カネツFX証券の評判・口コミ!くりっく365や情報提供が豊富なFX会社
- 更新日: 2019/07/23
FXを始める際、意外に悩むのがFX会社選びです。初心者の場合、FX会社ごとのサービス内容の違いが今一つ分からず、どこに口座開設して良いか迷う人も珍しくありません。
FX会社により、提供しているサービス内容には違いがありますので、しっかり吟味した上で選ぶ必要があります。
今回は、
- 「くりっく365に興味がある。」
- 「FXのみならず、株や先物・オプションなど他の金融商品も含めた資産運用をしたい。」
- 「サポート体制が手厚い証券会社で取引したい。」
という人に、カネツFX証券が提供するFXサービスについて紹介します。
カネツFX証券はカネツホールディングスの傘下企業の一つで、FXやCFD、商品先物取引を提供している証券会社です。
現在の形になったのは2005年と比較的新しいものの、前身となる会社は2000年からFX事業を行っていました。カネツFX証券で取り扱っているのは、取引所FXであるくりっく365となっています。
「店頭FXよりも透明性の高いくりっく365を取引したい」という人、また、「FXをやってみて、慣れてきたらCFDや商品先物取引にもチャレンジしてみたい」という人は、カネツFX証券でくりっく365にチャレンジし、慣れてきたら、他の投資商品にも取引の範囲を広げてみてはいかがでしょうか。
この記事の目次
カネツFX証券はどんな会社?
それでは最初に、カネツFX証券がどのような会社なのか紹介します。
カネツFX証券について
カネツFX証券は、カネツホールディングス傘下の証券会社です。現在の会社は2005年設立ですが、前身となる会社は2000年からすでにFX取引を提供しています。
同社で取り扱っているFXサービスは、取引所FXのくりっく365です。
カネツFX証券では、口座を開設している人の約半数が対面取引を行っているので、顧客サポートを重視しています。また、対面営業では、顧客から相場に関する質問を頻繁に受けることがあるので、カネツFX証券では社員教育にも力を入れています。
また、カネツFX証券は、女性顧客が多いという点も特徴として挙げられます。情報ツールにも力を入れるなど、息の長い投資ができるようなサービスを提供している会社です。
カネツFX証券のFXサービスとは
カネツFX証券のFXサービスは具体的にどのようなものなのでしょうか?
ここからは、カネツFX証券で提供しているサービスや取引システムについて、紹介していきます。
カネツFX証券ではくりっく365を提供
カネツFX証券で提供しているFXサービスは、取引所FXのくりっく365です。
カネツFX証券のくりっく365の取引通貨ペアは?
カネツFX証券のくりっく365では、
- 米ドル/円
- ユーロ/円
- 英ポンド/円
- 豪ドル/円
- スイスフラン/円
- 加ドル/円
- NZドル/円
- 南アフリカランド/円
- トルコリラ/円
- ノルウェークローネ/円
- 香港ドル/円
- スウェーデンクローナ/円
- メキシコペソ/円
- ポーランドズロチ/円
- ユーロ/米ドル
- 英ポンド/米ドル
- 英ポンド/スイスフラン
- 米ドル/スイスフラン
- 米ドル/加ドル
- 豪ドル/米ドル
- ユーロ/スイスフラン
- ユーロ/英ポンド
- NZドル/米ドル
- ユーロ/豪ドル
- 英ポンド/豪ドル
の25通貨ペアを取り扱っています。
カネツFX証券のくりっく365の取引単位は?
くりっく365の取引通貨単位は、1万通貨または10万通貨となっています。基本的には1万通貨での取引となる通貨ペアが多いのですが、中には10万通貨となっているものもあります。
10万通貨になる通貨ペアは、
- 南アフリカランド/円
- ノルウェークローネ/円
- 香港ドル/円
- スウェーデンクローナ/円
- メキシコペソ/円
の5通貨ペアです。
カネツFX証券のくりっく365の証拠金は?
