立花証券でFXを始めるメリットって?特徴や短所まで隠さずにご紹介
- 更新日: 2019/07/23
証券会社といえば、株式の取引が専門の会社だと思っている人も多いでしょう。
しかし、証券会社であってもFXを取り扱っているところがあるのはご存知でしょうか?
今回は、現在FXの口座を開設しようと思っている人の中でも
- 初心者なので、一つ一つ確認しながら口座開設を検討したい。
- 立花証券に口座がある。
という人に、立花証券が提供するFXサービスについて紹介します。
立花証券という名前を聞いたことがない、という人もいるのではないかと思います。
同社は1953年創業の中堅証券会社で、もともと対面取引に重点を置いていますが、近年ではインターネットによる取引にも力を入れています。
立花証券では、株や投資信託などの投資商品はもちろんのこと、FXサービスも提供しています。なお、同社が取り扱っているFXサービスは、取引所FXであるくりっく365です。
「店頭FXと取引所FXのどちらを取引するか悩んでいる」という人は、立花証券のサービスを知った上で、検討してみてはいかがでしょうか。
また、くりっく365で取引したい、という人は、どの会社で取引するかが悩む点ではないかと思います。今回、立花証券が提供するFXサービスについて紹介しますので、口座開設の検討材料にしてみて下さい。
立花証券はどんな会社?
それではまず、立花証券という会社をよく知らないという人のために、立花証券がどのような会社なのか、紹介していきます。
立花証券について
立花証券は1953年に江戸橋証券として創業した証券会社で、現在の社名になったのはその4年後の1957年のことでした。元々あった別会社の立花証券を買収・合併し、江戸橋証券を清算した後に、現在の名称へと変更しました。
「株の専門店」を目指すことをモットーとして、顧客本位の資産運用サービスを提供している証券会社であり、創業以来独立経営を続けていて財務体質も強固です。
従来型の対面営業に力を入れる一方で、インターネット取引にも取り組んでいて、「立花証券ネットトレード ストックハウス」を提供しています。
「立花証券ネットトレード ストックハウス」では、株の取引はもちろん、投資信託や日経225先物、オプション、そしてくりっく365を取引することができます。
立花証券のFX取引とは
立花証券のFX取引には、どのような特徴があるのでしょうか?
ここからは、立花証券で提供しているサービスや取引システムについて紹介していきます。
立花証券の「立花くりっく365」
基本的に、FXといえば相対取引である店頭FXのことを指していることが多く、店頭FXを提供する会社は数多くあります。しかし、立花証券の「立花くりっく365」は、店頭FXではなく、取引所FX…つまり、くりっく365を提供しています。
くりっく365は、
- コメルツ銀行
- ゴールドマン・サックス証券
- ドイツ証券
- バークレイズ銀行
- 野村證券
- 三菱東京UFJ銀行
の6金融機関がマーケットメイカーとしてマーケットメイクを行っているFXサービスです。
マーケットメイカー6社は、いずれも世界トップクラスの金融機関なのですが、東京金融取引所がその中でも最も安い売値と最も高い買値を合成して、「くりっく365」の価格として提示しています。
また、店頭FXの場合、受取スワップ額よりも支払いスワップ額の方が大きいケースがよくあります。
しかし、「くりっく365」では、買いポジションの時にもらうスワップと売りポジションの時に支払うスワップが同じであることも特徴です。そのため、スワップに関し、店頭FXよりも透明性が高いと言えます。
「立花くりっく365」では、無量取引ツールも充実しています。プロ向けのディーリングツールにも匹敵するほどの構成のリッチ・クライアントである「ギガトレードタチバナ」を無料で利用することができます。
また、月間の取引枚数が1,000枚以上であれば、翌月の立花証券の5営業日から月末までは、取引手数料が無料となるのも嬉しいポイントです。注文方法も多彩で、IFDやOCO、トレール、ストリーミングなど様々な注文方法でトレードが可能となっています。
「立花くりっく365」には、このような特徴がそろっており、快適にFXが取引できるよう工夫されています。
立花くりっく365の取引通貨ペアは?
立花くりっく365で取引できるのは、
- 米ドル/円
- ユーロ/円
- 英ポンド/円
- 豪ドル/円
- スイスフラン/円
- 加ドル/円
- NZドル/円
- 南アフリカランド/円
- トルコリラ/円
- ノルウェークローネ/円
- 香港ドル/円
- スウェーデンクローナ/円
- メキシコペソ/円
- ポーランドズロチ/円
- ユーロ/米ドル
- 英ポンド/米ドル
- 英ポンド/スイスフラン
- 米ドル/スイスフラン
- 米ドル/加ドル
- 豪ドル/米ドル
- ユーロ/スイスフラン
- ユーロ/英ポンド
- NZドル/米ドル
- ユーロ/豪ドル
- 英ポンド/豪ドル
の25通貨ペアとなっています。
立花くりっく365のレバレッジは?
