ジャパンネット銀行のメリット・デメリットとは?選ばれている理由を徹底解説
- 更新日: 2019/07/23
FXを始めようと決めてみたはいいものの、どのFX会社で口座を開設するか悩んでいませんか?たくさんあるFX会社の中から、何を基準に選べば良いのかわからないですよね。
数あるFX会社の中に、ジャパンネット銀行があります。
- 銀行が提供するFXサービスに興味がある。
- ジャパンネット銀行に口座がある。
という人に、今回はジャパンネット銀行が提供するFXサービスについて紹介します。
ジャパンネット銀行と言えば、インターネットオークションやネットショッピングの決済時に利用したり、名前を見たことがある、という人が多いのではないでしょうか?同行に対するイメージは「インターネットバンク」なのではないかと思います。
しかし、ジャパンネット銀行ではFX取引も提供しているのです。FXと言えば、FX専業会社や証券会社、商品会社などでサービスを提供しているイメージの人も多いのではないかと思いますが、少数ではありますが、銀行の中にもFXサービスを提供しているところがあります。
その中の一つがジャパンネット銀行です。
今回は、銀行が提供するFXサービスがどのようなものなのか気になる、という人や、ジャパンネット銀行に口座を持っているので、同行のFXサービスでの取引を検討してみたい、という人に、ジャパンネット銀行が提供しているFXサービスについて紹介します。
この記事の目次
- ジャパンネット銀行はどんな銀行?
- ジャパンネット銀行について
- ジャパンネット銀行のFX取引システム
- ジャパンネット銀行のFXサービス
- ジャパンネット銀行のJNB-FX PLUSとは
- JNB-FX PLUSの取引通貨ペアは?
- JNB-FX PLUSの最低取引単位は?
- JNB-FX PLUSのロスカットとアラートは?
- JNB-FX PLUSのスワップは?
- JNB-FX PLUSのスプレッドは?
- JNB-FX PLUSの口座開設
- JNB-FX PLUSの月曜日オープン時の約定ルール
- JNB-FX PLUSの取引ツールは?
- JNB-FX PLUSの取引支援ツール「テクニカるナビ」
- JNB-FX PLUSの取引支援ツールは他にもある。
- JNB-FX PLUSでは、様々な注文方法を用意
- JNB-FX PLUSでは、初心者向けコンテンツなども用意
- まとめ
ジャパンネット銀行はどんな銀行?
ジャパンネット銀行について、皆さんはどのくらい知っているでしょうか?名前だけ聞いたことがある人もいれば、実際に利用したことがある人もいると思います。
ですが、会社の詳しい情報を知らずに、利用している人も多いでしょう。
まずは、ジャパンネット銀行がどういう会社なのかについて、紹介していきます。
ジャパンネット銀行について
ジャパンネット銀行は、三井住友銀行をはじめ、富士通、日本生命、三井物産等、日本の大手企業の出資を受けて2000年10月に誕生しました。日本初のインターネット専業銀行であり、今では複数ある日本のインターネットバンクの先駆けです。
2014年には主要株主にヤフー株式会社が加わった後、2018年2月にはヤフー株式会社の連結子会社になりました。
インターネット専業銀行であるため、ネットオークションやネットショッピング等での決済、証券会社、FX会社、商品先物取引会社等の口座への入出金等、決済業務に特化しています。
そんなジャパンネット銀行では、銀行業務だけでなく、FX、投資信託等のサービスも提供しています。
ジャパンネット銀行のFX取引システム
では、実際のところ、ジャパンネット銀行ではどのようサービスを提供しているのでしょうか。
ここでは、ジャパンネット銀行で提供しているサービスや取引システムを紹介します。
ジャパンネット銀行のFXサービス
ジャパンネット銀行のFXサービスは、取引手数料はもちろん、FXと普通預金口座の振替費用も0円と、FX初心者でも始めやすい環境が整っています。
