FXボリンジャーバンドの使い方/覚えておくべき3つのパターン

  • 更新日: 2019/07/16

ボリンジャーバンドというのは、FXにおいてトレーダーに人気のあるテクニカルの1つです。見たことのある人もいるかもしれませんが、ちょっと複雑な動きをするので難しそうに感じたかもしれません。

  • 使いやすいテクニカルを探しています!
  • ボリンジャーバンドってなんかカッコいいし、使ってみたい!
  • ボリバン使ってるけど、ちゃんと勉強したことなかったりして……。

FXをやっていくうえで、どのテクニカルを使うかは必ず出てくるテーマです。もしボリンジャーバンドを使うのであれば、きちんとその性質をよく理解して使うようにしましょう。この記事がボリバン使いになるきっかけになれば幸いです!

ボリンジャーバンドの基本

ボリンジャーバンドは、1980年頃にジョン・ボリンジャー氏によって開発されたテクニカル指標です。では、その基本的な使い方から見ていきましょう。

ボリンジャーバンドを構成するライン

ボリンジャーバンドの説明1

ボリンジャーバンドというのは、ローソク足の周りに青色系で表示しているラインのことです。見ての通り合計7本のラインがありますが、3本表示で使う人もいれば、5本表示で使う人もいます。とりあえずは、マックスの7本で見ていくとしましょう。

σは「シグマ」と呼びます。

まずは、構成するそれぞれのラインについてです。

  • 中心にある一番濃い青色が「ミドルライン」といって、これは移動平均線とイコールです。
  • それを中心に上下に3本ラインがありますが、内側から順にそれぞれ「±1σ」「±2σ」「±3σ」といいます。

次に形的な特徴ですが、ミドルラインを中心に上下のラインが対称となる動きをします。なので、上のラインが広がれば、下のラインは広がっていきます。また、この時のそれぞれのラインの間隔(ミドルラインと±1σ、±1σと±2σ、±2σと±3σ)は、常に同じ幅をキープしています。

移動平均線など為替レートのデータを加工して新たに数値を出し、売買判断の助けにするものを「インジケーター」と言います。

ちなみに、上下にラインが広がる時は相場が大きく動いている時で、動きが小さいときには狭くなっていきます。また、中心となるミドルラインは移動平均線なので、上昇相場の時は右上の傾きとなり、下降相場の時は右下の傾きとなります。

ボリンジャーバンドを構成するラインと、全体的な特徴としてはザッと以上の感じでしょうか。これを踏まえつつ、次項ではそれぞれが持つ意味合いについて見ていきましょう。

● 上下にラインが広がる時 = 相場の動き「大」
● 上下のラインが狭い時 = 相場の動き「小」
● ミドルライン = 移動平均線

簡単に言うと平均点と偏差値のこと

ボリンジャーバンドは、一言でいうと過去一定期間(20や21のケースが多い)の終値の平均と標準偏差をチャート上に表したものです。この言い方だと難しいかもしれませんが、学校のテストで言うところの平均点と「偏差値」と同じことです。

細かく見ていくと、平均値を表したのがミドルラインですね。なお、平均点は偏差値で表すと50です。そして、ミドルラインの上方向にいくと偏差値が10ずつ上がって、+1σは偏差値60、+2σは偏差値70、+3σは偏差値80です。下方向は偏差値が10ずつ下がって、-1σは偏差値40、-2σは偏差値30、-3σは偏差値20となります。

ここで偏差値の意味を思い出してみましょう。偏差値というのは統計学に基づいた指標ですが、偏差値40と60の範囲(マイナスσ~プラスσ)に収まる割合は68.26%、偏差値30と70の範囲に収まる割合は95.44%、偏差値20と80の範囲に収まる割合は99.73%になるという性質がありました。

<正規分布図>
正規分布図

ボリンジャーバンドは過去一定期間の終値に基づいて、この平均点ラインや偏差値ラインを出しています。つまり、過去一定期間の終値で集計した場合、現在値が偏差値どのぐらいになるのか、統計学的に見るとそれが全体の何割ぐらいの位置づけなのか、そういうことがボリンジャーバンドから読み取れるということになります。

