FXで1,000万円の大損体験談からわかる絶対に負ける9つの失敗パターン
- 更新日: 2020/05/28
FXは投資であるため、もちろん損してしまうこともあります。リスクの大きいトレードをしていれば、大損してしまうことも珍しくありません。
大損にはいくつか法則性があります。それを理解することができれば、大損するリスクをさげることができます。
ひとつでも当てはまる人は読むべき!FXでやってはいけないこと
・チャート画面がぐちゃぐちゃ
・損切りが適切でない
・熱くなりすぎてしまう
・勝ちが小さく、負けが大きい
・偶然うまくいったのを過信する
・直感だけでトレードしてしまう
・やたらナンピンする
・資金力の限界までポジションを持つ
・常にPCやスマホの画面でFXを見る
当てはまった方はこの記事を参考に、大損してしまわないようなトレードを心がけてください。
- FX専門家 五十嵐勝久 解説
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大損する最も代表的な例が含み損を抱えたまま放置し、強制ロスカットに。再起不能になるパターンです。多くのFX投資家の方は、含み損は損失ではないと言いますが、それは違います。含み損でも損がつくのであれば損失であると認識するようにしましょう。例えばドル円を買っていたとします。その後、みるみる円高が進んでいきます。含み損はさらに進み最後は強制決済に・・・こういうパターンで退場するFX投資家は非常に多いです。このような場合は、円高が進んでいるのだから、一回含み損を確定させて、ドル円を売りましょう。さらに円高が進めば利益になるのですから。一定の含み損が出たら損切りをするなどリスク管理のルールを必ず決めるようにしましょう。せっかくFXにチャレンジにするのですから、後悔する、悪い思い出にはしてほしくないと思います。
> FX専門家 五十嵐勝久について
この記事の目次
- FXの大損体験談
- 「負けを取り返そうとつぎ込み数百万が消える」
- 「試行錯誤を繰り返すも……」
- 「調子に乗ってドルとユーロで損失1,000万円」
- 「仕事中にチャートが確認できず対応が遅れる」
- 「FX会社のシステムダウンで1,000万以上の損失」
- FXの大損4パターン
- 大損パターン1:チャート画面がぐちゃぐちゃになっている
- 大損パターン2:損切りが適切でない
- 大損パターン3:熱くなりすぎてしまう
- 大損パターン4:勝ちが小さく、負けが大きくなってしまう
- FXでやってはいけない5つのこと
- 1.偶然うまくいったのを過信する
- 2.直感だけでトレードしてしまう
- 3.やたらナンピンする
- 4.資金力の限界までポジションを持つ
- 5.つねにパソコンやスマホの画面でFXを見る
- FXの情報商材は信じない方がいい?
- FXで大損から逃れるためのポイント
- FXに関する正しい知識を勉強する
- トレードルールを決める
- 水平線の引き方
- 利益になる見込みの高いポジションを狙う
- まとめ
FXの大損体験談
まずはFXの大損体験談をご紹介します。彼らの失敗をしっかり自分ごとに引き寄せ、二の舞を踏まないように注意してください。
「負けを取り返そうとつぎ込み数百万が消える」
始めたばかりの頃、大金をつぎ込んでやられ、その負けを早く取り返そうと、更に大金をつぎ込んで、またやられるという悪循環に陥り、数百万が消えた。(50代男性、福岡県)
「試行錯誤を繰り返すも……」
ある程度勉強したり試行錯誤していると、勝ち始めて「よし勝てる方法がわかったぞ」なんて思って、この感じなら幾らになるなあ、なんて計算し始めると、その方法が聞かなくなって、あれ?あれ?なんて言っているうちに資金が減る。
んでまた勉強して、試行錯誤で、よしこれで、あれあれ?を繰り返し、とうとうもうどうしたって最後には負けるような気がしてきてしまってぐったりする。(40代男性、沖縄県)
「調子に乗ってドルとユーロで損失1,000万円」
はじめてFXを利用しはじめた時に、過去ドル建ての外貨預金で利益を出せていたので調子に乗っていてドル買いで数百万円の損失を出し、立て続けにユーロで数百万円の計1000万円ほどの損失を出した。(40代男性、愛知県)
「仕事中にチャートが確認できず対応が遅れる」
