FXの通貨単位とは?損益に直結する通貨単位の基本を解説

  • 更新日: 2018/01/16
帯封がされた100米ドル札
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FXを取引する際に、たびたび「通貨単位」という言葉が出てきます。

通貨単位というのはFXを取引する上で重要な用語で、取引する際の通貨の単位を表します。

レバレッジ規制が入ったため、現在、FXの通貨単位は、以前に比べてバリエーションが増えました。そのため、以前に比べて小さな通貨単位での取引もできるようになっています。

今回は

  • 通貨単位が何なのか分からない
  • 大きな通貨単位と小さな通貨単位、どちらで取引すればよいか分からない

という人に、FXの通貨単位について掘り下げて説明します。


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FXの通貨単位の基本

FXを取引する上で頻繁に耳にする「通貨単位」という言葉。ここでは、通貨単位とは何なのか、その基本を紹介します。

FX取引はまとめ買いとまとめ売りが基本

FXでよく聞く「通貨単位」という用語は、本来であれば「円」や「ドル」など、各国の通貨の単位のことをいいます。しかし、FXにおいては多くの場合において、各国の通貨の単位ではなく取引する際の通貨の最低数量のことを指しています。そして、その最低数量を1ロットとしています。

FXではまとめ買い、まとめ売りでの取引が基本となっています。そのため、1万や10万などといった単位での取引をします。そして、この通貨のかたまりのことをロットと呼びます。イメージで言うと、袋入りのキャンディーや箱入りのクッキーのようなものです。

袋入りのキャンディーは、30個ほどを袋にまとめて1つとして販売しています。箱入りのクッキーも、10個ほどを1箱に入れてまとめ、それを1つとして販売しています。FXもそれと同じで、例えば1万通貨を1ロットとして売買する形をとっており、基本的にはほとんどのFX会社でばら売りはしていません。

なお、FXだけではなく株や商品先物取引などでも、まとめ売りでの売買が基本となっています。株の場合は現状100株か1000株が売買単位となっていますが、現在その単位については統一を進めていて、201810月にはすべての銘柄で100株が売買単位となります。また、日経225先物の場合でいえば日経平均株価の1,000倍、日経225miniの場合は日経平均株価の100倍が取引単位となります。

FXの取引通貨単位の変化

以前は、ほとんどのFX会社で取引通貨単位は1ロット1万通貨単位と定められていました。つまり、日本円の場合は1万円、ドルの場合は1万ドル、ユーロは1万ユーロが取引の最小単位ということになります。当時は、FXを取引する際に、数百倍のレバレッジをかけて取引をすることができました。そのため、1万通貨単位での取引とはいっても、高いレバレッジさえかけていれば少ない資金での取引が可能だったのです。

例えば、1ドル100円で10万通貨単位(10ロット)を取引する場合で考えると、レバレッジをかけない(つまり、レバレッジ1倍の状態)で取引するのであれば、100×100,00010,000,0001,000万円の証拠金が必要となります。

しかし、ここでレバレッジをかければもっと少ない資金での取引が可能となります。そのため、レバレッジ規制以前は、非常に少ない証拠金で大きな金額の取引ができたのです。具体例を挙げると、レバレッジ200倍であれば、100×100,000÷20050,0005万円の証拠金があれば、上に挙げた例と同様の取引ができていたのです。

現在は投機的な取引を制限するという理由から、レバレッジ25倍が上限となっています。そのため、上記の例の場合でいうと、たとえ最大限となる25倍のレバレッジをかけたとしても100×100,000÷25400,000で、40万円の証拠金が必要となります。つまり、以前に比べて取引に必要となる資金が多くなってしまったのです。

レバレッジ規制により取引通貨単位数が小さくなったFX

レバレッジ規制が入ったことで、これまでの1万通貨単位の取引ではより多くの資金がかかることになりました。上記の例であれば1ドル100円で10万通貨購入することになりますが、レバレッジ規制前のレバレッジ200倍では5万円の証拠金で取引できたものが、レバレッジ規制後は40万円の証拠金が必要となってしまったのです。

そもそも、FXの人気が出た理由の一つが、少額から手軽に取引できることであり、株に比べて資金は少なく済むことが大きな魅力でした。

というのも、株の場合、信用取引でかけられるレバレッジは3.3倍ほどしかありません。そして、株の現物取引の場合は銘柄にもよりますが、最低でも50万円ほどの資金がいると言われていました。

それと比較した場合、FXははるかに大きなレバレッジがかけられたことから、数千円程度で大きなロット数の取引ができてしまったのです。そのため、レバレッジ規制前は、数万円程度の資金しかないにも関わらず、大きなロット数で取引をし、一攫千金を狙うトレーダーが後を絶ちませんでした。それで大きな損失を抱えて投資資金を失ったり、FX会社に借金を背負うトレーダーも出てきたことから、投機的な取引を抑制する意味で、金融庁がレバレッジ規制に踏み切ったのです。

レバレッジ規制により、現在は国内業者の場合は25倍までしかレバレッジはかけられなくなっています。顧客のFX離れを回避するため、FX業者はそれまでの1万通貨単位での取引をやめて、千通貨単位での取引ができるようにするところが増えました。

また、さらに小さい100通貨単位や、中には1通貨単位での取引ができるFX会社も少数ながら出てきています。それにより、以前よりも少数の通貨単位での取引ができるようになってきたのです。

通貨単位の違いからどんな違いが生まれるか?

