CCIの見方と使い方を開設!トレードチャンスがわかる便利系テクニカル

  • 更新日: 2019/07/02

今回紹介するCCIというテクニカルは、知る人ぞ知るという感じでそこまでメジャーではないかもしれません。ですが、上手に性質を知って使うと、トレードタイミングを素早く教えてくれる便利なテクニカルです。

    いろいろテクニカルを探してるけど、これというのが見つからない。CCIって計算式ややこしくて、理解できなかった。え? そんなテクニカル、聞いたことないなあ。

CCIと聞いてこんなふうに感じる方は、特徴を正しく理解して、実戦でも試してみることをおすすめします。ちょっとだけ難しいところもありますが、この記事ではかみ砕いて簡単に説明します。最後まで読んで、CCIを自分の武器にしていってくださいね!

CCIの基本的な見方と意味を理解しよう

最初にCCIの基本の部分から始めていきます。まずはCCIの大まかな見方を説明してから、それをふまえて計算式からCCIのイメージをつかんでもらうという流れで進めていきます。

CCIは過熱感を測るオシレーター系テクニカル

CCIの正式名称はCommodity Channel Index(商品チャンネル指数)で、もともとは商品市場において考案されたテクニカルです。これが今はFXでも使われるようになっているわけです。前置きはさておき、CCIがどういうものか実際に見てみましょう。

CCIを表示した実チャート

このサブチャートにある紫色のラインがCCIで、雰囲気的にはよくあるオシレーター系テクニカルですね。これが相場の動きにともなって上下するわけですが、基本的にはレートが上がればCCIも上昇、レートが下がればCCIも下降していくというイメージです。

CCIの単位は%で、0%を中心としてプラスになったりマイナスになったりします。ポイントとなるのは±100%のラインで、+100%を上回る圏内では買われすぎ、-100%を下回る圏内では売られすぎという見方をします。

ちなみに、上限下限は決まっていませんが、トレンドが続けばCCIの伸びは鈍っていきます。また、そういった時にレートが逆方向に動くとCCIは敏感に反応するので、一方的に上がり続けたり下がり続けたりすることはあまりありません。

そういった動き方をするため、CCIは0%を中心として±100%を超えたり割ったりを繰り返すことになります。この上下に繰り返す動きを見ることで、相場のサイクルを感じることができるというのが大きな特徴です。

計算式から見えてくる移動平均線との深い関係

CCIの動き方のイメージを見てきたので、次にこの動きの正体を知るために計算式を見ていきます。CCIの計算式は次のようになっています。

CCI = (TP-MA)÷(0.015×MD)

TP = (高値+安値+終値)÷3
MA = TPのN本単純移動平均
MD = 過去N本分の|TP-MA|の平均

※Nがパラメータ(14が使われることが多い)

多くのテクニカルでは、計算のベースに“終値”が使われますが、CCIでは上にあるTPのように“高値・安値・終値の平均”が使われています。ただ、大まかな意味を理解するうえでは、TPはざっくり“現在値”と思ってもらえれば大丈夫です。

TPが現在値だとすると、TP-MAというのは現在値と単純移動平均がどれだけ離れているかということですね。そして、MDというのは過去N本分の現在値と単純移動平均線の距離の平均ということになります。また、0.015で割るというのは、2/3×100で掛けるのと同じことです。

これらを考慮してCCIの計算式を簡単にしてしまうと、以下のようになります。かなりわかりやすくなったんじゃないでしょうか。(あくまでも大まかな意味を理解するための式なので、単純化・省略した書き方をしています)

(移動平均線-現在値)÷|移動平均線-現在値|の平均×2/3×100

ということで、CCIというのは、「単純移動平均線との距離が過去の平均に比べてどうか」というのを示したテクニカルということです。ちょっとかっこいい言い方をすると、「移動平均線との乖離状況」という感じですね。

(余談)定数0.015は調整するための値?