仕事中や出かける時などにチャートが確認できない時は失敗経験が多いです。一つの理由が急に動き出した時な初期対応が遅くなる事。そして損失幅が大きく、下手に損切りが出来なくさらに損失が拡大してしまう事。
あとはレンジ相場での欲が強くなり、往復ビンタの繰り返しで利益を全て吹っ飛ばすなどの経験が一番多いです。(30代男性、愛媛県)
「FX会社のシステムダウンで1,000万以上の損失」
リーマンショックなどの時にはあまり信用できないFX会社をつかうとシステムダウンかつ電話対応もダウンしてしまうので、 普段からそのリスクを考慮して取引しないとひどい目にあいます。 私の場合リーマンショックのときに取引不可状態におかれて1000万以上損しました。(40代男性、神奈川県)
FXの大損4パターン
FXには、大損するいくつかのパターンがあります。他人の失敗から学ぶことは非常に重要です。大損するパターンを学習して、自分だけは助かるように、リスクを避けましょう。では、FXで大損するパターンを学んでいきましょう。
大損パターン1:チャート画面がぐちゃぐちゃになっている
FXではチャートを自分で作ることができます。大損する人はその際に指標をごちゃごちゃ入れすぎて、チャート画面がめちゃくちゃになっているのです。チャート画面は最低限必要な指標だけにして、ごちゃごちゃにならないようにしましょう。
チャート画面がめちゃくちゃだと、どこで買ってどこで売れば良いのあのタイミングも上手につかめません。移動平均線などをしっかり理解して、正しいチャートを作りましょう。基本的に、そんなにごちゃごちゃしたチャートは必要ありませんので、シンプルなチャートを心がけましょう。
長期なのか、短期なのか、スイングトレードなのかデイトレードなのか、スキャルピングなのかによっても、必要とされるチャートは異なりますので、自分のトレードスタイルにあった適切なチャートを研究し、できる限りシンプルなチャートを心がけましょう。
チャートがめちゃくちゃになっているということは、自分自身の頭の中も混乱しているということです。チャートをすっきりと整理して、自分の頭の中も整理整頓しましょう。
大損パターン2:損切りが適切でない
たとえば、「10%あがったら利食い、2%下がったら損切り」など、自分自身でルールを定めてトレードする必要があります。FXの場合、強制ロスカットがありますので、そうなるまで放置している人があまりに多すぎます。
自分でルールを定めて、それを下回ったら強制的に損切りしないと、いつまでも負け続けるパターンになってしまいます。価格が下がればナンピンを繰り返し、損切りをしないままいつまでもポジションをクローズできない、そんな人が多いのです。
ですが、それは大損の元です。損切りはどのような天才トレーダーでも必ず発生します。利益を得ている人はみんな損切りを自動的に、なおかつ冷徹に行っているのです。
ここから上がるはず、ここで下げ止まるはず、などの期待はやめて、冷徹に損切りに徹しましょう。損切りをどの程度におさえているかによって、自分の収益は大きく異なってくるのです。
どんなに勝っても、負けがかさめばトータルでマイナスになってしまいます。損切りをどれだけ冷徹に、クールに処理できるかが勝ちを決めるのです。
大損パターン3:熱くなりすぎてしまう
FXのトレードは、それがデイトレードやスキャルピングなど短期になればなるほど、熱くなりすぎてしまう傾向があります。勝ち負けに一喜一憂して、一日の収益を上げることに夢中になってしまうのです。
楽しく夢中になれるのがFXの良いところではあるのですが、あまりに熱くなりすぎると大損の元です。しっかりと冷静さを失わず、先程の損切りの例もそうですが、冷静に対処しましょう。
デイトレードやスキャルピングなども、どうしても投機性が強くなってしまいますが、ムキにならず、冷静に対処していくことが大切です。熱くなりすぎるのは大損するきっかけとなってしまいます。
大損パターン4:勝ちが小さく、負けが大きくなってしまう
1万円の利益を上げることができても、1,000円の損失を11回出せば、マイナスになってしまいます。勝ちはそれほど多くなくていいので、負けを少なくしましょう。負けの回数をいかに少なくできるかが、FXで大損しないためのコツです。
大きな利益を上げる必要はないのです。負けをいかに少なくするかが、大損せずに利益を出していくポイントとなります。勝率は4割~6割程度でいいので、こまめに損切りして負けを減らしましょう。