逆張りに使うことは推奨されていない

ボリンジャーバンドのイメージとしては、平均点と偏差値のようなものという理解で大丈夫です。ただし、これだけのイメージを持っていると、ちょっと誤解をしてしまうかもしれないので、ここで注意点について説明しておきます。

統計学的な意味合いから考えると、例えば+2σを超えるような位置にいる場合、それは確率的にかなりレアケース(2.28%以下の確率)ということになります。となると、いずれは確率の高い中心のほうに戻っていく可能性が高そうな気がすると思います。

+2σの範囲外={100-95.44}÷2

これをそのまま取引に適用すると、「+2σを超えたらショートすればいい」という逆張り的な発想になります。しかし、これは誤りで、基本的にボリンジャーバンドでは逆張りは推奨されません。このことは、開発者のボリンジャー氏も明言していることです。

この理由を考えてみると、「母集団が偏っているため」というのが1つの答えでしょう。相場全体を代表するような終値を集計していけば、確かに統計学的な確率は成立するかもしれません。ですが、ボリンジャーバンドでは直近一定期間の終値を集計するだけなので、どうしても偏ってしまうケースのほうが多くなるわけです。

逆に言えば、集計する直近一定期間の終値が、その時の相場を代表するような時であれば、この逆張り的発想が効くこともあるということでもあります。例えば、周期がピッタリのレンジ相場の時なんかがそうですね。

簡単にまとめると、ボリンジャーバンドは基本的には逆張りは推奨されていません。ただし、状況がそろえば逆張りが使えることもあるということです。つまり、ボリンジャーバンドは2通りの使い分けができるということですね。

覚えておくべき動き方のパターン

前章では、ボリンジャーバンドが持つ意味合を中心に解説してきました。このイメージを踏まえつつ、この章では取引に応用するために必要な、ボリンジャーバンドのチャート上の動き方のパターンについて解説していきます。

「スクイーズ」から「エクスパンション」へ

ボリンジャーバンドの説明2

1つ目の覚えておくべき動きのパターンとして、スクイーズとエクスパンションというものがあります。スクイーズというのは狭まるということで、エクスパンションというのは広がるということです。

方向感が出ず小さな揉み合いになっていく時には、スクイーズとなっていきます。一方で、強いトレンドが発生して大きく動くと、エクスパンションが発生します。そして、スクイーズしてからエクスパンションというのが、ボリンジャーバンドでよく見られるパターンでもあります。

なぜスクイーズしてからエクスパンションなのかというと、「スクイーズのところで相場のエネルギーがたまるから」とよく表現されます。このエネルギーがたまるというのは、つまり、ポジションがたまるということです。

ポジションがたまった状態で、この揉み合いをどちらか一方に抜けると、逆行されたポジションから損切りが一気に出てきます。この損切り注文が相場を一気に動かすエネルギーとなって、一気に相場を動かす力になると考えられます。

例えば、揉み合いの中で、ロングポジションとショートポジションがたまっていきます。この中で上に抜けたとすると、ショートポジションがあきらめて、損切りのロングがドンと出てきます。上に抜けた状態でこのロングが次々と来るので、相場はグングンと上方向に勢いが出るというわけです。

ちなみに、エクスパンションの時は為替相場の価格が大きく動くので、値幅も大きく稼ぐことができます。そういうこともあって、このスクイーズからのエクスパンションというところが、ボリンジャーバンドを使う場合の1つの狙い目ということになります。

バンドウォークとバンドの反転

ボリンジャーバンドの説明3

エクスパンションが発生した時には、トレンド側の±2σに沿って押し目をつくらずにグングン伸びていくことがよくあります。この動きをバンドウォークといって、ここで利幅を伸ばしていくことが重要になります。

ただ、バンドウォークがどこまで続くのかがわからないと、どこまで伸ばしていいかもわかりませんよね。そのために注目したいのが、エクスパンションした後のボリンジャーバンドの動き方のパターンです。

まずはトレンドと反対側のバンドに注目してください。最初はトレンドと逆方向に動いていきますが、途中で反転しています。これがトレンドが弱くなってきた1つ目のサインです。そして、トレンドの終盤にいよいよなると、今度はトレンド側のバンドが反転しています。これがトレンドが終わる時の2つ目のサインです。