立花くりっく365では、レバレッジ25倍上限付きHV方式を採用しています。くりっく365でも店頭FXと同様に、レバレッジは25倍が上限となっていますが、証拠金の基準額は東京金融取引所で定めていて、さらに、その基準額も3種類に分けられています。
レバレッジ25倍上限付きHV方式では、取引所における1枚(1Lot。通貨ペアにより、1万通貨単位の場合もあれば10万通貨単位の場合もあります)あたりの証拠金基準額について、通貨ペアごとの想定元本金額の4%に相当する円価額、又は、想定元本金額にその時々の相場変動に基づいて取引所が算出した比率を乗じて得た円価額のうち、いずれか大きい方の円価額を採用したものとなります。
そのため、店頭FXの時に使う証拠金の計算法(為替レート×取引ロット数×取引単位÷レバレッジ)とは異なることに注意が必要です。
ちなみに、くりっく365の証拠金は毎週金額を算出しなおしているので、週ごとに変わることもあります。
くりっく365のレバレッジと証拠金との関係は難解に思うかもしれませんが、実はそれほど複雑ではありません。
簡単にまとめると、証拠金は週ごとに決まった金額が算出されていて、レバレッジは25倍が上限なので、新規注文した時のレートによって、レバレッジは1倍~25倍のいずれかになる、ということです。
立花くりっく365の取引単位は?
立花くりっく365の取引通貨単位は、1万通貨または10万通貨となっています。基本的には1万通貨が多いのですが、通貨ペアによっては10万通貨のものもあります。
取引通貨単位が10万通貨となっている通貨ペアは、
- 南アフリカランド/円
- ノルウェークローネ/円
- 香港ドル/円
- スウェーデンクローネ/円
- メキシコペソ/円
の5通貨ペアです。
立花くりっく365のロスカットルールは?
立花くりっく365のロスカットルールは、有効証拠金額÷必要証拠金額×100で算出した有効比率を基に算出します。この有効比率が110%を下回るとプレアラート、100%を下回るとアラートが発生して取引画面に表示されるとともに、アラートメールが届けられます。
そこからさらに有効比率が下がって70%未満となった場合には、ロスカットが執行されます。
ロスカットではすべての保有ポジションに対して反対売買が行われます。なお、ロスカットが執行される時には手数料がかかり、その金額は1単位当たり108円となっています。
立花くりっく365のスワップは?
立花くりっく365のスワップは、東京金融取引所が提供するくりっく365のスワップです。そのため、くりっく365を提供している会社は一律同じスワップが付きます。
くりっく365のスワップは、ドル円が48円前後、豪ドル円が30円~35円程度となっています。
店頭FXの会社の中には、もっと高いスワップがつくところもありますが、くりっく365のスワップは、買いポジションの時にもらうスワップと売りポジションの時に支払うスワップが同じであるため、透明性が高いといえます。
立花くりっく365のスプレッドは?
立花くりっく365はくりっく365を提供しているため、スプレッドは固定ではありません。
例えば、ドル円は2018年3月9日現在で3銭、ユーロ円は3.5銭ですので、店頭FXに比べるとスプレッドは広い方であると言えます。
なお、くりっく365ラージの場合は米ドル円で0.97銭(2018年1月2日~1月5日)、ユーロ円0.82銭(2018年1月2日~1月5日)となっています。
こちらも原則固定ではなく、相場によって変動していきます。そのため、時期によってスプレッドは異なります。
例えば先ほど挙げた米ドル円とユーロ円の場合、2017年9月25日~9月29日の期間はそれぞれ0.76銭と0.77銭になっていました。
店頭FXの会社の場合、スプレッドはドル円で0.2銭、など、銭より小さい厘のスプレッドを提供しているところもあります。そのためスプレッドを重視する場合は、店頭FXの会社の中でもスプレッドの狭い会社を選んだ方が良いかもしれません。
立花くりっく365の取引時間は?
