日産証券の口コミは?くりっく365や他の金融商品も資産運用したい人はここ!
- 更新日: 2019/07/23
FXを始めようと思った時、口座を開設するためにまず目が行くのがFX会社ですが、証券会社の中にもFXサービスを提供しているところがあります。
今回は、FX会社を選ぶにあたり、
今回のFX記事でわかること!
- くりっく365に興味がある
- FXのみならず、株や先物・オプションなど他の金融商品も含めた資産運用をしたい
- サポート体制が手厚い証券会社で取引したい
という人に、日産証券が提供するFXサービスについて紹介します。
日産証券は1948年創業の証券会社です。決して規模の大きな証券会社ではありませんが、地域密着型の営業に力を入れている証券会社です。
従来型の対面営業は今でも行っていますが、インターネット取引が広がった「いまどきの」トレードスタイルでの取引にももちろん力を入れていて、株や先物・オプション、商品先物など様々な投資商品について、オンライントレードでの取引を提供しています。
日産証券ではFX取引も提供しています。以前は店頭FXを提供しており、トレーダーからの評価も高い商品だったのですが、現在は店頭FXの取扱いをやめ、くりっく365の取扱いに切り替えています。
「店頭FXよりも透明性の高いくりっく365を取引したい」という人は、日産証券の提供するサービスを知り、口座開設の検討材料にしてみてはいかがでしょうか。
この記事の目次
日産証券はどんな会社?
日産証券のFXサービスを紹介する前に、まずは日産証券がどういった会社なのかを紹介してます。
日産証券について
1948年に日山証券株式会社として創業した日産証券は、今年で創業70周年を迎えた老舗の独立系証券会社の一つです。
規模が大きい証券会社ではないものの、地域密着型のサービスに力を入れてきました。今でも従来型の対面営業を大切にしながら、インターネットによるオンライン取引にも力を入れてサービスを展開しています。
日産証券は、日本の証券会社の中で唯一、東京証券取引所・大阪証券取引所・東京商品取引所・大阪堂島商品取引所・東京金融取引所の5市場の取引参加者資格を持っています。
日産証券のFXサービスとは
日産証券のFXサービスとはどういったものでしょうか?
ここからは、日産証券で提供しているサービスや取引システムについて紹介します。
日産証券ではくりっく365を提供
日産証券では、元々店頭FXである「アクセスFX」と「アクセスFX for プロフェッショナル」を提供していました。
しかし、アクセスFXは昨年4月にサービスを休止し、アクセスFX for プロフェッショナルは今年5月末でサービスを休止する予定のため、現在新規口座の開設は受け付けていません。
この2つは、スプレッドは広めですが、約定しやすかったり、スリッページが発生しにくかったりと使い勝手が良く、トレーダーからの評価も高かったのですが、今年ですべてのサービスを終えることとなってしまいました。
そのため、日産証券では、店頭FXのサービスは今年5月31日以降行わないことになり、その代わり、2018年3月からくりっく365の取り扱いを開始しています。
取引所FXであるくりっく365は、取り扱い通貨ペアが豊富で、さらに主要通貨ペアについてはスプレッドが有利なラージも用意されています。
くりっく365では、複数のマーケットメイカーが提示するレートの中から、最も安い売り価格と最も高い買い気配を抽出して、リアルタイムで提供します。そのため、取引所FXの方が店頭FXに比べて有利なレートになりやすいのですが、その差はごくわずかです。
また、店頭FXのスワップポイントは一般的に買いと売りでマイナスとなっている方の数字が大きくなっています(例えば、買いが40円、売りが-42円など)。これは、その差額分がFX会社の利益となっているためです。
しかし、くりっく365は、スワップポイントから利益を得ていないので、売りと買いのスワップポイントは一致します。
ただし、店頭FXのスワップポイントの設定は各社で異なり、中にはスワップポイントの高い会社もあるため、くりっく365のスワップポイントが、必ずしも店頭FXより有利になるとは限りません。
なお、くりっく365では、証拠金は全額東京金融取引所に預託されます。そのため、万が一日産証券が倒産した場合も、証拠金は原則保全されます。
日産証券のくりっく365の取引通貨ペアは?