先ほども書いたように、かつての主流であった1万通貨単位から、千通貨単位へと、FXの取引通貨単位を引き下げる会社が増えてきています。このように、取引通貨単位が変化することでどのような違いが生まれてくるのでしょうか?ここでは、その影響について考えてみます。

取引通貨単位が小さくなったことによるメリット

取引通貨単位が1万通貨単位から千通貨単位に引き下げられたメリットとしては、必要証拠金が少なくても取引ができる点がまずは挙げられます。現在はレバレッジは25倍までと規制されていますが、金融庁がさらなる規制強化を進めて、レバレッジを10倍まで引き下げるという報道も出てきています。

もしも今後さらにレバレッジが引き下げられたとしても、取引通貨単位数が小さければ、取引の際に必要となる証拠金の金額も少なくて済みます。

例えば、1ドル100円で千通貨の取引をする際に必要な証拠金額は、レバレッジ25倍であれば100×1,000÷254,000となり4,000円です。レバレッジ規制前、100倍、200倍といった高レバレッジがかけられた頃であれば、当時主流だった1ロット1万通貨単位での取引をする場合、同じレートで200倍のレバレッジをかけることで100×10,000÷2005,000となり、必要証拠金は5,000円となります。取引する数量は異なりますが、金額だけ見れば、規制前と同じくらいの金額で取引ができることになります。

また、取引通貨単位が千通貨に引き下げられたことで、仮に損失が生じた場合、その金額が小さくて済むという点もメリットです。

FXの損益は、ロット数が大きく関係します。そのため、ロットを構成する取引通貨数が損益に関係することになります。

例えば1ドル100円でドルを買うとして、1万通貨で取引した場合は、1円円高が進むと1×10,00010,000で、1万円の損失が発生します。しかし、千通貨の場合は1×1,0001,000となり、損失は千円で済みます。従って、1万通貨よりも千通貨の方が損失を小さく抑えられることになります。

取引通貨単位が小さくなったことによるデメリット

FXで取引単位数が小さくなったことで、損失を小さくすることができるのがメリットと先ほど述べました。しかし、それは裏を返せば利益も小さくなるという意味でもあります。

例えば1ドル100円でドルを買った場合、1万通貨で取引した場合は1円円安が進むと1×10,00010,000で、1万円の利益が発生します。一方、千通貨の場合は1×1,0001,000となり、利益は千円になってしまいます。

つまり、1万通貨よりも千通貨の方が得られる利益は小さくなります。そのため、同じ利益目標を立てた場合であっても、千通貨で取引した場合は1万通貨で取引するよりも、利益を達成するまでに長い時間がかかってしまう、というデメリットが生じます。

取引単位数の違いはスワップにも影響を与える

この取引単位数の違いはスワップにも大きく影響してきます。

スワップはロット数に応じて付与されます。例えばFX会社に掲載されているスワップカレンダーの金額は、1万通貨単位や千通貨単位あたりとなっていて、各社でそれぞれ異なっています。そこに掲載されているスワップポイントについても、1万通貨や千通貨ごとの金額となっています。

付与されるスワップポイントは為替レート×保有通貨数×金利差÷365で計算されています。そのため、取引単位数が小さければスワップポイントもそれに応じて小さくなり、取引単位数が大きければスワップポイントもそれに応じて大きくなります。

取引単位数の大小をどう利用するか?

取引単位は、大きい場合も小さい場合も、どちらがいいとは一概には言い切れません。大きいほど良いわけでも、小さければ良いわけでもなく、それぞれ一長一短あます。

レバレッジ規制前であれば、取引単位は1万通貨単位が当たり前でしたが、現在はこれまで通り1万通貨単位からという会社もあれば、千通貨単位、1通貨単位としている会社もあります。

以前に比べて取引通貨数の選択肢が広がったことで、取引通貨数の大小を利用した取引方法が色々と考えられるようになりました。ここでは、取引通貨数を大きくすることでどのようなことが可能なのか、また、取引通貨数を小さくすることでどのようなことが可能なのか、ということについて考えてみたいと思います。