そして、勝ちを高めて、一気に収支をプラスにしていく必要があります。負けが込む人は、このロスカットの回数が多く、しかも額が大きいので大損となってしまいます。
FXでやってはいけない5つのこと
FXで大損しないためには、どのようなことを避ければいいのでしょうか。やってはいけないことをお伝えしますので、大損するのを避けたければ、これらのことを避けてください。
1.偶然うまくいったのを過信する
FXの世界にもビギナーズラックはあります。初心者がたまたまうまくいって、収益を手にすることです。ですが、それはあくまでビギナーズラックであって、あなたの本来の実力とは違う場合があります。
もちろん、最初から実力がともなっていて、見事に予想が的中している人もいるのですが、初心者の場合は何もわからずにトレードしていることだと思いますので、勝ったからといって過信は禁物です。
特に、調子に乗りやすい人は注意しましょう。調子に乗りやすくてたまたまのラッキーを過信してしまう人は、大損の元です。過信しないように、つねに冷静に、自分の実力を判定しましょう。自分がどの程度のスキルを持っているのか、トレードの実力はどの程度のものなのかをしっかりと見極めて、いつも自分を客観的に見るようにしましょう。
2.直感だけでトレードしてしまう
為替、つまりFXは、それが短期のデイトレードやスキャルピングになればなるほど、投機性が強くなります。ですが、だからといって、カンだけでトレードしてはいけません。必ず法則性がありますので、それを見つけていくことが大切です。
チャートだけを見るテクニカル分析でも、経済指標を目安にするファンダメンタル分析でも良いので、法則性を見つけてからトレードするようにしましょう。自分なりのトレード理論を見つけられるよう、精進しましょう。カンだけでトレードしてはいけません。
直感はほかのことにとっておきましょう。直感でやるということは、想定外の事象が起こったときに対応できないということでもあります。判断力が必要になるシーンは多々ありますので、チャートなどを上手に使いながら、理論を構築してトレードしましょう。
3.やたらナンピンする
やたらめったらナンピンするのも危険です。ナンピンするということは、自分が上がると信じて勝ったものが下がったとき、損切りできずに再び買いをいれてしまっているということでもあります。
そのため、自分の資金力にも限界が来てしまいます。ナンピンをする場合は、余剰資金に気をつけましょう。何度もナンピンして定期的に平均買い単価を下げるのはやめましょう。
ナンピンは下げ相場のときは果てしなく行ってしまうリスクがあります。また、資金も限界に近づきますので、注意したほうが良いでしょう。
4.資金力の限界までポジションを持つ
資金力の限界までポジションを持つ人がいますが、そうした行為は大損の元です。あくまで手元資金にゆとりを残し、資金管理を行いましょう。
この資金力の管理ができない人は、結果として大損してしまいます。負けが込むリスクがありますので、ポジションを限界まで持つのは控えたほうが良いでしょう。
また、塩漬けポジションの人も注意が必要です。塩漬けポジションとは、含み損が大きくなっても決済をせずにポジションを持ち続けている状態のことをいいます。
これをしてしまう人の多くは「そのうち戻るだろう」と期待しながら損切りできずにいます。
しかし、塩漬けポジションをとってしまうと、資金を自由に動かせません。また、強制ロスカットをされる場合もあります。
勝ち続けている人の特徴は「ポジションの保持期間が短い」つまり「損切りが早い」という点です。
塩漬けポジションは金銭的にも精神的にも厳しくなってしまうので、「ポジションの保持期間を短くして、損切りを早くする」ことをおすすめします。
5.つねにパソコンやスマホの画面でFXを見る
FXで大損するパターンとして、つねに四六時中、チャートを見ていることが挙げられます。そういう人は意外と多いのですが、もれなく大損しています。
ずっとFXの画面を見ていると、どこで買うべきか、どこで売るべきかの判断が鈍くなってしまうのです。ずっと画面を見ているのは、大損するパターンだといえます。判断が鈍くなり、タイミングをつかむのが甘くなってしまうのです。
そのため、ずっと画面を見ているのは非常に危険なサインです。FXでは、適切なタイミングでトレードすることが命です。そのため、四六時中トレード画面を見ていることは、良くないのです。
FXの情報商材は信じない方がいい?
