FXのブレイクアウト手法を解説/メリット・デメリットと使い方

  • 更新日: 2019/07/31

FXでトレードをしていくうえで、キーポイントとなる動きがブレイクアウトというパターンです。うまくこの動きをとらえることができれば、大きな値幅を稼ぐこともできます。とはいえ、このブレイクアウトは簡単なようで難しいところがあります。

  • そもそもブレイクアウトって何なの?
  • ブレイクアウトって怖くて手が出せないんだよなあ。
  • いつもブレイクアウト狙いでやられるんだけど……。

後から見ると簡単そうなブレイクアウトですが、実際に上手にトレードするのは難しいものです。今回はブレイクアウトについて基本や仕組みについて理解して、どのように立ち回るのがベストなのかを解説していきます。

ブレイクアウトの動きとは?

まずはじめに、ブレイクアウトはどんな相場の動きのことを指すのかを見ていきます。そのうえで、なぜそういう動きをするのか、その背景についても理解しておきましょう。

重要なラインを抜けて大きく伸びる動き

ブレイクアウトのチャートの説明

ブレイクアウトというのは、相場において重要とされるラインを越えていく動きのことです。重要なラインを越えた後に、超えた方向にさらに大きく伸びていくということもしばしば起こります。

重要なラインというのは、例えば、過去の相場の山の上値、谷の下値であったり、その日の高値、安値だったりします。また、ラウドナンバーと呼ばれる節目のレートであることもあります。

いずれにも共通しているのは、市場参加者の多くが意識をしているラインということです。より注目度が高ければ高いほど、そのラインの重要度は高まります。重要度が高ければ高いほど、そのラインをブレイクアウトするのには大きな力が必要となると同時に、ブレイクアウトした際の動きも激しくなるケースが多いです。

以上を簡単にまとめると、ブレイクアウトを見ていくにあたってまずポイントとなるのは、

  • 市場参加者が意識しているラインがどこか
  • そのラインの重要度はどのくらいか

というところです。ブレイクアウトの動きがでどこで発生するか、これらをしっかりと見極めて、あらかじめ準備しておくとよいでしょう。

ブレイクアウトの動きを紹介

それでは、ブレイクアウトの動きを模式化した図を使って見ていきます。まずは動きの典型的なパターンを押さえていきましょう。

ブレイクアウトの基本の形

水平ラインをブレイクアウトしていく説明

上の図は、ブレイクアウトのもっともオーソドックスなイメージです。重要なレートに水平ラインを引いていて、それを上に抜けていく時の相場の動きを示しています。一直線に抜けていくというよりは、重要なラインを意識しながらの動きとなっています

1回目に重要なラインにトライしたタイミングでは、このラインに跳ね返されて抜けていくことができていません。そして、何度かトライして跳ね返されるのを繰り返し、ついに重要なラインを抜けていっています。

重要なラインを抜けると、大きく上昇する動きを見せています。その上昇が一服するといったん下降する動きを見せますが、また重要なラインで跳ね返って、再び上昇していくという流れになっています。

先ほどまでは上昇を阻むレジスタンスとして機能していたラインが、ブレイクアウト後には下降を阻むサポートとして機能しいます。これはロールリバーサルというよくある特徴的な動きで、俗にサポレジ転換とも言われたりします。

持ち合い相場とブレイクアウト

次は、相場でよく見られる持ち合いの形における、ブレイクアウトが発生するイメージを見ていきましょう。持ち合い相場では上昇と下降の勢いが均衡しており、どちらにも行ききれないような時に起こります。

こういった持ち合い相場においては、上側にレジスタンスとして機能するライン、下側にサポートとして機能するラインが見られます。これらのラインをどちらかにブレイクアウトすると、一気に相場は動き出すことがあります。

とくにトレンドがすでに発生している相場の調整局面として、こういった持ち合い相場はしばしば発生します。例えば「上昇→持ち合い→上昇」というようなかたちですが、ブレイクアウトを次の強い上昇のサインと見ることができます。

この持ち合い相場の形にはいろいろなパターンがあるので、ここで代表的なものを紹介しておきます。

(1)トライアングル

トライアングルの説明

トライアングルは、上のレジスタンスと下のサポートが徐々に狭くなる三角形の形をしています。レジスタンスが下降サポートが上昇している形シンメトリカルトライアングル(ペナント)と呼ばれます。