ところで、「0.015(わかりやすくした式では2/3の部分)が謎だ」という声もよく目にします。私見ですが、これはポイントとなる±100%が機能するように、調整するために設定した値ではないでしょうか。つまり、CCIが考案された1980年時点の商品市場で、0.015にしておけばCCIの±100%がよく機能したというイメージです。

ついでに言うと、0.015なんかで割らずに、単純に100を掛けたほうが(つまり、わかりやすくした式の2/3を除いたほうが)、計算式としてはシンプルでわかりやすいです。そのうえで基準として±100%ではなく±150%を使ってもまったく同じことなんですが、このあたりは趣味の問題になってくるのかもしれません。

移動平均線とCCIの比較

CCIの計算式を簡単に紐解いてみましたが、移動平均線との関係があることがわかったと思います。今度はこの移動平均線との関係を、視覚的に捉えてみましょう。

移動平均線とCCIを表示した実チャート

上のチャートでは、移動平均線とCCIを同時に表示しています。ちなみに、パラメータは移動平均線、CCIともに14を設定しています。また、移動平均線は単純移動平均線で、終値ではなく高値・安値・終値の平均から算出したものです。

注意して見てほしいのが、移動平均線とローソク足と接するタイミングで、CCIが0%となっている点です。わかりやすくした計算式を思い出してみれば、こうなることがすんなと理解できると思います。

また、一般的にローソク足と移動平均線のクロスというのは、トレンド発生の1つのサインと言われています。つまり、CCIが0%になるタイミングというのは、移動平均線的にサインが出るタイミングでもあるわけです。

なお、CCIではトレードにおいて、そこまでこの0%のラインというのは意識しません。より重要になってくるのは、その手前にある±100%のラインのほうです。ただ、そのトレードサインを深く理解するうえで、この裏側にある移動平均線との関係も頭に入れておくといいでしょう。

CCIの2つのトレードサイン

前章でCCIの基本を中心に、その意味合いについて説明してきました。計算式は覚えなくていいので、大まかなイメージを意識していただけたらと思います。このイメージをふまえつつ、この章ではCCIのトレードサインを見ていきましょう。

±100%ライン超えからの戻り

1つ目のトレードサインは、ポイントとなる+100%のラインを使って判断する方法です。

    買いサイン:CCIが-100%を超えた後に、-100%を下から上に抜く売りサイン:CCIが+100%を超えた後に、+100%を上から下に抜く

では、これを実際にチャートで見てみましょう。

CCIの+100%ライン超えからの戻りで伸びるチャート

このチャートのAのところで、CCIが-100%を超えてきています。そして、レートが少し反転したところでCCIも底を打ち、-100%を下から上に抜けています。これが買いサインで、もう少し下に押しましたが最終的にレートは反転上昇していっています。

また、同様にBのところで、CCIが+100%を超えてきています。そして、レートが反転したところでCCIは天井となり、+100%を上から下に抜けています。これが売りサインで、ここからはしばらくレートは加速していく展開となっています。

いずれも±100%越えで買われすぎ・売られすぎとなってから、トレンドが反転して±100%に戻ってきたタイミングがサインとなっています。単純に±100%を超えたところがサインではない、というのがポイントです。

トレンドが続いた後の反転にはCCIが敏感に反応するので、反転してから比較的早めにサインが出ます。また、先ほどの移動平均線との関係を考えてみても、CCIが0%に届く手前の±100%でサインが出ます。これらのことからもわかりますが、CCIというのは細かい反転の動きを早めに捉えるのを得意としているという特徴があります。

ダイバージェンス

他のオシレーター系テクニカルと同様、CCIでもダイバージェンスが1つのサインになっています。ダイバージェンスというのはレートとテクニカルの逆行現象で、トレンドが反転する予兆とされています。具体的には、以下のような状態のことです。

