FXの逆張りとは?使い方とテクニカル指標・3つの問題点

  • 更新日: 2019/07/25

あなたは、FXを取引する際、どのような方法でトレードし、利益獲得を狙いますか?

この質問に対し、「上昇相場の時には買いポジションを建て、下降相場の時には売りポジションを建てて、利益を狙う」と回答する人が多いのではないかと思います。

トレンドに乗った取引をして利益を狙うのが投資の基本ですが、より大きな利益を狙おうと思うなら、上昇や下降トレンドが始まる直前にポジションを建てる必要があります。

これを逆張り投資といいます。

なお、一般的には「投資」を省き、「逆張り」と呼ばれることが多いようです。

逆張りはうまくいけば大きな利益を得ることができます。実際に、海外のヘッジファンドの中にはこの逆張りを使って巨額の利益を得ているものもあります。そのため、より大きな利益を狙いたいトレーダーにとって、逆張り投資は非常に魅力的な方法であるといえます。

今回は、

  • 逆張り投資の基本を知りたい。
  • 逆張り投資はどんな時に行うのか知りたい。
  • 逆張り投資には問題はないの?

という人に、逆張り投資がどんなものか、といった基本をはじめ、トレードのタイミングや逆張りに向いたテクニカル指標を紹介します。

チャートの見方や分析法については下記サイトにてご紹介していますのでご参考ください。

逆張りとは何か

投資手法には様々なものがありますが、大きく分けて、逆張りと順張りの2つがあります。今回は、トレンド転換を狙った投資方法である逆張りについて紹介します。

逆張りとはどんな手法?

逆張りのイメージを模式図で表現

逆張りとは、例えば上昇相場の時に売りの新規注文を出し、下降相場の時に買いの新規注文を出す投資手法のことを指します。それに対し、相場の流れに沿って売買する方法を順張りといい、上昇相場の時に買いの新規注文を出し、下降相場の時に売りの新規注文を出します。

逆張りは、相場の動きと反対方向の売買をしているため、一見すると損失が発生するように思えます。しかし、逆張りは相場の転換点を狙って取引する手法のため、読み通りに相場が動けば、大きな利益が得られるのです。

つまり、上昇相場の時に天井を狙って売り注文を出し、自分が売り建てしたタイミングで下降相場に転じれば、天井を取れたことになります。また、下降相場の時に底を狙って買い注文を出し、自分が買い建てしたタイミングで上昇相場に転じれば、底が取れたことになります。つまり逆張りは、その相場で考えうる最大限の利益を得られる可能性が高いということになります。

もちろん、そのためには、天井を取った場合には決済で底を取り、底を取った場合には決済で天井を取らなくてはなりませんが、それでも、トレンドの途中で新規注文を出すよりも、ずっと大きな利益を取ることができます。

それに対し、順張りは、天井や底で新規注文を出すのではなく、トレンドが確認できてから新規注文を出すため、逆張りよりも利益が薄くなってしまいます。

このように、逆張りは順張りに比べて大きな利益が得られる可能性があることから、日本では、個人投資家に人気が高い投資手法となっています。

逆張り好きな日本人

先ほど書いたように、日本の個人投資家には逆張りが好きな人が多い、という特徴があります。一方、機関投資家や外国人投資家は、順張りを好む傾向があります。この傾向は、FXでも株でも顕著です。

日本の個人投資家が逆張りを好む理由として、値ごろ感を重視する傾向にあることが一つの原因ではないかと言われています。また、ファンダメンタルズを好まず、テクニカルを好む傾向にあることや、もともと農耕民族である日本人の国民性として、市場からかけ離れたものを好まず、いずれは平均値に戻るのではないか…と考える傾向にあることが、日本人個人投資家の逆張り好きの原因になっているのではないか、という説もあります。

FXの場合、逆張り好きな日本の個人投資家の動きは、海外の機関投資家から警戒されています。なぜなら、日本が祝日の場合、日本の個人投資家の動向がFX相場に大きな影響を与えることがあるからです。