この他、レジスタンスが水平ラインで、サポートが上昇している形は、アセンディングトライアングルと呼ばれ、上昇トレンドの際にしばしば見られる形です。

また、この逆パターンのレジスタンスが下降していて、サポートが水平ラインになっている形は、ディセンディングトライアングルと呼ばれます。こちらは下降トレンドの際にしばしば見られます

(2)ウェッジ

ウェッジの説明

ウェッジは、持ち合いの上下両方が同じ方向を向いている形です。ただし、一方の角度のほうが急で、三角形は徐々に狭まっていっています。持ち合いの向いている方向により、上昇ウェッジ、下降ウェッジという言い方をします。

(3)フラッグ

フラッグの説明

フラッグは、持ち合いの上下両方が同じ方向を向いていて、かつ、角度が平行となっている形です。これはトレンドが継続するパターンによく見られます。トレンドが向いている方向により、上昇フラッグ、下降フラッグと呼ばれます。

(4)レクタングル

レクタングルの説明

レクタングルはボックスパターンとも呼ばれ、持ち合いの上下両方が水平ラインとなっている形です。上昇トレンド、下降トレンドいずれでも見られ、そのままトレンドが継続していく動きがよく見られます。

相場の大きな流れを踏まえたうえで、これらの持ち合いを見つけたらブレイクアウトを待つというのが、トレードの1つのやり方と言えるでしょう。

トレーダーの損切りが勢いを加速させる

ブレイクアウトをめぐる相場の動きについて見てきましたが、なぜこういった動き方になるのでしょうか? ブレイクアウトにおけるトレーダーの攻防を理解することで、この動きが納得できるようになると思います。

例えば持ち合いの相場では、「ここからは上がるだろう」と思っているトレーダーと、「ここからは下がるだろう」と思っているトレーダー割合が均衡しているような場面です。

そのため、相場は上に行ったり下に行ったりを繰り返し、方向性が出ていないような状態です。この相場が上下している間にもトレードはどんどん成立していて、実はロング・ショート双方のポジションもどんどんたまっていっています。

そして、このポジションがたまった状態でブレイクアウトが起こると、含み損を持ったポジションはあえなく損切りをすることになります。もし上方向にブレイクした場合、ショートポジションによるロングの決済注文が集中し、相場はさらに上方向に伸びていくことになります。

つまり、この損切りの決済注文がブレイクアウトにおいては推進力になっているわけです。また、持ち合い相場が長ければ長いほどポジションは多くたまるため、それだけ推進力が強くなりやすいということも覚えておきましょう。

ブレイクアウトはダマシも多い

ブレイクアウトすると、相場が大きく動いていくという説明をしてきました。これだけだと非常に簡単な話みたいでうが、相場はそう単純ではありません。この章では、ブレイクアウトのダマシについて説明していきます。

ブレイクアウトしても伸び続けるとは限らない

ブレイクアウトした時にいつも多相場になってくれればいいんですが、実際にはそうなるケースはあまり多くありません。いったんはブレイクアウトしたものの、そこから相場が反転、逆方向にトレンドが出てしまうこともよく起こります

そうなった場合、もしブレイクアウトを狙って安易にエントリーしてしまうと、天井でロング、底でショートをしてしまって、そのまま取り残されてしまうこともあります。そういう意味で、ブレイクアウトには大きなリスクが伴うということは意識しておきましょう。

ブレイクアウトを狙う際には、こういったダマシで大きな損失をいかに出さないかが重要になってきます。そのためには、以下の2つの側面からのアプローチを意識するのが効果的です。

ブレイクアウト狙いの成功率を高める

1つ目は、ブレイクアウトを狙った際に、狙い通りに相場が伸びていく確率を高めるということです。つまり、単純にブレイクアウトしたからといって飛び乗るのではなく、確率の高いところに限定して勝負するということです。

ブレイクアウト失敗の際の損失を抑える

2つ目は、ブレイクアウトが失敗した際の話です。いくら成功率を高めたとしても、それなりの確率でブレイクアウトは失敗してしまいます。そのため、トータルで利益をあげていくためには、損失を広げないようにうまく負けることが必要だということです。

ブレイクアウトは基準がわかりやすい反面、リスクが少なくないエントリータイミングです。上記の2つのアプローチは常に意識して、より優位性の高いポイントのみにトレードにフィルターをかけていくことが大事です。