立花くりっく365は、対円通貨とクロスカレンシーでそれぞれ取引時間が異なります。店頭FXの場合は対円もクロスカレンシーも取引時間は同じですが、くりっく365では 対円通貨の場合は通常時の取引時間が月曜日は午前7時10分から翌日午前6時55分までとなります。
また、火曜から木曜の間は取引開始時間が午前7時55分からとなり、終了時間は翌日午前6時55分となります。
金曜日は、取引開始時間は午前7時55分からと同じですが、終了時間は翌日午前6時ちょうどとなっています。
3月第2日曜日から11月第1日曜日の間は、米国ニューヨーク州サマータイム期間となるため、月曜日の取引開始時間は変更ありませんが、火曜日から金曜日の開始時間が午前6時55分からとなります。
また、月曜日から木曜日までは終了時が翌日午前5時55分となり、金曜日の終了時間は翌日の午前5時ちょうどとなります。
クロスカレンシー取引の場合、開始時間は同じですが、終了時間が対円通貨より30分早くなります。
立花くりっく365の口座開設について
立花証券でFXの取引を始める場合、「立花くりっく365」単独での口座開設はできないので、立花証券の総合取引口座を開設しなければいけません。
なお、口座開設申込の方法としては、通常口座開設とクイック口座開設の2種類があります。
通常口座開設は、
- 口座開設画面から必要事項を入力する
- 立花証券から顧客宛に口座開設申込書類を送付する
- その後、郵送された口座開設書類に署名、捺印、本人確認書類を同封の上、返送する
という流れになります。
一方クイック口座開設の場合は、
- 口座開設画面で入力された内容を顧客が印刷する
- 本人確認書類を同封の上、立花証券へ郵送する
という流れになります。
口座開設の際に分からないことなどがある場合には、実店舗である「ストックプラザ」で専門のスタッフに聞きながら、手続きを進めることもできます。
立花くりっく365の取引手数料
「立花くりっく365」では、取引の際は、片道で、通常1枚当たり108円の手数料がかかります。ただし、月間取引量が1,000枚以上であれば、その翌月の5営業日から月末までは手数料が無料となります。
立花くりっく365の入出金について
立花くりっく365で入金をする場合、FX口座への直接の入金はできませんので、いったん総合取引口座へ入金した後でFX口座へ入金することとなります。
入金方法としてはネットバンクリアルタイム入金サービスと専用振込先口座への振込、ストックプラザ店頭での入金があります。
インターネットバンキングリアルタイム入金サービスの場合は、ストックハウスにログイン後にメニューから操作します。なお、その際は提携金融機関に口座を持っていて、インターネットバンキングを契約していることが条件となります。
提携金融機関は
- ジャパンネット銀行
- みずほ銀行
- 三井住友銀行
- 三菱東京UFJ銀行
- ゆうちょ銀行
の5金融です。
なお、法人口座の場合は
- ジャパンネット銀行
- ゆうちょ銀行
の2金融のみリアルタイム入金が可能となっています。
基本的に24時間いつでも入金でき、振込手数料は立花証券が負担します。入金するとすぐに口座へと反映されるので、急いでいる時にはぴったりです。
専用振込先口座への入金は、口座開設完了通知に口座番号が記載されているので、ATMや銀行など金融機関の窓口からそちらに振り込みます。
なお、専用振込先口座への入金の場合はリアルタイム入金サービスとは違って即時反映はされず、立花証券で入金を確認次第の反映となります。また、リアルタイム入金サービスとは違い、所定の振込手数料がかかることに注意してください。
ストックプラザ店頭での入金は、毎営業日の15時に締め切られます。本人が現金を持参した場合のみ入金を受け付けています。
立花くりっく365の出金は、一旦FX口座から総合口座へと振替し、その後、出金依頼をかける形になります。
出金は1日1回しかできず、出金手数料はかかりません。また、出金は毎日14時までに依頼すれば、最短で翌日に振り込まれますが、振込希望日を指定することも出来ます。
立花くりっく365の取引ツール
立花くりっく365では、ギガトレードタチバナという取引ツールを用意しています。ギガトレードタチバナは、初心者から上級者まで使いやすい、無料で利用できるFX専用の高機能トレーディングツールです。
自由にレイアウトを変更できるので、自分が見やすいように様々なパネルを表示することができます。
注文方法も多彩で、トレンド指標やオシレーター指標など20種類以上の指標を搭載しているので、詳しいテクニカル分析も可能です。初心者からべテラントレーダーまで、使いやすいトレーディングツールであり、取引を強力にサポートします。
なお、Exelへのリアルタイムデータ出力機能もあるので、情報の加工やマクロでの解析なども自由に行うことができます。
立花証券ではFXのセミナーも開催!
立花証券では現在セミナーなどは開催していませんが、過去には様々なセミナーを開催していました。
今後、もし希望者が多い場合は再び開催される可能性もあるので、セミナーなどを希望している場合はこまめにチェックしてみましょう。
まとめ
立花証券は株式取引をメインとして扱っている証券会社ですが、証券所FXであるくりっく365も提供しています。
くりっく365は取引通貨ペアが多いことや、東京金融取引所が提供しているサービスなので信頼度が高いこと、提供する証券会社に対しても厳格な審査がされていることなどの利点があるサービスです。
スプレッドが広いといったマイナス面もありますが、通常のFXである店頭FXよりも取引所FXの方がいい、という人も少なからずいるでしょう。
立花証券はFX用の取引ツールが高性能なので、それを目的として立花証券でFX取引を行う人も多いようです。ただし、立花証券で口座を開設する場合はFXだけではなく、総合取引口座も開設する必要があります。
開設する手間としてはあまり変わりませんし、株式取引に興味を持った際にはすぐに取引開始できるため、せっかくですからこの際、FXだけでなく、株にも目をむけてみてはいかがでしょうか。
株とFXの両方に興味がある人には、特に立花証券で取引するのがおすすめです。