結論から言うと、使わないで済むなら使わない方が良いです。トレード手法を自分で考えるのが面倒で、手軽に誰かのノウハウを使って成功したいと考えるなら、なおさらやめておいた方がいいでしょう。
ただ、FXで成功する基本的なルールをしっかりと把握したうえで、なおかつ失敗続きでなかなかうまくいかないときに、使ってみるのは良いかもしれません。基本的なルールですが、まずは徹底した資産管理が挙げられます。証拠金に対して注文数をどれくらいにすれば良いのか、含み損がどの程度になると、証拠金がいくら減るのかを常に頭に入れて、リスク管理しなければなりません。
あとは心理的な面でのコントロールも非常に大事です。冷静に対処をすれば大損は免れたという失敗談はいくらでもあります。
このように、FX取引をする際に必須となる基本的なルールをしっかりと把握したうえでなら、情報商材を買ってみるのもいいでしょう。ただし、販売者の情報を確認することや、サポートはしっかりしているのか、長く販売し信頼を得ている商材なのかを十分に調べて検討してから買うべきです。あまり「〇〇億稼げた!」などの実績ばかりをアピールしているところは信じないようにしましょう。
FXで大損から逃れるためのポイント
大損をしてしまう主な原因は、投資をギャンブルだと考えてしまうことです。レバレッジを高く設定してハイリスクハイリターンでトレードした結果、最大損失を出して破産することは回避しなければなりません。大損を出さないために、失敗を繰り返さないために、過去の失敗を教訓にすることはとても大事なことです。どうすればFXで大損を回避し、借金を出さないようにできるのか考えてみましょう。
FXに関する正しい知識を勉強する
FX取引をするときには、FX用語の意味の把握、注文方法の理解、レバレッジのリスクやロスカットライン、損切り注文の重要性など、さまざまな知識が必要です。最低限でも、リスクに関しては十分に理解してからではないと、FX取引はしてはいけません。
そして、FXをやるうえで、最も大切なことが資金管理です。入金してある証拠金が現状いくらなのか、保有しているポジションはどのくらいで、今現在どの程度の含み損を抱えているのか、常にわかるようにしておきましょう。
例えば、30万円の証拠金があり、ドル円を1万通貨保有しているときに、含み損が10万円発生していた場合、レバレッジ25倍でレート100円だとすると、取引証拠金が4万円で含み損と併せて14万円です。残りは16万円となるので、「新たにポジションを持つのはやめておいた方が良いかな?」などの判断ができて、大損をしないで済むようになります。
FXに関する正しい知識については以下の記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
トレードルールを決める
トレードルールは人それぞれなので、必ずしもこのルールなら絶対に勝てるという方法はありませんが、それでも自分だけのトレードルールを決める必要があります。それは、100%勝つ方法ではなく、損失よりも利益が多くなるようなオリジナルのトレードルールを作るということです。
トレードルールを作るコツは、自分がどのスタイルでFXトレードを行うかによって違ってきます。週初めから仕掛けて、週末で決済する人、ニューヨーク市場明けからスキャルピングで為替差益をバンバン狙っていく人、スワップポイントも狙うので長期でポジションを持つ人など、さまざまなトレードスタイルが存在します。
まずは、自分が最も適しているトレードスタイルを確立するところから始めましょう。それによって、チャートの時間足も自然と決まります。そこから自分なりのトレードルールを決めていきましょう。
水平線の引き方
水平線のラインを引くときは、大抵、サポートライン(支持線)、レジスタンスライン(抵抗線)を引くときです。チャートを少し遠めから見てください。何度か同じ高さまで高値が到達しているときがあります。ヒゲはあまり考慮せず、高値が並ぶ位置(大まか)に水平線を引きましょう。この水平線のラインがレジスタンスラインです。このラインを突破して上昇すると、大きな上昇トレンドが発生しやすくなります。
これと同様に、安値が並ぶ位置に水平線を引くのがサポートラインです。サポートラインもまた、これを突き抜けて下落すると、下降トレンドが発生します。このように、チャート上にサポートラインとレジスタンスラインを引くことで、トレンドの発生を予測できるというわけです。
利益になる見込みの高いポジションを狙う
FXで最も大切なことは利益を得ることなので、ポジションを持つときは、利益の出やすい通貨ペアかどうかも考えてトレードする必要があります。今現在、トレンドが発生している通貨ペアはどれなのか、大きな値動きが期待できる判断材料はあるのかを考えて、通貨ペアを売買をするべきです。まったく動きがない、指標発表もない通貨ペアを買っても、利益がなかなか出ません。
チャートやマーケット情報を手掛かりに、利益になりそうなポジションを見つけてみましょう。
まとめ
FXで大損しないために、FXで大損する人の特徴を見てきました。基本的には、負けを浅く、なおかつ少なくすることが、勝率を上げて確実にトレードを行うポイントです。
また、熱くなりすぎず、冷静に対処することも大切です。そのためには、四六時中トレード画面と向き合うことは避けたほうが無難でしょう。
FXで大損しないためには、チャートの整理整頓も大切です。常に頭の中をクリアにして、冷静にチャートに向き合いましょう。
自分なりの方法論・トレード理論を確立すべく、適当にカンでトレードするのを避けましょう。大損するには理由があります。細かな損も積み重ねれば多大なるマイナスになります。
ぜひ勝ちを大きくするために、損を少なくして、シンプルなトレードを心がけましょう。
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