くりっく365では、
- 米ドル/円
- ユーロ/円
- 英ポンド/円
- 豪ドル/円
- スイスフラン/円
- 加ドル/円
- NZドル/円
- 南アフリカランド/円
- トルコリラ/円
- ノルウェークローネ/円
- 香港ドル/円
- スウェーデンクローナ/円
- メキシコペソ/円
- ポーランドズロチ/円
- ユーロ/米ドル
- 英ポンド/米ドル
- 英ポンド/スイスフラン
- 米ドル/スイスフラン
- 米ドル/加ドル
- 豪ドル/米ドル
- ユーロ/スイスフラン
- ユーロ/英ポンド
- NZドル/米ドル
- ユーロ/豪ドル
- 英ポンド/豪ドル
の25通貨ペアが取引可能です。
また、くりっく365ラージについては、
- 米ドル/円
- ユーロ/円
- 英ポンド/円
- 豪ドル/円
- ユーロ/米ドル
の5通貨ペアが取引可能となっています
日産証券のくりっく365の取引単位は?
くりっく365の取引通貨単位は、1万通貨または10万通貨となっています。基本的には1万通貨が多いのですが、通貨ペアによっては10万通貨のものもあります。
10万通貨になる通貨ペアは、
- 南アフリカランド/円
- ノルウェークローネ/円
- 香港ドル/円
- スウェーデンクローナ/円
- メキシコペソ/円
です。
また、くりっく365ラージについてはいずれも10万通貨での取引となっています。
日産証券のくりっく365の証拠金は?
日産証券のくりっく365の証拠金は、1枚(1万通貨または10万通貨あたり)あたりの必要証拠金額が決められています。
この必要証拠金額は東京金融取引所が毎週第一取引日に算出し、その証拠金基準額が翌週の取引に適用されるため、週ごとに変わります。
例えば、2018年3月12日~2018年3月16日までの米ドル/日本円の必要証拠金額は42,650円となっていましたが、翌週の2018年3月19日~2018年3月23日の場合は42,520円となっています。
この金額は1枚あたりの金額ですので、例えば10枚取引しようと思ったら、1枚あたりの証拠金額に10倍を掛けた金額が必要証拠金額になります。
また、くりっく365ラージの場合は、2018年3月12日~2018年3月16日までの米ドル/日本円の必要証拠金額は1枚あたり426,410円となっていましたが、翌週の2018年3月19日~2018年3月23日の場合は1枚あたり425,130円となっています。
日産証券のくりっく365のロスカットと追証は?
日産証券のくりっく365は、有効証拠金が「取引所基準額(証拠金基準額)の合計」を下回ると追加証拠金が発生します。
追加証拠金(追証)の差入れ、または全建玉の決済は、追証発生日の翌営業日の3時までとなっています。
もし3時までに本取引口座への入金、または全建玉の決済が確認できない場合には、全建玉がロスカットされます。なお、ロスカットは有効比率が70%を下回った段階で執行されることとなります。
追証、ロスカットについては、くりっく365ラージでも同じ条件で執行されます。
日産証券のくりっく365のスワップは?
日産証券のFXのスワップは、くりっく365のスワップです。そのため、くりっく365を提供している会社は一律同じスワップが付きます。
くりっく365のスワップは、ドル円が48円前後、豪ドル円が30円~35円程度となっています。
店頭FXの会社の中には、もっと高いスワップがつくところもありますが、くりっく365のスワップは、買いポジションの時にもらうスワップと売りポジションの時に支払うスワップが同じであるため、店頭FXに比べて透明性が高いといえるでしょう。
日産証券のくりっく365のスプレッドは?