ということで、エクスパンション発生時の典型的な流れとして、以下のようなパターンを覚えておきましょう。

(1) バンドウォークの“発生”
(2) トレンドと逆側のバンドが“反転”
(3) トレンド側のバンドが“反転”

うまくエクスパンションをとらえたエントリーができた場合には、イグジットのタイミングとして、この(2)(3)が目安となってくるということです。

バンドが平行に動いている状態

ボリンジャーバンドの説明4

今までは強いトレンドが発生するケースを想定した話でしたが、今度はガラリと状況を変えて、値動きの少ない弱い相場の場合のボリンジャーバンドを考えていきます。こういう時には、上のように各バンドが一定の間隔を維持しながら推移するという形によくなります。

先ほどまでのケースではトレンドに乗っていく、いわゆる順張りというのが取引の狙いになったわけですが、こういったバンドが一定の間隔を維持した状態では逆張りの目線のほうが有効になってきます。

つまり、統計学的な考え方が効いてくるわけで、±2σを超えてきたら行き過ぎということになって、やがて中心のほうに戻っていく可能性が高い状態ということです。この場合は、ボリンジャーバンドでこの行き過ぎを見極めてトレードのタイミングを狙っていくことになります。

ただし、この状況は基本的には相場の動きが小さいため、狙える値幅もどうしても小さくなってしまいます。そのあたりも踏まえて、リスクに見合った利益が期待できるのかをよく考えて、取引の判断をするようにしましょう。

ボリンジャーバンドを使った順張り

ボリンジャーバンドの動き方のパターンを見てきたので、これを踏まえた取引事例を紹介していきます。大きく2通りの考え方がありましたが、まずは推奨されているトレード手法の「順張り」の方からです。

バンドウォークを狙って取引する

狙いとしては、エクスパンションしてバンドウォークをするところを取っていくことです。そして、バンドウォークが終了する目安として、バンドの反転を確認したタイミングでイグジットします。

具体的には、まずはエクスパンションするためのエネルギーがたまるスクイーズを確認しておきます。そこから動きが出てエクスパンションが起こったのを確認し、そのまま±2σをタッチしたところがエントリーのサインです。

では、イグジットのサインです。まずはトレンドと逆側の±2σが反転したところが1つ目のサイン、ここで半分をイグジットします。そして、トレンド側の±2σが反転したところが2つ目のサイン、ここで残りの半分をイグジットします。

なお、エントリーしたものの、バンドウォークとならずにミドルラインまで戻ってきてしまった場合には、シナリオが崩れたと判断して損切りとなります。

イメージ通りに強いトレンドが発生するケース

ボリンジャーバンドの説明5

(1)の前段階として、まずボリンジャーバンドのスクイーズが確認でき、その後、-2σに沿ってレートが下がり、エクスパンションが明確に始まってきています。それを確認したうえで-2σにタッチしたタイミングが(1)のところ、ここでトレンド方向にショートでエントリーします。

トレンドの反対側である+2σはエクスパンション発生で上に向いていましたが、(2)のところで下向きに反転しています。ここでトレンドの弱まると判断し、半分を決済で利益確定します。

その後も下落が継続し、トレンド側の-2σの反転が始まったのが(3)のタイミング。ここでトレンドがさらに弱まったと判断して、残りの半分も決済して利益を確定します。

ボリンジャーバンドのスクイーズからエクスパンションでトレンド発生を確認し、この流れに順張りで乗って決済するという、狙い通りの取引ができたパターンです。

ヘッドフェイクで逆側にトレンドが発生するケース

ボリンジャーバンドの説明6

(1)の前段階として、スクイーズが確認できます。その状態がしばらく続きますが、+2σにタッチする大きな陽線とともにエクスパンションが始まります。これを確認して+2σのところでロングでエントリーします。

しかし、その後しばらく+2σ付近をキープしたものの、上昇していくことができずに大きな陰線とともに下落。一気にミドルラインまで戻ってきてしまったので、シナリオが崩れたと判断して、すぐに損切りの決済をします。

その後、高値更新をしにいきましたが、ボリンジャーバンドはエクスパンションせず、やがて頭が重くなると一気に反転下落、今度は強い下降トレンドが発生する流れとなりました。こういったサインの逆側へのトレンド発生をハンドフェイクといい、けっこう起こりやすいパターンでもあります。