また、取引も5000円程度から始めることができるので、「最初のうちはできるだけ少額から始めたい」という場合や、「慣れるまで、少額で取引してトレードスキルを高めたい」という人にとってもぴったりです。
さらに、最新ニュースやレポートなども無料で提供しているなど、安心して取引できるようサポート体制が充実しています。
ジャパンネット銀行のJNB-FX PLUSとは
ジャパンネット銀行のJNB-FX PLUSは、ジャパンネット銀行に普通預金口座を持っていることがFX口座開設の前提となります。また、年齢についても、20歳以上80歳未満という制限があります。
JNB-FX PLUSには、初級タイプと一般タイプの2種類があり、それぞれのFX口座を同時に利用することができます。
初級タイプとは、レバレッジ1倍取引専用のFX口座のことです。FXは、レバレッジを利用し、少額の資金で大きな金額の取引ができるのが特徴ですが、資金以上の取引が可能であるため、場合によっては大きな損失を被ることもあります。
初級タイプの場合、かけられるレバレッジが低いため、資金を大きく超えた金額の投資を抑制することができ、リスクを抑えて運用できることができます。そのような意味で、初級タイプは、現物取引に近い形での取引スタイルになります。
また、外貨預金のような感覚で取引したい場合にも向いています(ただし、JNB-FX PLUSはFXなので、外貨預金とは違い、ロスカットがあります)。
なぜなら、高金利通貨ペアの取引ができるため、通常の外貨預金で受け取る金利と、受け取るスワップポイントとを比べた場合、受け取る金額がスワップポイントの方が高くなるからです。
さらに初級タイプは、為替相場の急な変動の際にも、一般タイプよりレバレッジリスクを抑えた運用が可能になります。初心者は、初級タイプから運用を始めてみると良いでしょう。
一方、一般タイプは、初級タイプよりも少額の資金で取引することができ、その分、かけられるレバレッジも高くなります。資金効率を重視する人や、FXにある程度慣れている人は、最初から一般タイプを選んでも良いのではないでしょうか。
なお、一般タイプと初級タイプで取引数量の上限が異なります。一般タイプは、1回の取引の上限が200万通貨となっており、一人あたりの建玉上限は注文中のものも含めて500万通貨までとなっています。
それに対し、初級タイプは、1回の取引の上限が50万通貨となっており、一人あたりの建玉上限も注文中のものも含めて50万通貨までとなっています。一般タイプと初級タイプで上限に大きな差があるので、利用する際はしっかり把握しておきましょう。
JNB-FX PLUSの取引通貨ペアは?
JNB-FX PLUSで用いることができる取引通貨ペアは、
- 米ドル/日本円
- ユーロ/日本円
- ユーロ/米ドル
- 豪ドル/日本円
- 英ポンド/日本円
- NZドル/日本円
- カナダドル/日本円
- スイスフラン/日本円
- 香港ドル/日本円
- 英ポンド/米ドル
- 米ドル/スイスフラン
- 南アフリカランド/日本円
- ノルウェークローネ/日本円
- シンガポールドル/日本円
- 豪ドル/米ドル
- NZドル/米ドル
の16通貨ペアです。
他のFX会社と比べて特に多い方ではありませんが、ノルウェークローネがあることが比較的珍しいのではないでしょうか。また、クロス円の通貨ペアが多いため、初心者にとってもトレードしやすいと言えます。
ジャパンネット銀行で取り扱いのある通貨の特徴がホームページに紹介されていますので、FX初心者にとっても分かりやすいと言えます。
JNB-FX PLUSの最低取引単位は?
JNB-FX PLUSの最低取引単位は、1,000通貨単位と少額での取引が可能です。そのため、慣れるまでは少額で取引して損失を抑え、トレードに慣れてからは取引数量を大きくして取引する、ということも可能です。
また、FXの経験はあっても、損してばかり…という人は、1000通貨から取引し、取引スキル向上のために練習することもできます。
JNB-FX PLUSのロスカットとアラートは?