カネツFX証券のくりっく365の証拠金は定額方式で、取引所が算出して公表している為替証拠金基準額を基に、別に定めています。
カネツFX証券では、必要証拠金の最低額は30,000円としています。
また、カネツFX証券では、必要証拠金を10,000円単位で設定していて、取引所基準額がカネツFX証券の必要証拠金を超過した場合は証拠金を引き上げる形をとっています。
囲峰、取引所基準額に13,000円を加算した額がカネツFX証券の必要証拠金以下の場合には引き下げる、という形をとっていて、毎週証拠金額の見直しを行っています。
なお、最新の必要証拠金は、カネツFX証券のHPに掲載されています。
例えばドル円の場合、2018年4月13日現在の必要証拠金額は50,000円となっています。
くりっく365を提供している他のFX会社の場合は、東京金融取引所が定める証拠金基準額と同額にしているところもあります。その場合、個人は「レバレッジ25倍上限付きHV方式」にしているところが多いようです。
なお、2018年4月09日~2018年4月13日の米ドル/円の証拠金額は1枚あたり42,430円となっていて、翌週の2018年4月16日~2018年4月20日は、42,690円となっています。
このことから分かるように、カネツFX証券のくりっく365は、東京金融取引所の定める証拠金基準額よりも証拠金額が大きいことが特徴です。
カネツFX証券のくりっく365のプレアラート、アラート、ロスカットと追証は?
カネツFX証券のくりっく365は、有効比率(有効証拠金額÷必要証拠金額×100で算出)が100%となった時にアラートがメールで送られてきます。ちなみに、アラートの初期値は100%となっていますが、任意でパーセンテージを変えることができます。
さらに、証拠金維持率が50%を割り込むとロスカットが執行されます。
カネツFX証券の不足金制度について
カネツFX証券のくりっく365では、1日の取引終了時に有効証拠金額が必要証拠金額を下回っている場合に不足金を入金する必要がある、不足金制度を採用しています。
不足金が発生した場合は建玉を維持できなくなるため、不足金確定当日の午後3時までに入金が確認できない場合、午後5時にすべての建玉が決済されてしまいます。
なお、不足金を解消するために必要な金額は、前日証拠金不足額+手数料未収金額となります。また、不足金の入金が確認できるまでは新規建玉が制限されます。
カネツFX証券のくりっく365のスワップは?
カネツFX証券のスワップは、くりっく365のスワップがそのまま適用されます。そのため、くりっく365を提供している会社は一律で同じスワップが付いています。
くりっく365のスワップは、ドル円が2018年4月13日で61円、豪ドル円が47円となっています。なお、スワップ額は変動します(もちろん、時にはスワップ額が変わらないこともあります)。
店頭FXの会社の中には、もっと高いスワップがつくところもありますが、くりっく365のスワップは、付与されるスワップと支払いスワップが同額となっているので、透明性が高いと言えます。
カネツFX証券のくりっく365のスプレッドは?
カネツFX証券はくりっく365を提供しているので、スプレッドは固定ではありません。
くりっく365の場合、ドル円のスプレッドは2018年4月13日現在3銭、ユーロ円のスプレッドは3.5銭~4銭となっています。なお、このスプレッドは相場の状況に応じて変動します。
店頭FXの会社の場合、スプレッドはドル円で0.2銭、など、銭より小さい厘のスプレッドを提供しているところもあります。
このことから考えると、店頭FXと比較してくりっく365のスプレッドは広いといえます。
そのため、スプレッドを重視するのであれば、店頭FXの会社の中からスプレッドの狭い会社を選んだ方が使い勝手が良いかもしれません。
カネツFX証券のくりっく365の取引時間は?
