる新規売りも多数入ってきています。全体のトレンドは上昇ですが、ここでトレンド自体が完全に変わると踏んでの売りというかたちです。直近下値を割り込んだことでこの流れは加速しますが、全体が上昇トレンドなのでチャンスと見る向きも多く、長期の買いもジワジワと入って、さらに下げ続ける展開にはなりません。

すると、ここで再び流れが上昇へと転じていきます。また今度は売りポジションも先ほどよりも増えた状態になっています。ここで相場が上に向いたことを確認した勝ちトレーダーからの新規買いが入ってきて、相場の上昇の勢いが増してきます。

ここに増えた売りポジションの損切りによる買いも入ってくるので、上昇はさらに加速して、いよいよ本当のブレイクアウトとなって、次のターゲットに向けて相場が動き出すこととなっていっています。

負けトレーダーの気持ちになって考えよう

ここで紹介したのは、ブレイクアウトをめぐる1つのシナリオです。また、このシナリオでは1回目のブレイクアウトでだましが起こり、直近下値を割ったところで再度だましが起こるという、けっこういやらしいパターンでした。

もちろん毎回このような動きになるとは限らないので、このシナリオ自体にはそこまで意味はありません。ただ、このシナリオを通じて知ってほしいのが、負けトレーダーの動きを読んで、負けトレーダーの気持ちになって相場を考えることの大切さです。

負けトレーダーの気持ちになって考えるというのは、もちろん彼らに同情するためではありません。負けトレーダーの裏をかいて、その利益を奪い取るためです。そのためには、損切りをしたくなるトレーダーの気持ちを理解する必要があります。

つまり、「こういう目線でトレードしていたら、ここで損切りするだろう」というふうに考えることで、彼らの損切りをポイントが見えてきます。それを見越したトレードをすることこそが、勝ちトレーダー側に近づいていくためには欠かせない方法というわけです。

相場は結局は入る資金の大きさで決まる

負けトレーダーの動きを知ることが大切なわけですが、それはなかなか簡単にできることではありません。もちろんある程度はチャートから想像することはできますが、それが正しいという確証は得ることはできません。

もちろん相場というのは、結局のところ、大きい資金が入った方向に動いていくものです。資金が今後どっち方向に入るかは資金を入れる人次第なので、そもそも絶対という確証を相場に求めること自体誤っているかもしれません。

ただ、ある程度はその資金の入り方を実際に知る方法もあります。それは、市場にすでに入っている注文情報やポジション情報をチェックすることです。「ドル円を〇〇円あたりで売っている人が大量にいて、含み損状態になっている」「ドル円で損切り注文が○○円に集中している」といったものですね。

こういった情報は、FX会社が提供してくれるニュースの中にも含まれますし、FX会社によっては注文情報・ポジション情報を公開してくれているところもあります。また、タイムラグが大きいですが、シカゴIMM通貨先物ポジションというのも誰もが手に入れられる情報です。

チャートで分析するのに加えて、こういった注文情報・ポジション上方を使うことで、負けトレーダーの動きも浮かび上がってきて、今後の資金の入り方というのもより読みやすくなります。こういった情報を利用して、少しでも分析の精度を上げるようにしていくことはとても大切です。

だましにやられないために意識したい4つの対策

ここまでだましに関して説明してきたので、最後にそれを回避するための方法を5つ紹介します。相場に絶対はないのでだましを完全に回避することはできませんが、少しでも減らせるように意識してみてくださいね。

1.慌てて飛び乗りエントリーをしない

相場の方向性がはっきりしていない時のほうが、だましというのは起こりやすいものです。そういった状態の中で、置いていかれるのを恐れて飛び乗りエントリーをすると、当然ですがだましに引っかかりやすくなります。

こういった飛び乗りエントリーをする時は、たいていの場合、気持ちに焦りがあります。利益を逃したくないという気持ちから、きちんと分析もできていないままにトレードをしてしまっている状態です。