世界のFXにおける日本の個人投資家の比率は2014年時点で57%を占めるまでになっています。そのため、逆張り好きな日本の個人投資家の動向は、為替相場に影響を与えるとして世界のFX市場で警戒されており、動きの少ないレンジ相場を形成する要因の一つになっています。

どんなタイミングに逆張りするべきか

逆張りはうまくいけば大きな利益が得られる可能性がありますが、ふさわしくないタイミングで行うと、かえって損失を増やしてしまいます。ここでは、どんな相場が逆張りに合うのか紹介します。

レンジ相場

レンジ相場のイメージを表現

逆張り投資はレンジ相場に向いています。レンジ相場は、ある値幅を行き来する方向感のない相場のため、レンジの上限と下限が見極められれば逆張りしやすいのです。

例えば、レンジの下限付近で新規買い注文を出し、レンジの上限付近で決済の売り注文を出すとします。そのまま、今度は新規売り注文を出し、レンジの下限付近で決済の買い注文を出すのです。このようにして、レンジ相場では逆張りのトレードをします。

レンジ相場は上限と下限が見極めやすく、トレンドが発生している時よりも短いスパンで上下を行き来するため、トレードのチャンスが比較的多いのが特徴です。日本の個人投資家は、レンジ相場に逆張りトレードを行う傾向があります。

時間帯のクセを選ぶ

東京、ロンドン、NYのそれぞれの市場の特徴を表す図

FXには、東京ロンドンNYの3つの市場があり、それぞれの時間には特徴があります。東京時間は、ロンドンやNYとは地理的な距離が遠く、時差もあるため、この2つに比べると市場参加者は少ない傾向にあります。また、ロンドンやNYは、相場が開く時間が一部重なっていることもあって、市場参加者が多く、大きな値動きが生まれやすいのが特徴です。

東京時間は輸出企業などの参加者が多く、比較的レンジになりやすいと言われていますので、逆張り投資に向いている時間帯であると言えます。一方、ロンドンやNYは、取引参加者が順張りで動く傾向にあるため、強いトレンドが出やすく、逆張りするのに適したタイミングがなかなかないかもしれません。

ただ、ロンドンに関しては、開始とともに、東京時間で作った流れを打ち消す動きになりやすい傾向にあります。例えば、東京時間で上昇トレンドだった場合、ロンドン時間開始後、しばらくは下降トレンドになる傾向があるのです。

東京時間で上昇したということは、損切注文が下に入っていることになり、東京時間で下降したということは、損切注文が上に入っていることになります。ロンドン時間の開始直後からしばらくは、東京時間で入れた損切注文を発動させて、さらに大きな流れにしようとする傾向にあります。

そのため、東京時間が上昇している時は、ロンドン時間の開始後、いったん下落の動きが強まり、東京で入れられた損切注文が発動して、さらなる下降が形成されます。また、東京時間が下落している時は、ロンドンでいったん上昇の動きが強まり、東京で入れられた損切注文が発動すると、さらなる上昇が形成されます。

このようにして、いったん東京と反対の動きをした後、再び東京と同じ方向へ進んでいくことが多いのがロンドン時間の特徴なのです。

このように、時間帯によって値動きには違いがありますので、値動きを分析し、逆張りのタイミングを計るのも一つの方法です。

レジスタンスライン、サポートラインを狙う

レジスタンス近くで逆張るイメージを表現

すでに書いたとおり、日本人の個人投資家は、上がりすぎ・下がりすぎに対して警戒感を抱く傾向にあります。そのため、上がりすぎたり、下がりすぎた相場については、「このあたりでトレンド転換するのではないか」という予測を立てて、指値や逆指値の注文をあらかじめ入れておくことが多いようです。