カネツFX証券のくりっく365で取引可能な時間は、通常期間とサマータイム期間で違いがあり、対円取引とクロスカレンシー取引でも異なり、また曜日によっても違いがあります。
対円取引の場合は通常期間において、月曜日は午前6時10分から7時10分の間は発注だけ受理するプレオープン時間帯となり、午前7時10分から翌朝の午前6時55分までは通常の取引時間となっています。
火曜日から木曜日は、午前7時45分から55分の間の10分間がプレオープンとなっていて、午前7時55分から翌朝の午前6時55分までが通常の取引時間となります。
金曜日のプレオープン時間帯は火曜日から木曜日と同じく午前7時45分から55分までの10分間となっていますが、取引時間は午前7時55分から翌朝の午前6時までとなります。
サマータイム期間は、月曜日は午前6時10分から7時10分の間がプレオープン時間帯となり、午前7時10分から要朝の午前5時55分までは通常の取引時間となっています。
火曜日から木曜日は、午前6時45分から55分の間の10分間がプレオープンとなっていて、午前6時55分から翌朝の午前5時55分までが通常の取引時間となります。
金曜日のプレオープン時間帯は火曜日から木曜日と同じく午前6時45分から55分までの10分間となっていますが、取引時間は午前6時55分から翌朝の午前5時までとなります。
店頭FXとは異なり、クロスカレンシー取引の場合はどの場合でも取引終了時刻が30分早くなります。
カネツFX証券のくりっく365の取引手数料
カネツFX証券のクリック365では、取引手数料がインターネットコースで片道216円かかります。つまり、往復だと432円かかることになります。
そして、総合コースの場合、手数料は片道1,080円となっているので、往復2,160円かかることになります。
このことから、デイトレやスキャルピングなど、取引回数が多い取引の場合、カネツFX証券は手数料が高いため向いていないことが分かります。
くりっく365では、1ロット1万通貨単位かあるいは10万通貨単位の取引となりますが、1万通貨単位の場合は10銭の値動きで1,000円の損益となります。
手数料のことを考えると、カネツFX証券の総合コースでは、自分の持ったポジションに対し、1万通貨で21.6銭を超える有利方向の値動きがないと利益が出ないことが分かります。
また、くりっく365はスプレッドがドル円で3銭(スプレッドは固定ではなく、変動するため、これ以上に広がる場合も狭まる場合もある)と広めになっています。
そのため、スプレッド分の値動きも考慮すると、総合コースの場合、実際に利益が出るのはドル円で(スプレッド3銭の場合)24.6銭超、自分の持っているポジションに有利な方向に値動きした場合ということになってしまいます。
このことを考慮すると、カネツFX証券の総合コースは、売買回数の少ない中長期トレード向けであることが分かります。
カネツFX証券のくりっく365の取引ツール
カネツFX証券では2種類の情報ツールを提供していて、総合コースとインターネットコースのどちらでも利用することができます。
カネツFX証券が提供している2種類の情報ツールは、
です。
e-profitFX
e-profitFXは㈱みんかぶが提供するリアルタイム情報ツールで、Win-Stationはテクニカルに特化した相場分析ツールです。
e-profitFXには、Web版、ダウンロード版、モバイル版の3種類があります。
Web版はアプリケーションのインストールが不要で、WEBブラウザからログインできます。
フィボナッチリトレースメントや利益確定ラインの表示等、テクニカル分析に優れているのが特徴です。
ダウンロード版の場合は、チャートの風数表示や画面レイアウトの保存などもできます。
モバイル版は携帯電話での操作が可能です。
なお、e-profitFXでは、口座設定後1か月間入金がない場合や、預かり残高が3ヶ月連続で20万円を割り込み、かつ、その期間中に取引がない場合は利用停止となってしまいます。
Win-Station
一方、Win-Stationはテクニカル運用専用システムで、テクニカル指標を80種類以上搭載しています。チャートの形式も細かく設定することができ、設定によっては3秒足なども可能です。
豊富なトレンドラインにはお知らせ機能もあり、アラートでエントリーポイントも知らせてくれます。
Win-Stationの利用には条件があり、申込時に証拠金預託額が100万円以上なければ利用できません。また、利用開始から翌々月末までの間に100枚以上の取引がない場合、それ以降は毎月50枚以上の取引がない場合は提供が解除されます。
実際の取引については、HP上にある「PC用取引ログイン」もしくは「スマートフォン用取引ログイン」からログインして、取引を行います。
カネツFX証券では2つのコースを用意している
カネツFX証券では、
- インターネットコース
- 総合コース
という2つのコースを用意しています。
インターネットコースは、顧客自身がインターネットによるFX取引をする一般的なFX取引のコースです。それに対して総合コースは、顧客自身がインターネットを通じた取引をするのと同時に、電話による注文代行も可能なコースとなっています。