    上昇の終了:レートが上昇中、CCIが+100%以上の水準で下降している下降の終了:レートが下降中、CCIが-100%以下の水準で上昇している

これも実際にチャートで見てみましょう。

CCIのダイバージェンス

このチャートのAからBのところを見てみると、レートが上昇しているのがわかります。一方でその時のCCIのほうはというと、CからDにかけて下降しているのがわかります。これはダイバージェンスですね。その後は、レートの上昇は止まり、下降へと転じていっています。

こういったかたちで、ダイバージェンスが出た後にはトレンドが転換していくことが多々あります。高値や安値を更新している中でCCIの動きに注目していると、「そろそろトレンドが終わりそうだな」というのを察知することができます。

ただし、ダイバージェンスはあくまでも予兆を感じるものであるため、ピンポイントでサインになりにくいということには注意しましょう。例えば、レートが高値更新した時にCCIが高値更新できていなくても、その後も上昇が続くとCCIも高値更新し、結局ダイバージェンスにならないこともあります。

ダイバージェンスではあくまでトレンドが反転の準備をするということに使って、実際のエントリーは他のトレードサインを使うというのが実戦的と言えます。使いどころを意識したうえで、有効に活用するようにしましょう。

CCIの長所と短所とその対策

ここまででCCIについてザッと見てきたので、この章ではその特徴を整理していきます。特徴を知ることで、CCIの使いどころが見えてくるようになります。ぜひしっかり押さえるようにしてください。

機動的にエントリーポイントを探せる

ここまででも何度がチャートでCCIの動きが出てきましたが、特徴的なのは相場の上下の波のサイクルが見えてくることです。ローソク足だけではわかりにくくても、CCIで見ることでサイクルがわかり、そこからエントリーポイントを細かく探ることができるわけです。

なぜサイクルがわかるかというと、その裏には移動平均線があります。移動平均線とローソク足はずっと広がり続けることはなく、広がったらやがて必ず狭まり、再び接することになります。

CCIは移動平均線を中心の0%として相場を見ることで、広がって、狭まって、接して、広がって……というサイクルが見えやすくなっているかたちです。そのため、機動的にトレードのチャンスを知ることができるようになるわけです。

なお、CCIのパラメータの小さくすると機動性は高まり、大きくすると機動性は低くなります。移動平均線も長期になればなるほど、ローソク足との接点が少なくなりますが、これと同じような話ですね。このあたりはうまく調整して、自分のトレードに合ったパラメータを見つけるようにしましょう。

状況によってはダマシの連発もある?!

機動的にエントリーポイントが見えてくるCCIですが、これは逆に言うと、小さい動きに引っかかってしまうことが多くなるとも言えます。つまり、トレンド転換で反転しそうな動きが出るとすぐにサインが出ますが、反転しきれないケースも当然あります。

CCIのダマシ

例えば、上のチャートを見てみてください。全体のトレンドは上昇の中で、CCIは+100%付近を上下している中で、何度も+100%を下から上に抜けています。ただ、上昇はずっと継続していて、CCIのサインは繰り返し外れて苦しい展開になっています。

こういったケースがCCIでよく起こるダマシで、機動性が高いからこその弊害とも言えます。全体の流れを見ずにCCIのサインだけを見てトレードすると、頻繁に負けてしまうことも十分にありえます。

なお、機動性が高いほどサインが頻繁に出るので、ダマシも起こりやすくなってきます。そのため、パラメータを小さくする場合は、とくに注意が必要です。タイミングを計るのが得意なCCIですが、それ以外の部分は他の分析でフォローしてあげたほうがいいでしょう。

ポイントは大きなトレンドを踏まえること

CCIを使う際にはダマシに注意する必要があるわけですが、そのためにはCCIの特徴を理解して、役割を明確にしておくことが大切です。

例えば±100%を使ったトレードサインの場合は、エントリーのタイミングを計る役割に集中させます。そして、先ほどのようにトレンドに逆行すると失敗する可能性があるので、それを避ける必要があります。

そのために、移動平均線の傾きでトレンド方向を見てもいいですし、トレンドラインを引くというかたちでもいいですが、他の分析でトレンドに逆行することになるエントリーは避けるという方法があります。