相場の行き過ぎを見極めるための方法としては、酒田五法を筆頭に様々なものがありますが、その中でもわかりやすいのが、レジスタンスラインとサポートラインです。

上昇相場の時はレジスタンスラインを見極め、レジスタンスライン付近からトレンド転換して下降する可能性が高いとみて、そのあたりで売り注文を入れます。また、下降相場の時はサポートラインを見極め、サポートライン付近からトレンド転換して上昇する可能性が高いとみて、そのあたりで買い注文を入れます。こうすることで、できる限り天井や底に近いところでの取引ができ、大きな利幅を狙うことができるのです。

逆張り投資に役立つテクニカル指標

逆張り投資はトレンド転換を狙うものですが、ローソク足移動平均線と一緒にテクニカル指標を使うことで、トレンド転換のタイミングをより正確に見極めることができます。ここでは、逆張り投資に向いたテクニカル指標を紹介します。

MACD

MACDのダイバージェンス

MACDは、トレンド系・オシレーター系のどちらの側面も持つ指標です。そのため、順張り投資の場合も役に立ちますが、逆張り投資の時にはダイバージェンスという現象の発生を確認して、トレードのタイミングを見極めます。

ダイバージェンスは逆行現象と呼ばれるものです。上昇トレンド時、ローソク足チャートでは高値更新しているにも関わらず、MACDは高値更新していない、あるいは、下降トレンド時、ローソク足チャートで安値更新しているにも関わらず、MACDでは安値を更新していない状態が発生することがあります。このような状態をダイバージェンスと呼びます。

ダイバージェンスはトレンド転換が近いことを示すサインであるとされています。例えば、ローソク足が切りあがっており、デッドクロスが2度確認できたとします。その際、最初のデッドクロスより2度目のデッドクロスの方が低い位置で起こっていれば、天井圏にあることを意味し、下降トレンドへの転換が近い可能性を示しています。

また、ローソク足が切り下がっており、ゴールデンクロスが2度確認できたとします。その際、最初のゴールデンクロスより2度目のゴールデンクロスの方が高い位置で起こっていれば、底にあることを意味し、上昇トレンドへの転換が近い可能性を示しています。

モメンタム

モメンタムは相場の勢いを分析するオシレーター系指標で、0を基準に相場の勢いを分析します。モメンタムが0より上にあると上昇の勢いが強く、0より下にあると下落の勢いが強いことを表しています。

モメンタムも、MACDと同様、ダイバージェンスが起こることがあります。その場合、ローソク足チャートが上昇しているにも関わらず、モメンタムは高値を更新できずに下がっていたり、ローソク足チャートが下降しているにも関わらず、モメンタムは安値更新できずに上がっていると、トレンド転換が近い、ということになります。そのため、モメンタムのダイバージェンスの発生を確認することで、トレンド転換を狙った逆張り投資のタイミングを知ることができるのです。

サイコロジカルライン

サイコロで売られすぎ、買われすぎ判断

サイコロジカルラインは、オシレーター系のテクニカル指標で、市場参加者の心理状態を数値化しています。サイコロの奇数と偶数が出る確率はそれぞれ50%ですが、例えば奇数ばかりが連続して出ると、「もうそろそろ偶数が出るのではないか」と思うようになります。そのような市場参加者の心理を計るのに使われるのが、サイコロジカルラインなのです。

サイコロジカルラインは中心を50%とし、0%から100%の間で推移します。25%以下の場合は売られすぎ、75%以上の場合は買われすぎを表します。そのため、ローソク足チャートが天井圏にあり、サイコロジカルラインが75%以上を示していれば、下降相場にトレンド転換する可能性が高いことを示しています。また、ローソク足チャートが底値圏にあり、サイコロジカルラインが25%以下であれば、上昇相場にトレンド転換する可能性が高いことを示しています。

RSI

RSI、70%以上でダイバージェンスが出るところ

RSIは、為替や株などの価格の上がる力と下がる力の強さを見るオシレーター系指標です。買われすぎ・売られすぎを計ることができる指標のため、逆張り投資によく使われます。