JNB-FX PLUSでは、建玉の約定金額の4%に該当する証拠金が必要となります。
つまり、ドル円を取引する場合、1ドル100円の時に1,000通貨分の取引をする時に必要な金額は100×1,000=100,000円となりますが、この4%に該当する4,000円を超える金額が証拠金として必要になる、ということです。
もしも相場が変動し、証拠金額が4%を下回ると、ロスカットが執行されます。また、評価証拠金維持率がアラート基準値に達した時にメールで配信されるアラート通知も用意されています。
アラート通知は1日1回配信され、評価証拠金維持率が5%になると配信されます。この通知が届いた場合は、早めに証拠金を入金しましょう。「そうなるよりももっと早い段階で、自分のポジションの評価証拠金維持率を知りたい」という人もいるでしょう。
その場合、設定された評価証拠金維持率に達した時に証拠金状態を通知する「ガイドライン設定」という機能もあります。
ガイドライン設定は、
- 6%
- 8%
- 10%
- 20%
- 30%
- 50%
- 80%
- 100%
の中から選ぶことができるので、「ロスカットが執行される前に自分で損切りしたい」「早めの損切りで、資金を大きく減らさないようにしたい」という場合に便利です。
JNB-FX PLUSのスワップは?
JNB-FX PLUSではスワップカレンダーをホームページで掲載していません。しかし、スワップはあまり高い方ではない模様です。もしも、スワップ狙いで取引したい場合は、スワップが高い他のFX会社を使った方がお得でしょう。
JNB-FX PLUSのスプレッドは?
JNB-FX PLUSは、小数点以下3桁表示です。
例えばドル円であれば、銭より下の厘の値まで表示されます。また、JNB-FX PLUSはスプレッドは固定ではない模様です。例えばドル円は3.2銭だったり、3.1銭だったり.3.0銭だったりと、その時々で変動します。
他のFX会社の中にはといった狭いスプレッドの会社もあることを考えると、JNB-FX PLUSのスプレッドは広い方であると言えます。
JNB-FX PLUSの口座開設
すでに書いたとおり、ジャパンネット銀行のFX(JNB-FX PLUS)でFX取引するには、まずはジャパンネット銀行で、普通預金口座を開設しなくてはなりません。
つまり、普通の銀行口座を開設した後、FX口座が開設できるということです。
同行は、FX以外にも投資信託や外貨預金といったサービスも行っていますが、いずれも、まずはジャパンネット銀行の普通預金口座を開設してからでないと、それぞれの金融商品の口座を開設できないことに注意が必要です。
JNB-FX PLUSの月曜日オープン時の約定ルール
FXでは、月曜日のオープン時に、前週のクローズ時のレートから乖離したレートで取引がスタートすることも珍しくありません。
月曜のオープン時点で有効となっている指値注文、逆指値注文があり、かつ、その時に約定条件を満たしていると、取引開始後最初の提示レート つまり、オープンレートで約定します。
そのため、その時の為替相場の状況次第では、指定した価格やトリガー価格よりも、有利な価格で約定されるケースもあれば、不利な価格で約定するケースもあります。
これは、指値注文と逆指値注文を組み合わせた注文方法である IFD 注文、OCO注文、IFDOCO注文でも同様です。なお、月曜日ではないクリスマスや年始の翌取引日等でも、このルールが適用されることがあります。
JNB-FX PLUSの取引ツールは?
JNB-FX PLUSでは、パソコンやスマートフォン、携帯電話で取引できます。パソコンでの取引はWeb版、アプリ版(パソコン取引インストール型)の2種類があります。それにスマートフォン版と携帯電話版を加え、合計4種類の取引ツールがあります。
Web版(パソコン取引)は、専用のソフトなどをインストールすることなく、普段使っているブラウザから取引することができます。表示も分かりやすく、初心者でも簡単に操作することができます。
また、トレードの指針となるニュースやレポートの情報も充実しています。
アプリ版(パソコン取引インストール型)は、FX上級者向けの高機能な取引ツールです。ドラッグ&ドロップやワンクリックで注文ができるため、スピード感のある取引ができます。
また、トレードに欠かせないテクニカル指標によるチャート分析についても、カスタマイズ性が高いため、自分に合った形にカスタマイズできます。
スマートフォン版もパソコンのWeb版同様インストール不要で、パソコンとほぼ同様の取引ができることが特徴です。また、メニュー配置も工夫されていて、初心者でも分かりやすいよう、建玉やレートの一覧が見やすくなっています。