日産証券ではくりっく365を提供しているので、スプレッドは固定ではありません。
ドル円のスプレッドは、2018年3月9日現在3銭、ユーロ円は3.5銭となっていて、店頭FXに比べるとスプレッドは広いといえます。
店頭FXの会社の場合、スプレッドはドル円で0.2銭、など、銭より小さい厘のスプレッドを提供しているところもあります。そのため、スプレッドを重視するのであれば、店頭FXの会社の中から、スプレッドの狭い会社を選んだ方が良いかもしれません。
日産証券のくりっく365の取引時間は?
くりっく365では、取引可能な時間は通常期間とサマータイム期間で違いがあります。また、対円取引とクロスカレンシー取引でも異なり、さらには曜日によっても違いがあります。
対円取引の場合は通常期間において、月曜日は午前6時10分から7時10分の間は発注だけ受理するプレオープン時間帯となり、午前7時10分から翌朝の午前6時55分までは通常の取引時間となっています。
火曜日から木曜日は、午前7時45分から55分の間の10分間がプレオープンとなっていて、午前7時55分から翌朝の午前6時55分までが通常の取引時間となります。
金曜日のプレオープン時間帯は火曜日から木曜日と同じく午前7時45分から55分までの10分間となっていますが、取引時間は午前7時55分から翌朝の午前6時までとなります。
サマータイム期間は、月曜日は午前6時10分から7時10分の間がプレオープン時間帯となり、午前7時10分から要朝の午前5時55分までは通常の取引時間となっています。
火曜日から木曜日は、午前6時45分から55分の間の10分間がプレオープンとなっていて、午前6時55分から翌朝の午前5時55分までが通常の取引時間となります。
金曜日のプレオープン時間帯は火曜日から木曜日と同じく午前6時45分から55分までの10分間となっていますが、取引時間は午前6時55分から翌朝の午前5時までとなります。
クロスカレンシー取引の場合は、どの場合でも取引終了時刻が30分早くなります。
日産証券のくりっく365の口座開設について
日産証券でくりっく365の口座を開設するためには、ホームページにある「口座開設を申しこむ」から手続きを行います。
住所や氏名などの項目を入力して申し込みを行うと、後日郵送で提出する必要書類についての案内が送られてきますので、マイナンバーカードのコピー、もしくは個人番号通知カードと免許証などの本人確認書類のコピーのどちらかを返信用封筒で郵送します。
書類に問題がなければ、数日後にはログインIDが送られてきますので、口座に入金して取引をスタートすることができます。
日産証券のくりっく365のの取引手数料
日産証券のくりっく365については、取引手数料は無料です。ただし、くりっく365ラージについては、取引手数料がかかります。
くりっく365ラージの手数料は、片道1枚あたり900円+消費税となっています。
日産証券のくりっく365の取引ツール
日産証券のくりっく365には、
の2種類の取引ツールが用意されています。
アクセス クロスウェブは、インストール不要なブラウザ型の取引ツールです。
ブラウザ版であってもチャート機能が高性能で、21種類のテクニカル指標も搭載しています。取引のスピード感も抜群で、直感的に操作できるので初心者でも迷わず使えます。
発注画面からは独立した注文画面を呼び出すことができ、気配値やチヤートなどがコンパクトにまとめられているので注文画面だけである程度の情報を確認でき、すぐに発注することができます。
また、表示内容は画面サイズに自動で合わせてくれるので、タブレットでも同様の取引ツールを利用できます。
さらに、くりっく365だけではなく、くりっく株365や日経225先物、オプション取引なども同一のツールで可能となっています。
アクセス クロススマートフォンアプリ(iPhone/Android)は、アクセス クロスウェブと同様に、くりっく365以外の金融商品も取引できます。
相場表や板画面、チャート、口座情報などは全てリアルタイムで確認でき、気配値をタップするだけで発注できるスピード発注も可能で、数量や注文画面の表示などをあらかじめ設定しておくこともできます。
チャート画面では13種類のテクニカル指標を搭載しており、スマートフォンからもしっかりと確認ができます。また、クイック入金の指示も可能です。