ブレイクアウトが失敗する動きを紹介

それでは、ブレイクアウトが失敗する際の動きについても、模式化した図を使って見ていきましょう。

ブレイクアウト失敗の説明

この図では、重要ラインをブレイクアウトした後に、いったん強い上昇を見せた後、利益確定の売りが入って下降していきます。いったん重要ラインで跳ね返るロールリバーサルもありますが、上昇は続かずズルズルと下落、結局、重要ラインを割り込んでしまっています。

ブレイクアウトがダマシとなった後は、直前の下値をターゲットに目指して下降が続くケースがしばしば見られます。さらにこの直前の下値を割り込んでしまうと、そもそもトレンド転換する可能性も高まります。

もしブレイクアウトを狙ってエントリーした時にこうなってしまうと、損失がどんどん広がっていく可能性がある非常に危険な状態です。少なくとも、直前の下値を割り込んでしまったタイミング、できればそれよりも前に損切りをしておきたいところです。

こういったかたちで、ブレイクアウトに失敗すると、逆方向に勢いが出てしまうことがあります。ブレイクアウトを狙う際にはこのシナリオも頭に入れたうえで、トレード戦略をつくっておく必要があります。

ブレイクアウト狙いのポジションが重しに

ブレイクアウト失敗で逆方向に勢いが出やすいのは、その時のトレーダーのポジションに理由があります。これを先ほどの上昇相場におけるブレイクアウト失敗の例に当てはめて見ていきましょう。

直前の下値から上昇しているのは、「ここから上がるだろう」と思って新規のロングが入ってきているからです。そして、ブレイクアウトとなってショートポジションの損切り(決済ロング)が起こります。

この損切りで相場が押し上がった後には、ロングポジションの利益確定(決済のショート)で調整の下降の局面となります。ブレイクアウトが成功する場合は、ここから「さらに上がるだろう」と考えての新規でのロングで、ロールリバーサルが起こります。しかし、ブレイクアウトが失敗する場合は、この新規でのロングが十分入りません。

そのため、重要なラインで多少抵抗するもののズルズル下がってしまいます。すると、直前の下値から上昇を支えていた新規のロング勢が、ブレイクアウト失敗と判断して次々と決済に走ってしまいます。そのため、直前の下値まで下がってしまうというわけです。

つまり、ブレイクアウトの上昇を期待していたロングが決済のショートに走るため逆に上昇の重しとなってしまうということです。そのため、この後もこの上にあるロングポジションが整理されるまでは、なかなか上昇に勢いがつきにくくなってしまいます。

ブレイクアウトを狙った取引の考え方

今までのところで、ブレイクアウトをめぐる典型的な動きのパターンと、その理由についてみてきました。これらをふまえて、ブレイクアウトにおいてどうトレードを考えていけばいいか見ていきます。

ブレイクアウト狙いのメリットとデメリット

まず最初に、ブレイクアウトを狙ってトレードをする際のメリットとデメリットを整理しておきます。まずメリットとして考えられるのは、以下の点です。

  • エントリーの基準が明確でわかりやすい。
  • 相場が大きく動くので、うまくいけば値幅を期待できる。

次に、デメリットのほうも挙げていきます。

  • ダマシが発生する確率が高い。
  • 失敗すると天底でつかまり、損失が拡大してしまう可能性がある。

これらを関係を整理してみましょう。「エントリーの基準が明確でわかりやすい」というメリットからブレイクアウトのエントリーはしやすいですが、「ダマシが発生する確率が高い」というデメリットから、安易なエントリーで失敗してしまうことがよくあります。

また、失敗した場合には、デメリットの「損失が拡大してしまう可能性がある」ことから、大きな損失につながる必要があるため注意が必要です。この点は、適切に損切りをすることで損失を限定する必要があります。

そして、安易なエントリーを避けて、かつ、適切な損切りで損失を限定できれば、メリットの「値幅が期待できる」ことを最大限活かすことができます。こういうイメージを持って、実際のブレイクアウトを狙う際のポイントを見ていきましょう。

ブレイクアウトを狙う際のポイント

では、前項で整理したメリット・デメリットをふまえつつ、ブレイクアウトを狙う際に意識しておくべきポイントをいくつか挙げていきます。

相場の大きな流れを意識する

ブレイクアウトのダマシの確率を下げるために必ずやっておくべきなのは、相場の環境認識をして、相場の大きな方向性がどちらに向いているかということを確認することです。自分が狙っている波より一回り大きな視点で相場を見て、その方向性に合った方向へのブレイクアウトを狙うのがポイントです。