また、総合コースでは、電話注文を受けるだけでなく相場情報を含めた運用アドバイスも行っています。
取引ごとの報告書については、インターネットコースが取引画面からダウンロードするのに対し、総合コースは郵送で送られてきます。
総合コースの電話受付時間は、標準時間は月曜日が6時45分~23時まで、火曜日から金曜日が、7時45分~23時までとなっています。
また、米国ニューヨーク州サマータイム適用期間は、月曜日から金曜日まで受付時間が6時45分~23時となっています。
なお、インターネットコースも総合コースも、口座設定費用や口座維持費用、報告書作成費用はかかりません。
カネツFX証券の口座開設について
カネツFX証券では、HPからインターネット口座開設が可能となっています。
ただし、70歳以上の個人と法人口座を希望する場合は、インターネットからの口座開設はできないので注意が必要です。その場合は資料請求申込をカネツFX証券HPから行って、郵送で口座開設手続きをする必要があります。
カネツFX証券の入出金について
カネツFX証券ではクイック入金のような即時入金サービスは用意していないため、入金はATMや銀行窓口から行う通常の振込入金のみとなっています。
また、入金にあたり所定の振込手数料がかかり、振込時間によっては翌営業日扱いになることもあります。
さらに、入金後はカネツFX証券で入金が確認できてからFX口座に反映されるので、口座反映までにある程度時間がかかることに注意が必要となります。
なお、カネツFX証券では入金限度額の設定がされています。あらかじめ実質入金額の上限を顧客に申告してもらい、申告した金額以上の入金があった場合は新規のポジションが持てなくなるようになっているので、注意が必要です。
一方、出金に関しては、取引画面から出金指示ができます。ただし、取引時間内に指示を出さなくてはなりません。取引日以外に出金指示を出すと翌取引日の受付となってしまうので、翌々取引日以降の銀行営業日に出金されます。
カネツFX証券では「yukikoVチャート」を提供
カネツFX証券では、カリスマ主婦トレーダーの池辺雪子氏が作った「yukikoVチャート」を提供しています。
このチャートはトレンドが見やすく、相場判別も簡単にできるのが特徴で、実際にFXで8億円もの利益を出した人が考案したという実績もあります。
設定は非常に簡単で、操作に困った場合などは電話でサポートしてもらうこともできます。
カネツFX証券ではセミナーも実施!
カネツFX証券ではセミナーも開催しています。開催しているセミナーの内容はFXだけではなく、CFDのセミナーも開催しています。なお、開催場所は熊本、神戸、東京、大阪となっています。
なお、カネツFX証券では、自社のセミナーだけではなく、カネツ商事や大起産業、セントラル商事によるセミナーもHPで紹介しています。
例えば、カネツFX証券では、4月27日に熊本で「藤田茂の相場を斬る」というセミナーを開催予定です。このセミナーでは、元為替ディーラーである藤田茂氏が講師となり、チャートの見方から相場動向の予想まで解説します。
セミナーへの参加は無料ですが、定員が20名の予約制となっていて、定員をオーバーした場合は抽選となっています。
カネツFX証券ではマーケット情報も豊富に提供
カネツFX証券ではマーケット情報も配信しています。毎週発行されるウィークリーレポートでは、くりっく365における主要5通貨の今週の相場見通しや、経済指標の発表スケジュールなどが掲載されています。
また、ホームページ上には、毎日朝と夕方に為替市況コメントも掲載されています。
カネツFX証券では顧客限定情報を提供
カネツFXでは、月間相場情報誌「FX NEWS PRESS」を発行しています。テクニカル分析を中心に、毎月の相場見通しや予想レンジも掲載されています。
さらに、その月の経済発表スケジュールや前月の相場検証、ピックアップ注目材料なども掲載しているなど、充実した内容になっています。
カネツFX証券ではメールマガジンを配信
カネツFX証券ではメールマガジンも配信しています。メールマガジンには、セミナー情報や経済指標の発表予定時刻などのスケジュールが掲載されています。
また、デイトレード向けのテクニカル指標であるピボット分析も掲載されています。
まとめ
カネツFX証券が提供するFXサービスはくりっく365です。くりっく365は、取引所によっておおよそのところが決められているので、他のくりっく365を提供する証券会社と大きな違いはありません。
しかし、カネツFX証券はセミナーや情報の配信に力を入れているため、初心者でも十分な情報を得てFX取引にのぞむことができます。
また、顧客サポートの手厚さには定評があるので、わからないことなどがあった場合はスタッフに相談してみるのもいいでしょう。
比較的取引手数料が高いので、デイトレードなどには向いていませんが、中長期のトレードを想定しているのであればカネツFX証券に口座を開設してみてはいかがでしょうか。