トレードにおいては、負けトレーダーの損切りを利用するのが大切です。そのためには、負けトレーダーのポジションが読めていることがだいじですし、それがたまるのを待つことも欠かせません。ある意味、後出しジャンケンをするようなイメージぐらいがいいかもしれません。

慌てて飛び乗りエントリーをするのではなく、そういったイメージで腰を据えたトレードをしてください。「頭と尻尾はくれてやれ」という言葉もあるわけで、焦る必要はありません。落ち着いてトレードに臨むのが、だましを回避するための必要条件なんです。

2.損切りラインをタイトにしすぎない

トレードで勝っていくためには、損失を小さくして、利益を大きくすることが鉄則です。しかし、これを意識するあまりに、あまりにも損切りラインをタイトに設定してしまうと、ちょっとしただましの動きでやられてしまうことがあります。

直近下値や上値のラインを損切りライン設定の参考にする人は多いと思いますが、今回紹介した例でもあったように、そういったラインをオーバーシュートするだましの動きは多々あります。損切りラインをタイトにしすぎると、こういった動きによって目線が合っているのに負けてしまうことがあります。

大きな方向感が合っていれば、小さなだましの動きが起こったとしても、最終的にはトレードに勝つことは可能です。あらかじめそういっただましも想定したうえで、余裕をもった損切りラインを設定することが大切です。

3.相場環境によってはだましを利用しよう

例えば上にも下にも行きにくいような相場環境の時、上に抜けそうになってだましになったり、下に抜けそうになってだましになったりと、繰り返しだましが起こるようなことがあります。そういったことが想定されるような時には、あらかじめだましを想定したようなトレードをするのも有効です。

この時も負けトレーダーの気持ちをよく考えて、どこで飛び乗りエントリーしちゃうかというのを考えましょう。そして、含み損が増えて「もうダメだ」となるところまでイメージしておくことで、だましの動きを読むことができます。

こういったかたちで、まったく逆の観点からの手法を持っておくことで、相場環境に応じたてトレード手法を使い分けることができるようになってきます。使いどころを見極める必要はありますが、いつもとは逆をやるということも試してみる価値はあるでしょう。

4.むしろだましを食らった後の対応が大切

だましを回避するというのは今回のテーマでもあって、もちろん大切なことです。ですが、それ以上にFXにおいて大切なのが、だましを食らってしまった後の対応です。

だましというのは、そもそも完全にゼロにするのは不可能です。すべてのトレーダーが、これからも何度もだましにあうことになるでしょう。ですが、FXでは、だましを食らいながらもそれ以上に利益を出して、トータルでプラスになればいいんです。

つまり、だましにあうことも受け入れるようにしましょう。だましを恐れるあまり、トレードするべきところでトレードできなくなってもいけないですし、負けを認められずに損切りができないというのもまずいです。

また、だましにあうと、多くの人が悔しいと感じるはずです。この感情の揺れから、平常心を崩してしまうのが、トレードにおいては最も危険です。だましにあっても、それまでと同じように淡々とトレードができるようにならないといけません。

ここまでだましに関していろいろ説明してきましたが、この平常心を維持するというのが、だましでやられてしまわないための、もっとも大切なことと言ってもいいかもしれません。

まとめ

今回は「だまし」をテーマに、その具体例から対策まで、いろいろと解説をしてきました。なにか新しい気付きで、今までとは違う視点で相場を見れるようになってもらえると幸いです。最後にまとめということで、内容のおさらいをしていきましょう。

だましというのが発生するのは、FXのゼロサムゲームというところに理由があると説明しました。そのため、誰かが損切りをする必要があるわけですが、この負けトレーダーの損切りがどう出てくるのかというのがポイントでした。

そのうえで、だましが原因でやられてしまわないように、以下の4つの点を対策として意識しておきましょう。

    慌てて飛び乗りエントリーをしない損切りラインをタイトにしすぎない相場環境によってはだましを利用しようむしろだましを食らった後の対応が大切

こういったところを意識して、だましの回数を減らしつつ、かつ、だましにあってもトータルで利益を出せるように、焦らずにがんばっていきましょう!

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