例えば、相場が全体として上昇トレンドを形成している中で、短期的な動きで下方向へ動いていたとします。その際に、下方向へのブレイクアウトが起こったとしても、これが大きく伸びる確率は低くなります。また、仮に多少伸びたとしても、全体の流れに逆行しているため値幅は出にくく、特別な理由がなければ利益は伸ばしにくいはずです。

相場の大きな方向性を意識するということは、勝率だけでなく利益を伸ばすことにもつながるわけです。ついつい細かい動きやサインに目が行きがちですが、最初にやるべきなのは相場の環境認識なので、この点はよく頭に入れておいていただければなと思います。

損切りの設定と確実な損切りの執行

損失の拡大を防ぐために絶対にやっておかなければいけないのがあらかじめ損切りラインを設定しておくことです。また、それと同時にどこまで利益を伸ばせるかという見込みも決めておきましょう。

この際、見込める利益と損切り幅の割合が大事です。損切り幅に対して見込める利益がそれほど大きくない場合は、リスクとリターンのバランスが悪いと言えます。そういった場面では、そもそもそのエントリーは避けるほうがいいでしょう。

そして、何よより大事なののが、設定した損切りラインにしたがって確実に損切りを執行することです。これはメンタル面が関わってきますが、ブレイクアウトの高揚感と激しい値動きのなかで淡々と損切りを執行するのは、意外と難しいので注意しましょう。

ブレイクアウトに飛び乗らない

ブレイクアウトエントリータイミングの説明

ブレイクアウトしたタイミングでいきなり飛び乗るのは、ダマシに遭った時のリスクが大きいのであまりおすすめできません。そこはグッとこらえて、ブレイクアウトした後の押し目を狙うというのが1つの方法です。これによってダマシを避けられることもあります。

例えば、ブレイクアウトして損切りの決済注文を出させてから、一気に利益確定が集中して戻すというようなケースです。ストップ狩りとも言われる動きですが、ゼロサムゲームのFXでは誰かに損切りをさせれば自分の得になります。そのため、損切りが集中するところでは、損切りをさせるような仕掛け的な動きが起こることがあります。

これは一例ですが、ブレイクアウトをした後に、ブレイクアウト方向への伸びを支える新規注文が入っているかを見極めることが重要です。その意味でも、ブレイクアウト後の押しや戻りの動きに注目することが大事です。

その中で使いやすいのが、ロールリバーサルという性質です。いったんブレイクアウトしたラインは、今度は逆に相場の流れを支援するラインとして機能します。例えば、このロールリバーサルの動きを確認して、相場が調整の後、再度動き始めたタイミングでエントリーするというのが、ブレイクアウトにおけるオーソドックスなエントリータイミングと言えます。

実際のチャートでブレイクアウトを見てみよう

それでは、実際のブレイクアウトについて、チャートを見ながら取引事例を見ていきましょう。

ブレイクアウト成功で大きな利益!

ブレイクアウトの勝ち事例

まずチャートの序盤で、上値・下値切り上げの上昇トレンドが始まっているのが確認できます。目線としては、大きな方向性としてこのトレンドが継続するという前提です。そのうえで、赤の水平ラインの手前で持ち合いの動きが見られています。

ここで、上方向へのブレイクアウトを期待することになりますが、大きな陽線でブレイクアウトが発生してきます。この段階でブレイクアウトからの上昇を期待して、押し目のタイミングを待つ目線です。

そして、調整の局面できれいに赤い水平ラインでロールリバーサルの動きが確認できます。この動きを確認してから、オレンジのところでロングでエントリーします。損切りラインは、ロールリバーサルとして機能している赤い水平ラインの下と、かなりタイトに設定しています。

その後はなかなか勢いがつきませんでしたが、赤い水平ラインのうえで再び持ち合いを作った後、これをブレイクアウトした後に大きな上昇を見せるというかたちになりました。

負けトレードも損失は最小限に

ブレイクアウトの負け事例

チャートの序盤を見てのとおり、強い上昇の流れが出てきています。この強い上昇が継続していくという前提で、目線としては上方向を向いています。そして、赤い水平ラインの下で持ち合いが形成されています。

先ほどと同様ですが、この水平ラインをブレイクアウトしての上昇継続を期待する目線です。そして、ブレイクアウト後は押し目を待って、エントリーのタイミングを計ります。

すると、赤い水平ラインがロールリバーサルの動きとなり、ここで反発する動きが確認できます。この反発を確認してから、オレンジのところでロングでエントリーしていきます。損切りラインは水平ラインの下に、ここもかなりタイトに設定しています。