そのため、大事なのはシナリオが崩れた場合にすぐに損切りの判断をすることです。もし損切りを躊躇すると、下手をすると大きな値幅の損失を食らってしまうことにもなりません。エントリー時は勝つことだけでなく、損切りのイメージも常に持っておくようにしましょう。

ボリンジャーバンドを利用した逆張り

次に、ボリンジャーバンドとしては推奨されていませんが、逆張りをやっていく場合についても見ていきましょう。相場はトレンドが出ていない時のほうが多いので、チャンスが多いのはこちらのほうかもしれません。ただし、値幅があまり期待できませんが。

上下の限界を見て反転狙い

同じボリンジャーバンドですが、逆張り的考えは順張り的考えはまったく真逆です。そのため、どちらの考えでいくのかの切り分けが非常に重要になってきます。つまり、相場環境の認識のことで、今は勢いが出そうにないバンドが平行な状態であることを確認しましょう。

次に確認したいのは、ミドルラインの傾きです。緩やかでもトレンドが出ている場合は、トレンドに沿った方向で取引したほうが値幅が広く期待できるからです。横ばいでトレンドがまったくなければ、方向は気にせずエントリーしていきます。

エントリーのサインとしては、±2σを超えてきたタイミングとします。イメージ通りに相場が反転したら、ミドルラインのタッチで利益確定のイグジットとします。もし反転しないままエクスパンションが始まってしまった場合には、すぐに損切りでイグジットします。

同じような相場が継続するケース

ボリンジャーバンドの説明7

まずはじめに、ボリンジャーバンドがほぼ一定の間隔を維持しながら推移している状況であることを確認し、逆張りが有効と判断します。そのうえで、現状のミドルラインの傾きが下方向に向いていることを確認し、ショート目線でいくことを決めます。

この環境認識をした前提で、(1)の+2σにタッチしたタイミングでショートでエントリーし、その後、イメージ通りに反転した後、(2)のミドルラインにタッチしたタイミングで利益確定をします。

なお、今回はミドルラインで利益確定をしていますが、-2σまで伸ばすという手ももちろんアリですしょう。また、ミドルラインで半分、-2σで半分というようなやり方もアリですね。いずれにせよ、自分の決めたルールを淡々と守って取引していくことが大切です。

相場の動きが変わって強いトレンドが発生するケース

ボリンジャーバンドの説明8

こちらも、(1)の前、しばらくの間はボリンジャーバンドがほぼ一定の間隔を維持して推移しており、逆張りが有効と判断できます。ミドルラインはやや上向きなので、目線としてはロングを狙うかたちです。

実際に、(1)の以前にも2度ほどエントリーチャンスがあり、利益確定もきっちりできる動きになっていますね。そして、(1)のところでも、大きな陰線とともに+2σにタッチしてきたので、ここでロングでエントリー。

ちなみに、よく見るとややエクスパンションが始まりかけなのが、この時点でも確認できたはずですがちょっと判断が難しいところです。慎重に判断をしたとすれば、エントリーを回避できる局面かもしれません。

その後は、ヨコヨコの流れが終わって、一気に下に下落となります。(1)の次のローソク足まで来ると、明確にエクスパンションが確認できます。そのため、この時点で、すぐに損切りを執行となります。ここも損切りができなければ大きくやられてしまうところ、やはり損切りはとても大事と言えますね。

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まとめ

今回はボリンジャーバンドをテーマに、テクニカルが持つ意味、よく起こる動きのパターンと狙いどころ、また、考えられる基本的な手法と取引事例について解説してきました。最後に内容のおさらいです。

押さえておきたいボリンジャーバンドのポイントは、以下のようなところですね。

・ボリンジャーバンドは平均点と偏差値を示すライン
・統計学的に考えられる逆張りは推奨されていない
・スクイーズからのエクスパンションで順張りするのが王道
・エクスパンション時はバンドウォークとバンドの反転に注目

この記事でポイントを押さえたら、あとは実際のチャートでボリンジャーバンドの動きに慣れることも大事です。頭と体でボリンジャーバンドについて理解して、ぜひ取引の武器として役立てくださいね。

FXに関する基礎知識については以下の記事にてご紹介していますのでご参考ください。

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