RSIは先ほどのサイコロジカルライン同様、50%を基準に、0から100までの範囲で動きます。サイコロジカルラインとよく似ていますが、サイコロジカルラインに価格変動の要素を加えているのがRSIの特徴です。RSIはMACDと同じく、トレーダーに人気のある指標の一つです。

RSIは、100に近いほど買われすぎ、0に近いほど売られすぎを表しています。通常は、70%から100%で買われすぎ、0から30%で売られすぎという判断をし、トレンド転換を狙った逆張り投資に使われています。ただ、この方法の場合、強いトレンドが出てしまうと正しく機能しないケースがあるので注意が必要です。

なお、RSIは、MACDやモメンタム同様、ダイバージェンスが発生する指標です。ローソク足チャートが切り上がっているのにRSIが下落していたり、ローソク足チャートが切り下がっているのにRSIが上昇していると、トレンド転換が近い、ということになります。

逆張り投資の問題点

底や天井を狙った逆張り投資は、大きな利益を狙えることもあって、日本の個人投資家には人気の投資法ではありますが、もちろん問題もあります。ここでは、逆張り投資の問題点を取り上げます。

1. 逆張り投資はリスクが高い

トレンド転換を狙う逆張り投資は、順張りに比べてリスクが高くなります。なぜなら、トレンド転換すると予想したタイミングにトレンドが転換せず、そのまま自分の建玉とは反対方向に向かって相場が動いてしまうと、損失が出るからです。そのため、逆張り投資は狙い通りに相場が動かないと、大きな損失を被る可能性があることに注意が必要です。

また、先ほど、逆張りするのに適しているとして紹介したオシレーター系テクニカル指標についても一長一短あり、トレンド転換のタイミングを正しく捉えられないこともよくあります。そのため、オシレーター系のみならず、テクニカル系のテクニカル指標も一緒に使う必要があり、複数のテクニカル指標を組み合わせてトレンド転換を見極めなくてはなりません。

このことから、トレンド転換の見極めの精度を上げるには、ある程度のトレードスキルが求められることが分かります。初心者には、逆張りは少々やりにくい投資法であると言えるかもしれません。

2. 売買回数が少なくなる

レンジ相場の場合は良いのですが、トレンド相場の場合、基本的には相場の天井や底付近が逆張り投資のチャンスとなります。そのため、大きなトレンドが出ている時は、トレードのタイミングが少なくなってしまいます。

順張りは、逆張りに比べると利幅が小さくなる傾向にありますが、トレンドが出ている時には売買できるチャンスが大きくなります。また、逆張りよりも利幅が小さくなるものの、レンジ相場の場合でもトレードできるのが特徴です。

このことから分かるように、逆張りは順張りに比べ、どうしてもトレードのチャンスが少なくなる傾向にあることに留意が必要です。

3. メンタル面の負荷が高くなる

逆張りはトレンドと逆の方向を狙うため、トレンド転換するまでは、含み損を抱えることがよくあります。また、読みどおりに相場が動かなかった場合、適切なタイミングで損切りしなければならず、順張りに比べてメンタル面での負荷が高くなる傾向にあるのです。そのため、できる限り含み損を抱えたくない人には、逆張り投資は不向きな方法であると言えます。

損切りルールの決め方については、下記サイトにてご紹介していますのでご参考ください。

まとめ

逆張り投資は大きな利幅を狙える投資法であるため、日本の個人トレーダーには人気の高い投資法ですが、利益を出すためには相応のトレードスキルが必要とされることから、初心者にとってはハードルが高い投資法です。そのため、初心者は最初のうちは順張り投資を行い、テクニカル指標を使った相場分析やトレードそのものに慣れ、トレードスキルを上げるようにした方が良いでしょう。ある程度経験を積んでから逆張り投資にチャレンジするのがお勧めです。

また、逆張り投資はトレードのタイミングが限られてきますので、逆張りに特化するよりも、相場の状況に合わせて順張りと逆張りの両方を使った方が、よりパフォーマンスの高い投資をすることができると言えます。

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