こういったかたちで、「何のためにCCIを使うのか?」という目的を、あらかじめ明確にしておきましょう。そして、CCIではカバーしきれない部分は他の分析を併用することで、歯車の噛み合ったテクニカル分析を実現させることができます。

ちなみに、基本的にCCIでは大きなトレンド方向を知ることができません。あくまで短期的な動きや、がんばってもダイバージェンスによるトレンド転換の兆候までです。この部分は必ず他の分析で補完してあげるのがポイントとなります。

CCIを使ってトレードシミュレーション

それでは、今まで解説してきたCCIを使って、トレードのシミュレーションをしていきましょう。基本的にCCI単独で使わずに、他の分析も併せて行います。どういう併用の仕方をするのかという点も、参考にしてみてくださいね。

CCIのサインと下降フラッグのブレイク(勝ち)

CCIで勝ちトレード

前提として、全体が下降トレンドになっているという前提です。チャート前半にCCIの買いサインが出ていますが、このトレンドに逆行している、かつ、上側に引けるトレンドライン(紫の点線)でずっと抑え込まれていることから、すべてスルーします。

そんな中、このトレンドラインを上抜けしてから、ようやく上昇の調整局面に入ります。そして、この調整が下降フラッグの形となっていきます。この下降フラッグの中で、CCIの売りサインが出てきました。

全体が下降トレンド、かつ、CCIの売りサインなので、ここで売りに入ってもいいタイミングですが、ここは下降フラッグがきれいに出ているので、これをブレイクするまで待つことにします。

すると、CCIの売りサインからの下降の流れで、下降フラッグをブレイクしてきたので、ここで売りでエントリー。損切りラインは、ブレイクの起点となった上値の上に置きます。

その後は、きれいにチャートパターン通りもう一段の下降となり、大きく利益を伸ばせたトレードとなりました。全体のトレンドを見極めたうえで、CCIと下降フラッグのブレイクを併用するというかたちのトレードでした。

CCIのサインと上昇ウェッジのブレイク(負け)

CCIで負けトレード

このチャートでは、序盤に強い下降トレンドが出ています。この下降トレンドからの続落の可能性を考える中で、上昇ウェッジが形成されていきます。そして、CCIのほうでも売りサインが出てきました。

1つ目の売りサインは、いったんサポートラインに跳ね返されたのでスルーします。そして、2つ目の売りサインが出た後、今度はここをしっかり下にブレイクしてきました。このブレイクを確認して、売りでエントリー。損切りラインは、直近上値の上に置きます。

その後は、上昇ウェッジをブレイクしたものの、下降が加速していきません。逆にジリジリと上昇の流れとなっていき、最終的には損切りラインにかかって負けトレードになってしまっていました。

このように、CCIと他のテクニカルを併用しても当然負けることはあります。ただ、こういった負けトレードも含めて勝てるように、イメージがズレたら小さい損切りで逃げる、イメージ通りだったら大きく伸ばすというのがポイントです。上手な負け方は大事なので、損切りの仕方もぜひ参考にしてみてくださいね。

まとめ

今回はメジャーどころからは少し外れますが、CCIというテクニカルについて解説してきました。なかなか特徴のあるテクニカルで、とくにエントリーのタイミングを計るのが苦手という人には向いていると思います。

それでは、最後に簡単にCCIについてまとめていきましょう。まず、CCIの基本的な部分からです。

    CCIからわかるのは、大雑把に言うと「移動平均線との乖離状況」CCIが+100%以上で買われすぎCCIが-100%以下で売られすぎ

CCIの代表的なトレードサインは以下の2つです。

    ±100%超えからの戻りダイバージェンス

CCIの特徴をうまく理解すれば、トレードでの使いどころがわかってくると思います。あらかじめ「何のためにCCIを使うのか?」というイメージを持ったうえで、実戦で試してみていただければと思います!

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