その後は、いったんロールリバーサルで上昇を見せたものの、上値更新できずに押し戻される展開。そして、そのまま水平ラインも割り込んで、オレンジのところで損切りとなりました。ただ、ここからトレンドが下向いたことを考えると、損失はかなり小さく抑えることができています。

テクニカル分析を活用する

ブレイクアウトのチャンスを見逃さないようにするには、テクニカル分析が不可欠です。MT4のインジケーターには、テクニカル指標を複数用いてトレンドブレイクを検知し、エントリーポイントを示すものもあります。ここでは、ブレイクアウト狙いに向いているテクニカル指標を説明し、活用方法を紹介しますのでのでご活用ください。

トレンドライン

トレンドラインとは、チャートの高値や安値の山・谷の部分を直線で結び、為替レートが上昇トレンドにあるのか下降トレンドにあるのかを見極めるためのテクニカル指標です。谷の部分を繋いで右肩上がりになっていれば上昇トレンド、山の部分を繋いで右肩下がりになっていれば下降トレンドと判断します。

トレンドラインの傾きが大きければ大きいほど、トレンドには勢いがあり、なだらかになっているようならトレンドのないレンジ相場です。トレンドラインは、その線自身を抵抗線や支持線として利用できます。また、水平線と組み合わせて使用するトレーダーも多く、非常に人気のある指標です。

移動平均線

指定期間分のレートの平均値をグラフ化したもので通常は、短期・中期・長期の3本を使います。長期の移動平均線を短期の移動平均線が上抜けたり下抜けたりすることで、トレンドの転換が訪れたのかどうかを確認するのに使える指標です。短期の線が長期の線を上抜くことをゴールデンクロスと言い、その逆のパターンはデッドクロスと呼びます。

移動平均線だけでは騙しが多いため、トレンド発生検知の精度を高めるためには、オシレーター系の指標やトレンドラインとの組み合わせが有効です。

ローソク足

指定した時間軸、例えば1時間足なら1時間単位ごとに、その期間の始値・安値・高値・終値の4種類の値と、その時間でレートの価格が上昇したか下降したかについての情報を示すチャートの一種がローソク足です。その時間帯で、始値<終値なら陽線、始値>終値なら陰線と呼びます。

始値と終値で胴体部分を形成し、その胴体部分よりも高値安値が突き抜けていた場合、ヒゲと呼ばれる棒が上下につき、値動きの幅がひと目で分かります。

ブレイクアウトでローソク足を利用する際は、トレンドの始まりを見つける材料の一つとして使えます。ローソク足自体やヒゲの長さやひげの長さが非常に大きく伸びる大陽線や大陰線の出現が、そのままトレンドの始まりになる場合が往々にしてあるためです。

経済的なニュースや重要な経済指標の発表が引き金となることが多いため、トレンドラインや移動平均線など、他のテクニカル指標とうまく組み合わせてブレイクアウトのエントリーやイグジットに利用しましょう。

抵抗線

抵抗線とは、レートが上昇している時に反転して売りが多く出るレートに対して引いた水平線です。チャート上で何度も意識されている場合、それだけ強い抵抗があると考えます。抵抗線には、多くの利益確定売りや新規の売り注文が入っているため、なかなか上抜けないのです。

ただし、何度も意識されている強固な抵抗線は、一度上抜けると値動きが軽快になって一気に大きく伸びる可能性があります。ブレイクアウトを狙うにはとても重要なポイントと言えるでしょう。

pipsを分析する

トレンドの発生を正確に検知して利益を上げることはなかなか難しく、チャンスもそう多くはありません。そのため、騙しで損切りをすることが多くなります。この時、損切り額をどこで決めておくかを考える時に、騙しの動きに対するpipsを分析するといいでしょう。

「これ以上伸びたらトレンド発生だから利益を追いかけていく」「このぐらいのpips数までは騙しの可能性もあるからいったん利益を確定して様子を見よう」など、自分なりのルールを決めて、実際の相場で何度か検証してみてください。

逆指値

逆指値注文は、価格が指定のレートよりも上昇した場合に買い注文を出し、指定のレートよりも下がった場合に売り注文を出す注文方式です。順張りでは定番の注文方法で、ブレイクアウトでのエントリーでも逆指値注文でポジションを建てることになります。指値注文の場合は、逆張りのエントリー用注文に使われますので、セットで覚えておくと良いでしょう。