チャートを使ったテクニカル分析もできるため、スマートフォンの画面でもトレードしやすいよう配慮されています。なお、iphone、android共に利用できます。
携帯電話版は、シンプルな取引画面になっており、直感的に操作できます。外出先や移動先でのレートチェックや取引にも便利です。
JNB-FX PLUSの取引支援ツール「テクニカるナビ」
「テクニカるナビ」は、高度なテクニカル分析を自動で行い、分かりやすく表示する外貨取引支援ツールです。
テクニカル分析はFXを取引する上で欠かせないものの一つですが、「どのように使えば良いか分からない」「色々な種類があって混乱してしまう」など、初心者にとっては少々ハードルが高く、使いこなせるようになるのに時間がかかるのが難点です。
「テクニカるナビ」は、FX初心者でも、簡単な操作でテクニカル分析の結果を確認することができます。
「テクニカるナビ」には、スマートフォンアプリ版とパソコン版の2つがあり、ジャパンネット銀行の口座を持っていない人でも無料で利用することができます。
パソコン版では、シグナルパネルとテクニカルチャート、形状予測チャートとランキングを同時に表示することができます。スマートフォンアプリ版では、形状予測チャートやテクニカルパネル、各国の経済指標を確認することができ、米雇用統計などの指標発表のチェックに活用するトレーダーも多くいます。
JNB-FX PLUSの取引支援ツールは他にもある。
JNB-FX PLUSの取引支援ツールは他にもあります。
例えば、速報メールは株式会社DZHフィナンシャルリサーチが提供するメール配信サービスです。登録したメールアドレスに、為替速報や経済指標、要人発言などを配信します。
欲しい情報だけを選択し、配信時間も設定できるため、自分の取引スタイルや通貨ペア等を考慮し、ニーズに合わせた情報収集ができるのが特徴です。
なお、速報メールはJNB-FX PLUSの口座を持っている人であれば無料で利用できます。
また、JNB-FX PLUSでは、市況ニュースやレポートも用意しています。
外国為替に関する情報はもちろんのこと、株式、金利などの金融情報、為替相場動向と相場配信時点における相場動向トピックスなど、投資の際に参考となるマーケット情報やニュースが豊富で、経済指標などのニュースに加え、ニュースに対する外国為替、株式・商品相場の反応をタイムリーに伝えてくれます。
さらに、レポート配信では、情報ソースが少ないオセアニア通貨専門のレポートもあります。
JNB-FX PLUSでは、様々な注文方法を用意
JNB-FX PLUSでは、基本編から応用編まで、様々な注文方法を用意しています。
ストリーミング注文や成行注文、指値注文に逆指値注文といった基本の注文方法はもちろんのこと、IFD注文、OCO注文、IFDOCO注文といった複合注文も用意しています。
また、JNB-FX PLUSでは、「連続IFDOCO注文」という注文方法もあります。これは、IFDOCO注文を最大9つ同時に発注できる注文方法で、前の注文が約定すると、次の注文が自動発注される仕組みになっています。
条件を満たすと、設定に従い注文が自動発注されるので、相場の動きを都度確認して注文し直す手間が省けます。これをうまく活用することで、収益のチャンスを増やせます。
JNB-FX PLUSでは、初心者向けコンテンツなども用意
JNB-FX PLUSでは、初心者向けのセミナーなどは特に開催しておらず、動画による解説なども特に行っていません。
しかし、例えば、ローソク足の見方や、代表的なテクニカル分析についての説明が初心者でもわかるよう、丁寧に解説された初心者向けの説明や、FXに関係する経済ニュース等の解説をホームページに詳しく掲載しています。
FXを始める上で知っておきたい情報を掲載しているため、初心者にとって、FXの導入部分という面では分かりやすく使いやすいと言えるでしょう。
まとめ
ジャパンネット銀行のFXサービスの最大の特徴は、「初心者でも分かりやすく、始めやすい環境が整っている」ことです。
FX取引は、最初のうちは誰でも戸惑う場面があります。そのポイントとなる部分を、ジャパンネット銀行ではしっかり押さえ、初心者がつまずきそうな点を丁寧に解説しています。
また、取引を開始した後も、取引に関わるニュースをメール配信してくれるなど、一人ではなかなか管理しきれないところまでサポートしてくれます。
FX取引の手順や売買のタイミング、注文方法など、自分の投資スタイルがまだ定まっていない人は、ジャパンネット銀行で色々な方法を試してみてはいかがでしょうか。