取引通貨数の大きい取引は短期トレード向け

取引通貨数が大きいということは、損益が大きくなるということでもあります。そのため、取引通貨数が小さい場合と比較すると、短い時間で大きな利益を得ることができます。このメリットを利用した取引を考えた場合、取引通貨数が大きければ、スキャルピングに向いていることになります。

短期トレードの中にでも、特にスキャルピングは薄利多売の取引となるため、利益を増やすためには取引回数を多くするか、あるいは取引通貨数を大きくして取引する必要があります。そのため、スキャルピングで取引回数を抑えて取引する場合は、取引通貨数を大きくして取引することで短い時間で利益を出すことができます。こうした理由から、スキャルピングで取引する場合、最低取引通貨単位の大きなFX会社での取引でも問題ないといえます

また、取引通貨単位数を大きくすることによって、ポジションによってはスワップポイントが付与されます。スワップポイントが付与される場合、取引ロット数に応じて付与されていきます。

もしもデイトレやスキャルピングではなく、スイングトレードなどでロールオーバーを挟んでポジションをキープするのであれば、スワップポイントが付与されるという大きなメリットが生じ、取引通貨数が大きいほどスワップポイントも大きくなっていきます。ただし、取引通貨数が大きいということは、損失も大きくなるということを忘れてはいけません。そのため、取引通貨数の大きい取引をする場合、損失が生じてしまったときに耐えられるように、資金を大きくして取引することが大切となります。

また上記スワップポイントについても、スイングトレードなどロールオーバーを挟んでポジションを持ち越すタイプのトレードをするのであれば、引かれるポジションを持った場合は注意が必要となります。

取引通貨数の小さい取引でトレードの練習をする

現在では千通貨単位だけでなく、100通貨単位や1通貨単位での取引が可能なFX会社も出てきています。

トレード初心者がFXに慣れるための練習方法としてデモトレードでの取引をする方法もありますが、仮想通貨で取引するのと実際のお金を使って取引するのとでは、全く感覚が異なってきます。デモトレードではうまくいっていたのに、実際のお金で取引した途端に勝てなくなるトレーダーも多いのです。

このようなことが起こるのは、実際のお金を使って取引した際に、冷静な判断ができなくなることに起因します。損失が出ることを極端に恐れたり、利益が出た時に深追いしすぎたりして、冷静な相場判断ができなくなり、適切なロスカットや利益確定ができなくなるのです。そのため、実際の取引に移る前に、100通貨などの小さな通貨数で取引しておいて、実際のトレードに慣れた方が失敗は少なくなります。

また、取引通貨数を小さくして小さな資金で練習しながら、トレード資金の管理についても練習していくことができます。こうすることで実際のFX取引に慣れていき、相場に振り回されないメンタルを身に着けた上で取引できるようになります。

同じ資金でトレードする場合、取引通貨単位が小さい方が有利なケースも

十分な資金がある場合であっても、小さい取引通貨単位の方が有利になるケースもあります。

ここでは、同じ資金で取引する場合を2つのパターン考えてみます。

例えば資金100万円でFXを取引するとして、1ドル80円の時に最低取引通貨単位が1万通貨単位つまり、1ロット1万通貨単位だった場合、レバレッジ1倍で取引できるロット数は1ロットとなります。一方、1ロット千通貨単位の会社の場合は12ロット持つことができます。

つまり、1ロット1万通貨単位の会社の場合であれば、資金100万円に対し、ドルを80万円分しか購入することができません。しかし、1ロット千通貨単位の会社の場合は、ドルを96万円分購入できることになります。

そのため、同じ資金で取引する場合であっても取引通貨単位数が小さいFX会社で取引する方が、より大きな数の通貨を購入することが可能となります。そうなると、利益が発生した場合、より大きな利益を得ることができるのです。もちろん、損失が発生した場合はより大きな損失を被る可能性があることも常に念頭に置いておかなければいけません。このことから分かるように、資金が十分だからといって大きな取引通貨単位を選ぶ必要はないのです。

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まとめ

FXにおいて、取引塚単位はトレードを行う際に重要なポイントです。

レバレッジ規制前であれば、それほど資金がなくても大きな取引をすることが可能だったので、大きな取引通貨単位であってもそれほど問題はありませんでした。

しかし、レバレッジが最大25倍までと規制されている現在においては、取引通貨単位が大きければ、それだけ大量の資金が必要となってきます。今後レバレッジ規制がさらに厳しくなり、10倍までとなった際にはさらにその差が顕著となるでしょう。

また、取引通貨単位が大きければ利益も大きくなりますが、その分、損失が生じたときの損失額が大きくなってしまいます。しかし、取引通貨単位が小さくなれば、それだけ細かいリスク管理ができるようにもなります。

とはいえ、取引通貨単位がたとえ千通貨単位であったとしても、10ロット取引した場合は1万通貨単位の取引と同じことになるので、取引通貨単位が小さいからといって油断しないようにしましょう。

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