時間足

時間足は、指定の時間単位で作られる1本の棒グラフです。スイングでブレイクアウトを狙う場合は4時間足以上の長い時間足を使うことになります。逆に、スキャルピングでブレイクアウトを狙う場合は、1分足、5分足あたりの比較的短い時間のものを2種類組み合わせて使うパターンが多いです。

ブレイクアウトを狙った取引の手法

ここでは、ブレイクアウトを狙った取引の手法について説明します。スイングトレード、スキャルピング、押し目買いの3パターンを紹介しますので、使えそうな手法があればぜひお試しください。

トレードスタイルについては、以下の記事でも紹介しているので参考にしてください。

スイング

スイングトレードでブレイクアウトを狙う場合は、4時間足から日足ぐらいまでの時間足をベースに、何度も反発しているラインを抵抗線あるいは支持線として見つけます。これらのラインを超えたらトレンドが継続する可能性が高いため、逆指値注文でブレイクのタイミングをとらえましょう。

スキャルピング

スキャルピングの場合は、5分足でトレンドラインや抵抗線・支持線のラインを引いておき、1分足でブレイクアウトによるエントリーポイントを探す、という手法を試してみましょう。ブレイクアウトのタイミングをとらえるには、取引対象の時間足よりも長めの時間足でトレンドを見ながら順張りでポジションを建てていくように意識してみてください。

押し目買い

押し目買いでのブレイクアウト狙いは、下値が切りあがってきているのに高値がある抵抗線で抑えられている時に、その抵抗線を超えて来た時に押し目買いをする、という手法がおすすめです。損切りポイントは、下値が切りあがってきているトレンドラインに合わせておきましょう。

初心者がブレイクアウトを狙うには?

初心者がブレイクアウトを狙うには、ボラティリティの高い時間帯を狙うことがポイントです。具体的には大きな経済指標が発表された後、東京時間の午前中や、ロンドン、ニューヨーク市場の開始時間あたりが、一般的にボラティリティが高くなる傾向があります。時間帯を狙うだけなら、初心者でも分かりやすく、ブレイクアウトを狙いやすくなるでしょう。

ブレイクアウトを狙って勝てない理由

ブレイクアウトを狙っても勝てない理由として考えられることは、騙しに乗ってエントリーしている回数が多い、ということです。

基本的な心構えとして覚えておきたいことは、トレンド市場は全体の2割程度で、ブレイクアウトのチャンス自体少ないということ。初心者は、ついポジションを保持したくてエントリー回数が多くなりがちですが、何度も騙しに乗りつつけると、損切ばかりを積み重ねてしまい、いわゆる「損切貧乏」になってしまいます。そうならないためにも、エントリーポイントは厳選して、焦らず待つことが重要です。

エントリーポイントの見極め精度が上がると、自然と勝率が上がってくるでしょう。

ブレイクアウトを回避したい場合には?

ブレイクアウトは騙しが多いため、レンジ相場で勝負をしたい場合には、逆にどうやってブレイクアウトを回避するかが課題になります。

ブレイクアウトを避けるポイントのひとつは、取引する時間帯をボラティリティの低い時間帯にすることです。東京時間の値動きは比較的落ち着いており、経済指標の発表以外ではあまり大きな値動きがありません。東京時間の午前中を避けていれば、レンジでのトレードが可能です。レンジの値幅を超えたらすぐ決済するようにしておくことで、自動的にブレイクアウトを回避できます。

後は、新しいトレンドが発生しやすい、重要な経済指標発表時などのトレードを控えるようにしておけば、ブレイクアウトを回避できる確率はさらに高まるでしょう。

まとめ

今回は、相場における重要なブレイクアウトという動きについて解説してきました。ブレイクアウトがどういった動きをするのか、その背景も含めてイメージができるようになったんじゃないでしょうか。

とくに押さえておいていただきたいのが、以下のブレイクアウトが発生しやすい持ち合い相場のパターンです。

  • トライアングル
  • ウェッジフラッグ
  • レクタングル

こういったパターンをチャート上で見つけたら、あらかじめブレイクアウトの動きをイメージしておくとよいでしょう。そして、その際は、以下のアプローチでより優位性の高いエントリー場所を選ぶようにしてください。

  • ブレイクアウト狙いの成功率を高める
  • ブレイクアウト失敗の際の損失を抑える

ブレイクアウトは成功するとはかぎりません。その中で、いかにうまい負け方をするかというのがキーポイントになってきます。こういったことを踏まえて、ぜひブレイクアウトでうまく利益を積み上げられるようになっていってくださいね!

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