日産証券の入出金について
日産証券では、2種類の入金方法を用意しています。入金後すぐに口座へと反映されるクイック入金と、振込による通常入金です。
クイック入金は、取引画面から指示すればすぐに入金ができ、振込手数料も無料です。ただし、クイック入金を利用するためには、提携金融機関とインターネットバンキングの契約を結んでいなくてはいけません。
クイック入金の提携金融機関は、
- みずほ銀行
- 住信SBIネット銀行
- ジャパンネット銀行
- 楽天銀行
- ゆうちょ銀行
の5金融です。
通常入金は、窓口やATMから振込で行います。振込先口座はみずほ銀行となっています。なお、こちらは所定の振込手数料がかかります。
また、くりっく365以外に、同社の先物オプション口座とくりっく株365口座のどちらかを(あるいは両方)開設していた場合は、くりっく365、先物オプション、くりっく株365の各口座間の資金の振替ができます。
そのため、例えば先物オプション口座の資金をくりっく365口座に振替えて移す、ということも可能です。
出金は、クイック入金や振替と同様、取引画面からできます。出金の際は、予め登録した金融機関の口座に送金することになります。なお、当然ではありますが、この時は出金先口座とFX口座の名義が同じでなければ出金されません。
日産証券では、出金に関しては下記のとおりルールが定められています。
曜日 | 時間 | 振込みに関して |
---|---|---|
火~金曜日 | 6:55(夏時間は5:55) | 当日中に指定の口座に振込 |
6:55(夏時間は5:55)以降 | 翌営業日の振込 | |
土曜日 | 6:00(夏時間は5:00) | 月曜日に指定の口座へ振込 |
日~月曜日 | 火曜日に指定の口座へ振込 |
なお、追加証拠金請求が発生した場合には出金依頼は取消されるので注意が必要です。
また、火~金曜日の6:55~7:55(夏時間は5:55~6:55)土曜日の6:00~7:45頃(夏時間は5:00~6:45頃)の間は、システム処理のため出金依頼を受け付けておりません。
日産証券ではセミナーも実施!
日産証券ではセミナーも実施しています。金・原油といった商品先物などのセミナー以外に、FXのセミナーも不定期ながら開催されています。
近いうちに開催されるものとしては、「株式/FX/CFD 春の投資戦略セミナー 美魔女プロトレーダー直伝!株式デイトレードの極意」というセミナーです。このセミナーは会場で行われます。
また、日産証券では、Webセミナーも開催されています。こちらは毎週月曜日に更新されているWebセミナーで、日産証券の主席アナリストによるマーケット解説が行われます。
Web上で開催されるため、自分のスケジュールに合わせて視聴することができ、非常に便利です。
日産証券のキャンペーンは?
日産証券ではその時々でキャンペーンを開催しています。
現在開催されているものは、「『ルレクチェと巨峰ジュースセット』を10名様にプレゼント」というキャンペーンですが、株や商品先物、株価指数先物・オプションに口座を持っている人が対象のため、くりっく365に口座を持っている人は対象に含まれていません。
いずれくりっく365に口座を持っている人も対象となるキャンペーンが開催されるかもしれないので、気になる場合は時々チェックしてみてください。
まとめ
取引所FXのくりっく365を提供している証券会社はいくつかありますが、くりっく365を扱うには厳しい審査があります。
審査内容は会社の資産や自己資本比率などですが、それをクリアしているということはその基準を満たしているということであり、信頼がおける証券会社と考えられます。日産証券もその基準を満たしているので、倒産リスクなどはまず考えなくても大丈夫でしょう。
くりっく365には、店頭FXにはないいくつかの魅力があります。しかし、反対に店頭FXの方が有利な条件になっている点もあるので、どちらが自分の取引スタイルに合っているのかよく考えて選ぶようにしましょう。
ただし、信頼度という点ではくりっく365の方が上になるので、これからFXを始めるという人で、信頼性を重視する人は、くりっく365を提供する日産証券での口座開設を考えてみてはいかがでしょうか。